「第14回 りぶ・らぶ・あにまるずフェスティバル2014」 報告
■開催日時:2014年11月30日(日)9:00~16:00
■開催場所:神戸総合運動公園 球技場、水上ステージ、水上ステージ前広場
■主催:公益社団法人Knots
■共催:神戸市動物愛護協会
■開催協力:神戸市動物管理センター/(公社)日本動物福祉協会CCクロ/公益社団法人神戸市獣医師会/社会福祉法人兵庫盲導犬協会/NPO法人 日本サービスドッグ協会(JSDA)/社会福祉法人日本介助犬協会/日本フリスビードッグ協会/マスダドッグスクール/ギグレース協会 /Dogs Life/徳田 建
■賞品提供:JTB国内旅行企画 西日本事業部/㈱セラヴィリゾート泉郷/P・ポール㈱/DOG PAPA/NPO法人おーけすとら・ぴっと就労継続支援(B型)事業所Patch/日本フリスビードッグ協会兵庫支部/株式会社エミット/イリコスキー製麺所/前田・岩本GK
■出店協力:株式会社なちゅらフーズ/P・ポール㈱/NPO法人おーけすとら・ぴっと就労継続支援(B型)事業所Patch/大辞典.com/前田・岩本GK/Lab&Peace/Quilt Cafe/神戸六甲からあげ専門店 チキンハート/㈱エミット/ドッグライフプランはしもと
■後援:近畿環境事務所/兵庫県/兵庫県教育委員会/神戸市/神戸市教育委員会/公益社団法人 日本獣医師会/一般社団法人 兵庫県獣医師会/公益社団法人 神戸市獣医師会/公益財団法人 日本動物愛護協会/公益社団法人日本動物福祉協会/公益社団法人 日本動物病院協会/公益社団法人 日本愛玩動物協会
毎年、年末の足音を感じるこの季節に、神戸市総合運動公園で開催しているフェスティバルですが、この日は、まさにこのフェスティバルにとって最高の天候に恵まれた一日となりました。雲ひとつない青空で、暑くもなく寒くもないちょうど良い気温です。
このフェスティバルは、愛犬と楽しくイベントを楽しむということはもちろん、その他にも飼養者責任や飼養マナーなどの向上を目指しており、楽しみながら飼い主としての責任を普及啓発する目的もあります。一昔前は、犬同士がすれ違うときには、飼い主が引っ張られてワンワン吠える犬を引き離しながら散歩をしている光景を良く目にしましたが、このフェスティバルではそういった光景はほとんど見られません。公の場に、犬連れでお出かけをするという習慣が定着しつつある証拠ではないかと感じています。
何はともあれ、この日は一日、愛犬と共に楽しく過ごして頂き、犬友達との交流を持って頂くことが一番の目的です!
《開会式》
例年、この大会の司会進行は公益社団法人Knots理事長の冨永が担当させて頂いておりましたが、今回は地元神戸出身の事務局スタッフ・野崎が司会者デビューをさせて頂きました。これまでは水上ステージでのドッグダンスに出場していましたが、Knotsの新たな若い戦力として、今後のフェスティバルでも活躍してくれると思います。
冨永の挨拶の後、フェスティバルの準備体操を兼ねて「りぶ・らぶ・エクササイズ」を行います。このエクササイズは、簡単なコマンドだけで愛犬と共にダンスの体験ができる内容ですが、最後にワンちゃんを抱きしめてあげるところがとても印象的です。参加者の皆さん、「我が家の子が一番かわいい!」と思っておられるのが伝わってきます。
《競技場〜フリスビードッグ》
競技場は、「フリスビーコート」「アジリティコート」「ギグ・カニクロスコート」の3ヶ所で競技が行われますが、最初に行われるのが日本フリスビードッグ協会(JFA)兵庫支部のメンバーによるデモンストレーション。足の速いワンちゃんが次々とディスクをジャンピングキャッチする姿に、観客からは「お〜」という声があがっていました。
それに続いて、エントリーされた参加者の皆さんによる「レトリーブ予選ラウンド」「ビギナー予選ラウンド」が始まりました。全員2ラウンド行ってその合計点を競い、決勝にはそれぞれ5チームが進出することができます。レトリーブでは、ディスクだけではなく、ボールやおもちゃを使うことも可能です。
《競技場〜アジリティー》
マスダドッグスクールが運営するアジリティ競技のコートでは、フリスビーコートから少し時間をおいてデモンストレーションが始まり、競技の説明が行われました。ここでは、「初跳びミニ」「初跳びスタンダード」が行われ、それに引き続いて「ノービスミニ」「ノービススタンダード」が開催されます。
障害があることを感じさせないほどのスピードで駆け抜けるペアもいれば、途中でコースを外れ、全く違うところに行ってしまうワンちゃんもいましたが、それもペアで楽しむスポーツなのでご愛嬌。小さなワンちゃんが、一生懸命ハードルをジャンプして越えていく姿に、観客の皆さんの表情も緩みます。
《競技場〜カニクロス/ギグレース》
カニクロスやギグレースはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、いずれも愛犬と共に飼い主が一緒に走るレースです。カニクロスは自力で走り、ギグレースは専用の自転車を使用します。運動場に作られた簡易のコースを走り抜けますが、さすがにどの犬も飼い主さんよりは圧倒的に足が速く、人間が着いて行くのが必死です。日常生活では全速力で走る場面はあまりありませんが、犬に引っ張られながら一生懸命走る姿は見ていて微笑ましいものがあります。
自転車のギグレースでも、やはり俊足ぞろいのワンちゃんが参加しますので、犬の方が早いペアが目立ちました。中には、飼い主さんがちゃんと着いて来てくれるかな…と、後ろを心配しながら走っているワンちゃんもいました。全速力で走っているワンちゃんたちは、何だかとっても幸せそうに見えます!
《水上ステージ前広場》
競技場と水上ステージの間にあるこの広場には、ペット用品を販売するブースや食べ物を販売するお店、団体の活動紹介を行うブースなどがテントの軒を連ねています。この日は、天気が良くて比較的温かかったためか、フェスティバルの参加者以外の方もたくさん犬連れで来られていたようで、常に賑わいをみせていました。ここ数年、大型犬を見ることが少なくなったように思いますが、この日はハスキーやレトリーバーなど、大型犬を複数頭連れている飼い主さんの姿が目立ちました。この神戸市総合運動公園が、犬連れで散歩ができる公園として周辺住民に認知されているということなのでしょう。
《水上ステージ》
お昼を過ぎた頃から、水上ステージでの催しが始まります。まず最初に、毎年お馴染みの徳田健さんのミージックライブが開催されました。犬と飼い主の気持ちを歌った歌詞と、聞いているだけで楽しい気持ちになるメロディ、そして渋い歌声が魅力です。
その後、DogsLifeが運営するケーナイン・フリースタイルの競技が始まりました。実はこの水上ステージ、ドッグダンスをする皆様にとってはちょっとした有名スポットのようです。犬を連れてステージの上にあがることができる会場というのは、関東・関西共に意外と少ないとのことです。
ケーナイン・フリースタイルは、音楽に合わせて愛犬と共にダンスをする競技です。「犬とダンス!?」とお思いかもしれませんが、たくさんの観客が見ている前で愛犬と動きを共にするというのは、実はとっても難しいことなのです。ダンスだけではなく、凝った衣装を見ることができるのも、この競技の楽しみのひとつです。
また、水上ステージ前広場にブースを出して活動のご案内をして下さった社会福祉法人日本介助犬協会、社会福祉法人兵庫盲導犬協会の皆さまが、団体の活動紹介と実際の仕事内容をデモンストレーションで見せて下さいました。介助犬や盲導犬という言葉は良く知られていますが、実際にこれらの犬が活躍している頭数は、まだまだ十分ではないということが伝えられました。
公益社団法人 Knotsでは、人と動物の共生というテーマに最も相応しい商品の開発や活動をした企業を毎年一般の方から公募を行っています。そして、このフェスティバルのステージで「りぶ・らぶ・あにまるず賞」を発表させて頂いていますが、今年は「東京海上日動 超保険 生活サポートサービス『超保険アシスト』」に決定いたしました!この「超保険」の一番の特徴は、24時間365日、飼い主さんの電話による相談を獣医師がサポートしてくれる点です。週末や夜間など、愛犬の急な体調不良に、とっても安心なサポートと言えます。
《表彰式》
予定通りのスケジュールで競技が終了し、表彰式です!水上ステージ前の広場に集まり、表彰状と記念品を贈らせて頂きます。この日のために一生懸命練習したペアもいれば、思いつきで参加したペアもおられるかと思いますが、皆様喜んでお写真を撮ってもらっていました。今頃、皆様のブログやSNSで、自慢のお写真が披露されていることでしょう。
《じゃんけん大会》
表彰式終了後はじゃんけん大会!残念ながら愛犬の足が遅かったり、思うように言うことを聞いてくれないペアにも、ここだけは平等にチャンスがあります。景品を提供して下さった企業や学校の代表者の皆さんと、問答無用の勝ち抜けじゃんけんです。だんだん日が落ちて来て少し肌寒くなってくる時間帯ですが、毎回異様な盛り上がりを見せるじゃんけん大会です。
主催者であるKnotsのスタッフにとっては、このフェスティバルが終わると本格的な冬の訪れとなり、来年春に、また皆様とワンちゃんの元気な姿を見ることができるよう、今からその準備に取りかかることになります。春にはまた、六甲山のドッグランが始まります。そして、来年の7月には阪神・淡路大震災20年の節目に、改めて人と動物との関わりを考える「りぶ・らぶ・あにまるず ICAC KOBE 2015 第4回神戸 全ての生き物のケアを考える国際会議2015ー阪神・淡路大震災 20年記念大会 One World, One Life ー」が開催されますので、皆様と共に「いのち」に優しい社会の実現に向けて事業を展開して参りたいと思います。
早くも寒波が近づいておりますが、体調を崩されませぬようご留意頂き、よいお年をお迎えくださいませ。