お知らせ
NEWS2024.11.25
保護中: 【報告】人と動物の共生およびSDGs推進シンポジウム 2024 「ペットとの暮らしを活用する豊かな社会 -それを可能にする環境整備-(主催者趣旨説明)」
《はじめに》主催者趣旨説明
人と動物の共生およびSDGs推進シンポジウム 2024『ペットとの暮らしを活用する豊かな社会 -それを可能にする環境整備-』を開催するにあたり、新しい視点での研究と事例発表についての提案にご理解をいただき、特別協賛のマスターズライフ株式会社 神戸ジェームス山 中楽坊様をはじめとする、多くの企業・団体からご支援を賜りました。こうした視点での発表が、今後の新たな社会システム構築への第一歩となり、次の計画へと結びつきます。この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
また、開会に先立ち、赤坂動物病院名誉院長・柴内裕子先生と、同院長・柴内晶子先生より祝電を賜りましたので、ご紹介させていただきました。
主催者である公益社団法人Knots 代表理事・冨永佳与子が司会を務めさせていただき、動画を交えながら、本シンポジウム開催の趣旨説明を行いました。
まもなく、阪神・淡路大震災から30年を迎えます。あの震災では、日本で初めて組織立った動物救援事業が行われ、兵庫県、神戸市、神戸市獣医師会、日本動物福祉協会阪神支部を中心に1,545頭の保護・譲渡が行われました。その一年後に譲渡動物の調査が行われ、成犬・成猫も新しい飼い主に懐き、幸せに暮らしていたことがエビデンスとなり、行政の施設でも、成犬・成猫の譲渡が始まりました。この後、各地に動物愛護センターが設置され、1999年には、動物愛護法へと改正となり、人と動物の関係は、制度の大きな転換点を迎えました。動物愛護法は、動物愛護の法律と思われがちですが、その先に「人と動物の共生する社会の実現を図ること」を目的としています。
神戸市では、日本初の「神戸市人と猫との共生に関する条例」を制定され、「神戸市人と猫との共生推進協議会」を設置。官民協働で共生社会実現を進めています。Knotsは、この協議会の監事を務めています。
そして、2021年、公共の施設としては初めて「共生」と名付けられた「こうべ動物共生センター」が設置されました。民間に運営が業務委託され、現在、Knotsが管理運営業務を受託しています。
私共Knotsは、阪神・淡路大震災の譲渡動物の調査に参加したことをきっかけに設立され、来年25周年を迎えますので、私たちの想いを講演会に先立ちましてお伝えしたいと考え、「こうべ動物共生センター管理運営業務」のプロポーザルの際に作成した動画を再編集したものをご覧いただきました。提案内容で実施できているものもあれば、引き続きチャレンジしているものもあります。
当法人の事業は多方面にわたりますが、一言でお伝えすると、市民ひとりひとりの課題を「涙マーク」に例えると、どうすれば「ハートマーク」な解決にできるのかに取り組むということに集約されます。
今回のシンポジウムでは、「涙マーク」は「高齢・単身社会を迎えている今の日本の課題」であり、この課題に対して、「子どもの数より多いペットたちとの暮らしを活用」して、「ハートマーク」にできないかというテーマです。講演と事例発表を通して、「人もペットもずっと一緒に幸せに暮らせる街」を実現する方策を皆様と考える機会といたしました。
「抄録」と「開催報告書」のデータをダウンロードしていただくことができます。
※表紙の画像をクリックするとPDFのデータが表示されます。