お知らせ

NEWS

開催告知 2024.01.12

【お知らせ】人と動物の共生およびSDGs推進シンポジウム 2024 「ペットとの暮らしを活用する豊かな社会 -それを可能にする環境整備-」

【企画趣旨】
阪神・淡路大震災では、初めて組織的な動物救援事業が行われた。当時、改めて認識されたことのひとつに、人とペットの絆の強さがあった。人と動物の共生関係は、感染症(8割は人獣共通)、食育、災害対応、環境問題、高齢者との関わり、青少年の健全育成、身体障害者補助犬等と多方面に影響する。特に人と暮らすペットは、近年、社会的存在としての役割が注目され、人とペットの間に、ヒトの母子関係と同様の生理学的メカニズムがあること等も解明されてきている。コロナ禍を経て、高齢者の孤立、いのちの軽視などの課題に対し、一人ひとりに寄り添う方策が求められており、そのひとつとして、「ペットとの暮らし」や「アニマルセラピー」が注目されるようになってきている。
当法人が2015年に開催した国際会議では、「ペットを飼育する高齢者は、生活での不満が少ない」という調査結果が報告された。内閣府の調査では、3割の高齢者は生活に不満があったが、ペットを飼育する高齢者では、わずか7%であった。一方で、高齢者には、高齢による飼育困難や施設入所等のために人生の最後にペットを手放さねばならない現実があり、これが最大の不安にもなっている。動物愛護センター等の自治体施設での最大の課題もここにある。
そこで、当法人は、人と動物が地域でずっと一緒に幸せに暮らせることが地域の活性に活かされるような社会システムの構築が「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に必要であると考え、高齢者とペットの課題解決をサポートする共生プラットフォームを構築し、更にこの共生プラットフォームがコミュニティ再構築と地域の様々な課題の解決へと活用されていく社会システムの構築を提案している。
ペットの数が14歳以下の子どもの数より多い現在の社会において、ペットの存在は、社会的なものに変わってきており、高齢者だけでなく、青少年の健全育成、子ども達へ心豊かな教育、福祉や病院・法廷でのセラピー活動など多岐にわたる。
また、ペットとの暮らしを可能にするサービスも含めた住環境の整備のニーズも高まっている。さらに、コミュニティ再構築や地域の課題解決を目指した「ずっと住み続けたい」魅力あるまちづくりも求められており、官民の垣根を越えて連携して取り組むことが必要不可欠となっている。
そこで、今回のシンポジウムでは、『ペットとの暮らしを活用する豊かな社会-それを可能にする環境整備-』をテーマとし、事例発表や議論を通して、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のために、動物関係事業者のみならず、人が心身共に幸せに暮らすために必要なまちづくり関連事業者と共に必要な解決策を探り、共生プラットフォーム構築への大きな一歩を踏み出す場としたい。

共生プラットフォームの概念図

【企画概要】
日 時:2024年10月27日(日)13:00~16:00
場 所:神戸ポートピアホテル
入場料:無料
対 象:自治体関係者/動物関連事業関係者/まちづくり関連事業関係者/学生/一般
主 催:公益社団法人Knots

【プログラム】

《はじめに》主催者趣旨説明

《第1部》
講演「動物が人にもたらす健康効果」
講師:谷口 優 先生(国立研究開発法人 国立環境研究所 主任研究員/地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 協力研究員)

《第2部》
人とペットが幸せに暮らせる環境整備をどのように行うか?

  • 事例発表 ①「高齢者住宅における環境整備(仮題)」(講師未定)
  • 事例発表 ②「まちづくりにおけるペットの受け入れ(仮題)」(講師未定)
  • 質疑応答

【講師プロフィール】
谷口 優(たにぐち ゆう)先生
国立研究開発法人 国立環境研究所 主任研究員
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター 協力研究員
東京大学客員研究員
メルボルン大学客員研究員
兵庫県神戸市出身

同センター社会参加と地域保健研究チームの「ペット飼育と社会保障費との関連性」に関する研究論文「Pet Ownership-Related Differences in Medial and Long-Term Care Costs among Community-Dwelling Older Japanese」(和訳:地域在住高齢者におけるペット飼育者・非飼育者の医療費及び介護費の差異について)を米国科学誌「PLOS ONE(プロス ワン)」に発表(2023年1月)。

同センター社会参加とヘルシーエイジング研究チームの「ペット飼育と認知症発症リスク」に関する研究論文「Protective effects of dog ownership against the onset of disabling dementia in older community-dwelling Japanese : a longitudinal stydy」(和訳:地域在住日本人高齢者における犬の飼育の認知症予防効果)を科学誌「Preventive Medicine Reports」に発表(2023年10月)。