〔審査員のコメント〕
・ヒトと動物の関係学会 事務局長 横山章光氏
(帝京科学大学生命環境学部 アニマルサイエンス学科)
(ユニ・チャーム ペットケア株式会社「ペット用紙オムツ」をグランプリに選出)
30年前なら考えられないような需要が起こり、それに果敢と対応しておられるのが好感を持てました。
これからも、まだまだ想像のつかないようなさらなる需要が発生すると思われますが、ぜひ、力になってほしいと思います。
・P-WELL通信編集部 編集長 斉藤則子氏
(ユニ・チャーム ペットケア株式会社「ペット用紙オムツ」をグランプリに選出)
近年、ペット向けの商品開発はすごく活発です。とくに犬の場合は、子ども服のように可愛いウェアやお出かけバギーなど、
まさに“子育て”並みの品揃えです。
その一方で、愛犬もいずれは年をとり、介護が必要になってくる日も来ます。
そんな時に、飼い主さんを助け、少しでも愛犬を快適に過ごさせてあげられる「ペット用紙おむつ」のような介護商品は、もっと注目されてもいいのではないでしょうか。
ペットが長寿化する中、高齢犬はますます増加しています。
愛犬が最期まで幸せな犬生を全うできるように。
高齢化と向き合う地味な領域でも、より積極的な商品開発が進むことを期待して、一票入れたいと思います。
・どうぶつ写真家 児玉小枝氏
(ユニ・チャーム ペットケア株式会社「ペット用紙オムツ」をグランプリに選出)
「年をとって病気になり、手がかかるから」「最期を看取るのが辛いから」などの理由で飼い主に見放され、捨てられたり保健所に持ち込まれたりして恐怖と不安と苦しみの中で殺処分されていく老犬・老猫がいます。
その一方で、天寿をまっとうする最後の瞬間まで愛する家族に見守られ、温かい介護を受けながら、心穏やかにこの世を旅立っていく老犬・老猫たちもいます。
以前、老犬を介護しているご家族を取材する機会がありましたが、皆さんとても明るく、「介護は大変だけど、今までこの子からたくさんのものをもらってきたから、今度は私がこの子に恩返しする番です」と、献身的にお世話をされていました。
排泄については、出来る限り自力でさせてあげるのがいいようですが、どうしてもおもらししてしまう場合は、オムツが必要になることもありますね。
人間用のオムツ同様に、装着感や吸水性など、つける本人にとっても出来る限り負担にならないような商品であれば、飼い主も犬猫たちも、快適な老後を送れることと思います。
そういった点で、推薦文を拝見し、人間のもの同様に開発に力を入れておられると知り、グランプリに選出させていただきました。
我が家にも、14歳の老猫と、3歳の障害猫(下半身麻痺)がおりますので、いずれ、この商品のお世話になる日がくるかもしれません。
その節はどうぞ宜しくお願いいたします(^-^)
・厚生労働大臣指定法人 社会福祉法人 日本聴導犬協会会長 有馬もと氏
(ユニ・チャーム ペットケア株式会社「ペット用紙オムツ」をグランプリに選出)
長い年月を共に過ごしてきた愛犬が気持ちよく、尊厳をもってその老後を送れるように、私たち飼い主は、さまざまな用具や用品を捜し求めているはずです。その中で、オムツは老犬期の日常的に必要であり、愛犬に「失敗しちゃった。悪いことしちゃった」などと、罪悪感を持たせないためにも、大事なアイテムだと考えます。
飼い主さん、愛犬共に、少しでも楽な介護が必要です。特に、ユニ・チャーム ペットケアは、愛犬ケアの専門会社であり、商品の改善もドンドンされています。愛犬家の飼い主さんたちにとって、力強いバックアップともいえるのではないでしょうか。
〔総評〕
・NPO法人 Knots 理事長 冨永佳与子
2007年度のノミネート推薦の数々を拝見しますと、動物、そして動物と共に暮らしている人々に対して、細かい気配りがされている商品や活動が増えてきていると感じられます。
今年度のグランプリとなりましたユニチャーム・ペットケア株式会社様の「ペット用紙オムツ」は、その代表的なものではないでしょうか。推薦委員の皆様全員がグランプリに選ばれるという結果となりました。
犬や猫などペットの世界では、飼主さんの日々のケアの向上、ペットフードや動物医療の充実などにより着実に高齢化が進んでおり、ペット達の介護用品の発達は、高齢のペット達の福祉の向上のみならず、介護を行う飼主さんの負担を軽減するものでもあります。
また企業CM部門賞に選ばれましたソフトバンクモバイル株式会社様のCM「白戸(ホワイト)家の人々シリーズ」は、その名のとおり想定外の展開でしたが、お父さんが犬であることを当たり前のように受け入れている家族に多くの方が共感を覚えたのではないかと思います。
企業活動部門賞に選ばれました共立製薬株式会社様のペット扶養手当支給制度は飼主を優遇する制度というよりはこの制度を通して、飼主責任の重さを感じて頂くものだと思われます。ペットの医薬品を開発されている会社ならではの素晴らしい発想だと思いました。今回は伴侶動物をはじめ、補助犬・ワーキングドッグ・畜産動物に関するノミネートもあり、動物に対して社会全体が優しくなってきている傾向が伺えました。
殺伐とした事件も多い昨今ですが、このような他者を思いやる優しい気持ちがもっともっと大きく広がることを願って、2008年度も沢山のノミネートをお待ち致しております。
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