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ピックアップ 2026.10.26

【報告】WJVF第17回大会 市民公開講座に参加しました

2026年7月26日(日)、ホテルニューオータニ大阪で開催されたWJVF第17回大会において、公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)による市民公開講座「人とどうぶつの絆」が開催されました。

CAPP(人と動物のふれあい活動)40周年を記念した本講座では、「医療現場に動物を迎えるという挑戦。安心と笑顔の裏側を知る。」をテーマに、人と動物の共生社会、医療現場での動物とのふれあい活動、安全な活動を支える動物の適性やボランティアの心得について、3つの講演が行われました。

左から宗像先生(JAHA会長)、加藤格先生(講師)、冨永代表理事(Knots) 木村結先生(講師)、新山亮先生(JAHA-CAPP/WJVF実行委員)

人と動物のふれあい活動(CAPP)40周年を迎えて~動物が人の生活に自然に溶け込んでいる社会へ~

講師:宗像俊太郎先生(公益社団法人日本動物病院協会 会長)

CAPP活動の40年の歩みとともに、Well-beingやシニアの飼育支援、ペットとともに社会参加するための取り組みなど、動物が人の生活に自然に溶け込む共生社会を目指した活動が紹介されました。

京都大学小児科での人と動物とのふれあい活動 “わんちゃんスマイルデー” が生まれるまで、そして生まれてから―大学病院に動物を迎えるということ―

講師:加藤格先生(京都大学医学部附属病院 小児科 医師)
講師:木村結先生(京都大学医学部附属病院 看護部 看護師・子ども療養支援士)

京都大学医学部附属病院で実施されている「わんちゃんスマイルデー」について、活動が生まれた背景や、大学病院という医療現場に動物を迎えるまでの準備や調整、実際の活動について紹介されました。

動物とのふれあいは、病気の子どもたちに笑顔やリラックスをもたらし、治療に前向きな気持ちを持つきっかけにもなります。一方、医療現場で活動を行うためには、感染対策や安全管理、動物の健康・衛生管理、アレルギーへの配慮など、さまざまな準備が必要です。

また、子どもたちや家族の声を踏まえ、活動の効果・安全・継続という3つの視点から、安心して活動を続けるための取り組みが紹介されました

CAPP活動ボランティアチームリーダーの立場から~安全なCAPP活動に求められる動物の適性とボランティアの心得~

講師:新山則子先生(美山しつけと往診専門の動物病院、獣医学博士、認定家庭犬インストラクター)

CAPP活動に参加する動物の適性やストレスサインの見極め、安全な活動を支えるボランティアの心得について、チームリーダーとしての経験をもとに解説されました。

活動では、人に喜んでもらうことだけでなく、「この子は本当に楽しんでいるか」「無理をしていないか」という視点を持ち、動物自身が安心して活動できているかを確認することが大切です。

すべての動物がふれあい活動に向いているわけではありません。活動に向かないこともその子の個性として受け止め、「愛犬にとっての一番の幸せを考える」ことが、動物自身の健康や気持ちを尊重し、安全な活動を続けることにつながります。

新山則子先生

人と動物がともに安心して暮らせる社会へ

今回の講座では、人と動物のふれあいによる効果や、医療現場での安全管理、活動する動物の適性やストレスへの配慮などが紹介されました。

人と動物がともに安心して暮らせる社会を実現するためには、人が得られる喜びや支えだけでなく、動物自身の健康や気持ちも大切にし、安全に活動を続けられる環境を整えることが重要です。 人と動物双方の幸せを支える取り組みが、医療や福祉、地域社会へと広がっていくことが期待されます。