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2012.12.30

第3回 神戸アニマルケア国際会議 —ICAC KOBE 2014「人と動物の未来の為に」シンポジウム

 

《シンポジウム》

会議は、基調講演及び9つのシンポジウムで構成されています。

■ 基調講演 「インフルエンザウイルスの生態:鳥インフルエンザとパンデミックインフルエンザ対策のために」

日時:7月19日(土)10:30~12:30

会場:偕楽

主催:事務局

演者:喜田 宏氏(日本学士院 会員/北海道大学 特別教授/北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター 統括/OIE世界鳥インフルエンザレファレンスラボラトリー長/WHO指定人獣共通感染症対策研究協力センター長)

シンポジウム Ⅰ 「身近に存在する人と動物の共通感染症」

日時:7月19日(土)13:30~16:30

会場:和楽

主催:人と動物の共通感染症研究会

趣旨:現在、私たちの周囲では、犬、猫以外にも、小鳥やカメ、ヘビ、トカゲなどのハ虫類、カエル、イモリなどの両生類、熱帯魚等さまざまな動物がペットとして飼育されています。今回のシンポジウム「身近に存在する人と動物の感染症」では、1.人と動物の共通感染症の最近の動向、2.狂犬病、3.サルモネラ症、4.皮膚糸状菌症、5.エキノコックス症、6.感染症対策について、それぞれご専門の先生にご講演いただきます。身近な人と動物の共通感染症について正しい認識を持っていただき、ペットと楽しく、快適に生活するための一助になれば幸いです。

座長:丸山 総一氏(日本大学生物資源科学部 教授)

演者
1.「人と動物の共通感染症の最近の動向」:新井 智氏(国立感染研究所 感染症疫学センター 主任研究官)
2.「ウイルス:狂犬病(犬)」:井上 智氏(国立感染症研究所獣医科学部 第二室(感染制御研究室)室長)
3.「細菌:サルモネラ症(は虫類)」:林谷 秀樹氏(東京農工大学大学院 准教授)
4.「真菌:「皮膚糸状菌症」(犬、猫)」:佐野 文子氏(琉球大学農学部 教授)
5.「寄生虫:エキノコックス症(犬、キツネ)」:奥 祐三郎氏(鳥取大学 農学部共同獣医学科 寄生虫病学研究室 教授)
6.「わが国の動物由来感染症対策について」:福島 和子氏(厚生労働省健康局結核感染症課 課長補佐)

シンポジウム Ⅱ 「動物達が開く心の扉 ~ CAPP活動15,000回を迎えて」

日時:7月19日(土)13:30~16:30

会場:北野

主催:公益社団法人日本動物病院福祉協会

サポート企業:ロイヤルカナンジャポン

趣旨:公益社団法人日本動物病院福祉協会は1986年より人と動物とのふれあい活動CAPP(Companion Animal Partnership Program)をスタートさせ、動物介在活動(AAA)、動物介在療法(AAT)、動物介在教育(AAE)の3分野に15,000回の活動を実践して来ました。この活動は、一般家庭に共に暮らす伴侶動物が飼い主(ボランティア)と共に人の福祉と医療と教育に大きな役割を担っています。

座長:戸塚 裕久氏(公益社団法人日本動物病院協会(JAHA) CAPP委員長)

演者
1.「People and Pets Partnership 〜The Benefits of Living with Pets, —Animal Assisted Activities」:トーマス E. カタンザーロ氏(国際獣医コンサルティング CEO)
2.「アレルギーについて」:山岡 幸司氏(やまおか小児科・アレルギー科クリニック 院長)
3.「小児がんの病棟に犬が来る」:沖本 由理氏(千葉県こども病院 血液・腫瘍科 部長)
4.「AAA、AAT、AAEにはどのような動物が参加しているのでしょう(セラピー犬(動物)の参加基準)」:柴内 裕子氏(公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)/赤坂動物病院院長)

シンポジウム Ⅲ 「暴力の連鎖:人間に対する暴力と動物虐待の関連性」

日時:7月19日(土)13:30~16:30

会場:生田

主催:公益社団法人日本動物福祉協会/動物との共生を考える連絡会

趣旨:人間社会の暴力の構図の中に動物虐待を入れるべきであるという考え方が世界的に最近は注目されるようになってきているようである。児童虐待、家庭内暴力、老人虐待、そして暴力的犯罪等の陰に見え隠れする動物に対する虐待行為の意味を専門家の意見を交えて論じる場を提供する。

座長:山﨑 恵子氏(ペット研究会「互」主宰)

演者
1.「種の垣根を越えた暴力の対策:動物虐待と人間に対する暴力の関連性を探ることによって社会資本整備及び人と動物の苦痛の軽減を達成する」:フィル・アーコー氏(ナショナル・リンク・コアリッション コーディネーター)
2.「反社会的行動と動物虐待の関連性 ~何故、動物虐待を反社会的行動のリスク要因として捉えるべきか~」:山﨑 佐季子氏(ペット研究会「互」/社会福祉学博士)

シンポジウム Ⅳ 「ずっと一緒に居られる」社会へ - 飼い主を支えるシステムが実現する豊かな社会」

日時:7月20日(日)10:00~13:00

会場:生田

主催:事務局

サポート企業:ネスレ日本株式会社/ネスレピュリナペットケア

趣旨:飼い主を支える社会システムは、ビジネスで成り立つものと福祉の2本立てとなる。40%が高齢者に、37%が単身者になる未来に、人と伴侶動物が『ずっと一緒に』居られる社会は如何に構築され得るのか。その広範な可能性を議論し、人と動物の幸せな未来予想図を構築したい。

座長:冨永 佳与子氏(公益社団法人 Knots 理事長)

演者
1.「尼崎市動物愛護基金条例について」:田原 正規氏(尼崎市健康福祉局 保健部生活衛生課 動物愛護担当係長/獣医師)
2.「家庭動物の社会的地位を確立ために~家族の一員から社会の一員へ~」:細井戸 大成氏(公益社団法人日本獣医師会 理事/公益社団法人日本動物病院協会 会長)
3. 「飼い主の今を探る」:西澤 亮治氏(特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会 事務局長)
4.「行政による犬猫の引取りから考える、幸ある社会の実現のためにできること」:湯木 麻里氏(神戸市垂水衛生監視事務所 担当係長)
5.「ずっと一緒に居られる社会 —ビジネスからのアプローチ」:緒方 知行氏(流通ジャーナリスト/月刊『2020 Value Creator』 編集主幹)
6.嶋野 武志氏(長崎大学産学官連携戦略本部副本部長・教授(人材育成部門))

シンポジウム Ⅴ 「One World, One Health 〜 今、北極で何が起こっているのか? 〜」 

日時:7月20日(日)10:00~13:00

会場:北野

主催:日本野生動物医学会/日本クマネットワーク

趣旨:地球規模での環境変化は、さまざまな野生生物に大きな影響をもたらす。現在、地球温暖化により北極圏の環境に異変がみられ、そこに生息するホッキョクグマなど野生生物に多大な影響が出始めている。今回は、日本から遠く離れた地での現象について、情報を共有し未来を展望する。

座長:坪田 敏男氏(北海道大学大学院獣医学研究科 教授)

演者
1.「北極の象徴の消失:ホッキョクグマと失われつつある海氷 」:アンドリュー・E・デルシエール氏(カナダ・アルバータ大学 教授)
2.「北米ノースウッズに野生動物を求めて」:大竹 英洋氏(写真家/フリーランス)
3.「パネルディスカッション」:坪田 敏男氏/アンドリュー・D・デルシエール氏/大竹 英洋氏/山﨑 晃司氏(茨城県自然博物館動物研究室 首席学芸員)/福井 大祐氏(NPO法人 EnVision環境保全事務所 調査研究員)

シンポジウム Ⅵ 「畜産現場における野生動物被害」

日時:7月20日(日)10:00~13:00

会場:和楽

主催:応用動物行動学会

趣旨:野生動物による農林業被害大きな社会問題となっている。近年、家畜生産や飼料生産を目的とした畜産の現場においてもその被害が認識されるようになってきた。そこで、本シンポジウムは、畜産現場における被害の実態と農林業被害との関連、そして、その対策および野生動物との共存について考える。

座長:江口 祐輔氏(独立行政法人 農研機構近畿中国四国農業研究センター 畜産草地・鳥獣害研究領域 鳥獣害対策研究グループ 上席研究員)

演者
1.「野生動物による畜産被害の状況」:塚田 英晴氏(独立行政法人 農研機構畜産草地研究所主任研究員)
2.「大型野生動物の行動と対策」:上田 弘則氏(独立行政法人 農研機構近畿中国四国農業研究センター 畜産草地・鳥獣害研究領域 鳥獣害対策研究グループ 主任研究員)
3.「中型野生動物の行動と対策」:古谷 益朗氏(埼玉県農林総合研究センター 鳥獣害防除担当部長)

シンポジウム Ⅶ 「高度動物医療と終末期動物医療(安楽死処置を含む:平穏死について)」の現状は?

日時:7月20日(日)14:00~17:00

会場:和楽

主催:公益社団法人日本獣医師会

サポート企業:DSファーマアニマルヘルス株式会社

趣旨:「家族の一員」、「社会の一員」であるペット(以下、家庭動物)に対する動物医療への要望が高度化かつ多様化する現代社会において、「高度動物医療と終末期動物医療(安楽死処置を含む:平穏死について)」という観点から獣医師、動物看護師、飼い主を交えてのシンポジウムを開催する。

座長:細井戸 大成氏(公益社団法人日本獣医師会 理事/公益社団法人日本動物病院協会 会長)

演者
1.「高度動物医療の必要性と平穏死について」:細井戸 大成氏(公益社団法人日本獣医師会 理事/公益社団法人日本動物病院協会 会長)
2.「横浜における高度動物医療と終末期動物医療の現状」:藤井 康一氏(藤井動物病院 院長/公益社団法人日本動物病院協会 理事)
3.「25年間の夜間救急動物医療運営から見えてくる社会が求める家庭動物医療」:本田 善久氏(みゅう動物病院 院長/公益社団法人大阪市獣医師会 理事)
4.「高度動物医療と終末期動物医療」~動物看護師の視点から~:富永 良子氏(ネオベッツVRセンター 動物看護師長/一般社団法人日本動物看護職協会 副会長)

シンポジウム Ⅷ 「畜産Now! - 食の安全と動物福祉

日時:7月20日(日)14:00~17:00

会場:北野

主催:公益社団法人日本獣医学会

趣旨:農場動物飼育において食の安全の達成が求められて久しいが、今、動物福祉を考慮せねば ならない状況が迫っている。本シンポジウムでは、食の安全と動物福祉はトレードオフな のか、相乗効果なのか、我が国の農場動物飼育はこれにどう対処するのかについて議論したい。

座長:関崎 勉氏(東京大学 食の安全研究センター センター長 教授)/大澤 朗氏(神戸大学 食の安全・安心科学センター センター長 教授)

演者
1.「動物福祉に関するOIE基準‐食の安全への貢献」:石橋 朋子氏(OIEアジア太平洋事務局 副代表)
2.「養牛と動物福祉」:佐藤 衆介氏(東北大学農学部 教授)
3.「農場での養豚福祉 」:纐纈 雄三氏(明治大学農学部 教授)
4.「養鶏と動物福祉」:髙瀬 公三氏(鹿児島大学共同獣医学部 教授)
5.「兵庫県のと畜場における食肉衛生検査の取組み」:友久 健二氏(兵庫県食肉衛生検査センター 所長)

シンポジウム Ⅸ 奈良県いのちの教育 — 子ども達へ「いのち」を伝える試み

日時:7月20日(日)14:00~17:00

会場:生田

主催:奈良県うだ・アニマルパーク振興室/公益社団法人日本動物福祉協会/公益社団法人Knots
サポート企業:マースジャパン リミテッド

趣旨:奈良県「いのちの教育」により、様々な「いのち」に向き合い、子ども達の共感力と相手を思いやる心を引き出していく過程とその評価を議論し、人と動物の健全な未来に資する姿を展望する。

座長:天ケ瀬 正博氏(国立大学法人 奈良女子大学 准教授)

演者
1.「体験教育で行う動物愛護教育とヒューメイン教育 …国際的な最先端のアプローチ」:マイケル・カウフマン氏(グリーンチムニーズ&ファーム サム&マイラ・ロス研究所 所長)/木下 美也子氏(グリーンチムニーズ&ファーム サム&マイラ・ロス研究所 教育プログラム部長)
2.「奈良県「いのちの教育」事業への取り組み」:藤井 敬子氏(奈良県葛城保健所 係長)
3.「いのちの教育」プログラム実施自治体事例:小寺 澄枝氏(和歌山県動物愛護センター 主査)
4.「パネルディスカッション」

 

■ パネルディスカッション

日時:(前半)7月19日(土)10:00~18:00 * シンポジウム休憩時間:12:30~13:30/16:30〜18:00

(後半)7月20日(日)10:00~17:00(会議終了まで) *シンポジウム休憩時間:13:00~14:00