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〔審査員のコメント〕
ヒトと動物の関係学会事務局長 井本史夫氏
私が推薦するグランプリ候補はフィラリア予防薬です。
理由:フィラリア予防に関して、月1回の予防薬が出現した事によって飼い主には非常に簡便になりました。それまでは、毎日投与する薬でしたから忘れる人も多かったのです。今や、フィラリアの予防について口をすっぱくして飼い主の方に注意をしていた昔を知っているものにとって、フィラリア予防が常識と変化した一因に、薬剤の簡便さを挙げたいと思います。
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P-WELL通信 編集長 斉藤則子氏
私個人としては、「フィラリア予防薬」をとても評価しています。この薬が開発されるまでは、犬にとってフィラリアは死に至る本当に「恐ろしい病」でしたから。この薬ができて、犬の飼い主はどれだけ気持ちが楽になったかしれません。ただ「動物との共生」という観点では、犬とその飼い主にとってだけの恩恵というのは、少し狭い気がします。
その点「スタジオジブリ」の作品は、広く自然や動物との共生、生命の尊さを訴え、ペットの飼い主にとどまらず、年齢、性別、さらには国籍も問わず、世界中の人々に感動をもたらしてきました。
作品に流れる高潔な精神、多くの人々に共感を与える影響力の大きさは、20世紀のりぶ・らぶ・あにまるず賞のグランプリと呼ぶにふさわしいスケール感のある活動だと考えました。
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フォトジャ−ナリスト 児玉小枝氏
『シーバス・リーガル』を選んだ理由
犬が私たちに与えてくれる、また、私たちが犬に与えることのできる純粋な愛情と信頼をさりげないコピーで伝えていて、心動かされました。人と動物とが共に暮らせる社会に一歩でも近付くためには、私たち1人1人が、日々の生活の中で、自分の家族である犬や猫のいのちに責任を持って暮らしていくことが原点です。
そんな、人と動物との"当たり前"の暮らし方を提案する商品やCMがこれからも、どんどん増えてほしいです。 |
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NPO法人
日本聴導犬協会代表 有馬もと氏
良い薬(フィラリア予防薬)を考えてくれて有難う、と企業にお礼を言いたいです。犬の福祉に大いに役立ったと思います。また、企業がバックで行っている慈善活動がもっとノミネートに上がってくると良いと思います。 |
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NPO法人 Knots
グランプリは、フィラリア予防薬とスタジオジブリの同点決勝となり、ただ一人CM部門を推薦された児玉氏の再投票により、スタジオジブリがグランプリに決定致しました。スタジオジブリの受賞については、まさに斉藤氏のコメント通りと思いますが、かつて多くの人がフィラリアで愛犬を亡くした経験を持つことを思い起こせば、フィラリア予防薬はまさに20世紀に登場した救世主といえると思います。皆様に沢山のノミネートを頂き、いずれもなるほどと思わせるものでした。
2001年のノミネートは既に20世紀全体に負けないくらい集まってきています。21世紀には、企業活動においても共生の視点が取り入れられていくという希望を感じます。皆様の更なるノミネートの推薦をお待ち致しております。
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