平成24年度 「いのちの教育」報告会
「いのちの教育」について考える
奈良県が取り組む
動物のいのちを通した子どもへの「いのちの教育」
第3回目となる報告会はE小学校2年生の46名が、「いのちの教育」のプログラムⅡを体験しました。先日のC小学校と同じく、すでに出張授業でプログラムⅠを受講している子供たちは、人間と動物がどのように関わっているのかを、すでにきちんと把握しています。
先の2日間に参加して下さった行政関係者の方が、プログラムの内容と授業の雰囲気に非常に感動をして、改めて別の職員の方が見学に来て下さった県もありました。このプログラムの特徴である、子供の主体性を引き出し自分たちで考えることが出来る内容に、とても高い評価を頂きました。また、これまでの愛護センターのように獣医師が子供への教育を行うのではなく、獣医師と教育の専門家との連携が上手くいっている事例として、教育・行政関係者の参加者に、その意義を実感して頂くことが出来たのではないかと思います。
先日の授業と同様に、同じ質問をしても、子供たちからは様々な意見が飛び出します。「あなたが生きている証拠は?」という質問に対して、「人間生活をすること!」という2年生らしからぬ意見も飛び出しました。また、「食べる」ことはうんちやおしっこをすることでもありますが、その途中経過として「歯磨きをすること!」「消化をすること!」「消化して毛を生やすこと!」と、いろいろな生きている証拠を考えていました。
午後からは、残りのプログラムⅠとⅢを、指導教員が参加者の大人を相手にデモンストレーションを行う授業です。子供役の参加者も、実際に自分が指導を行う立場だったら…という事を想像しながら子供役を演じます。
プログラムⅠの始まりは、張り子の動物たちを、彼らが棲んでいるエリアに配置することから始まります。この作業は、子供だけではなく、実は大人でも結構楽しいものです!そして、その動物がそのエリアで本当に正しいのか、皆で議論をします。
プログラムⅢは、「動物たちのために私たちができること」というテーマになっています。私たちが動物に対してどのような責任を負っているのかを考えますが、低学年の場合は「動物との約束」というかたちで私たちができる事を考え、ホワイトボードに書き込んでもらいます。こんなにたくさんの約束が出て来ました。