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【報告】東京青山ロータリークラブ 奉仕活動 アニマルセラピー(動物介在活動:アニマルアシステッドアクティビティ) 理事長参加
日時:2023年11月14日(火)15:00~17:30
場所:港南子ども中高生プラザ 創作室(東京都港区)
ロータリーは、地域社会のボランティアを中心に活動する国際的なネットワークで、「職業人と地域社会のリーダーのネットワークを通じて、人々に奉仕し、高潔さを奨励し、世界理解、親善、平和を推進すること」を使命とされています。米国の慈善団体格付け機関・チャリティーナビゲーターでも10年以上に渡り最高評価を受けています。
東京青山ロータリークラブは、1990年3月に発足され、数十年に渡り、アニマルセラピー(動物介在活動)として、公益社団法人日本動物病院協会のCAPP活動を支援されています。ロータリークラブでは、奉仕活動をされますが、こちらのクラブでは、奉仕活動としてもCAPP活動への協力と実践を行われています。今回の訪問活動着用のユニフォームも、東京青山ロータリークラブ のご支援です。
※CAPP活動:Companion Animal Partnership Program
秋晴れの中、10名の会員の方が奉仕活動に取り組まれ、理事長の冨永も、会員の一人としてこの活動に参加致しました。
港南子ども中高生プラザの先生もご一緒に、奉仕活動前のミーティングです。本日の流れを確認します。この間も興味津々の子ども達がガラス窓から覗き込んでいます。
子ども達は、1年生から6年生まで15名。ワンちゃんと暮らしているお宅は1軒だけでしたが、思案中のお子さんもあり、子ども達の目は、最初からワンちゃんに釘付けです。
今日来て下さったのはJAHA((公社)日本動物病院協会)ボランティアのお二人です。
自己紹介では、それぞれの得意技を披露。子ども達は、メグちゃん、ハルちゃんに益々興味津々。
まずは、体育座りで今日の先生、獣医師の柴内晶子先生からお話を聞きます。
最初は、ワンちゃんについてのクイズです。
「犬と人は、どのくらい前から、人間と一緒に暮らしていたでしょうか?(3万年くらい前)」
「犬や猫の肉球の役割(安全に歩ける、猫:音を立てない)は?」といった問題も、しっかりと回答。子ども達の知識の深さに、皆さん、感心しきりでした。
このような子ども達の訪問活動では、最初に犬と触れ合う時の注意点をお伝えされます。これは、事故防止と共に、犬の気持ちを考えて触れ合うことを通じて、相手を思い遣る気持ちの醸成にも繋がっていきます。
注意点は、
1)飼い主さんに「触っても良いですか?」と聞いてから。
2)ワンちゃんとのご挨拶は、優しいグー(中に卵を入れているようなイメージ)でにおいを確認して貰う。
3)頭の上から急に触ったりせず、顎の下の方や、飼い主さんにワンちゃんの好きなところを聞いて優しく撫でる。
といったことです。
突然犬に駆け寄って触ったり、上から覆いかぶさったりするような、犬が驚いたり、怖がるようなことをすると事故に繋がるため、ワンちゃん役の人とその様子を演じて見せることで、子ども達にワンちゃんの気持ちを想像してもらったり、実際にどのように触れ合うかを知って貰います。
いよいよ、実際ワンちゃんに触れていきます。まずは、並んで順番にご挨拶をした後、先ほどクイズで勉強した肉球を実際に触る、「ワンちゃん達とのハイタッチ!」。2組に分かれ、それぞれわんちゃんの肉球をそっと触ります。子ども達は、ワンちゃんを驚かせたりしないよう、ずっと静かに行動しています。ボランティアさん達は、優しく子ども達に語り掛け、肉球の毛に覆われた中の方まで触らせてあげていました。
次は、マットを敷いて、ワンちゃんの体に触れたり、抱っこしたりする時間です。ここでも、子ども達は、そっと静かにワンちゃん達と触れ合います。
最後にちょっとだけお散歩です。2本のリードを付け、子ども達に1本を持って貰い、ボランティアさんと一緒に歩いて貰います。この時ボランティアさんは、お散歩バッグの中身を説明されて、子ども達に渡します。リードとお散歩バッグを持つと、子ども達は、何故か皆、誇らしげになります。
そして最後は、質問タイムです。子ども達の質問は、「次は何時ですか?」。これには、港南子ども中高生プラザの先生も苦笑。やはり子ども達にこのような機会を増やしてあげたいと思う瞬間でもあります。
子ども達は、洋服に毛が付いていないか、東京青山ロータリークラブ の会員の方々に粘着クリーナーで綺麗にしてもらって手洗いして帰るのですが、名残惜しく、中々帰れません。このような触れ合い活動の時には、大人も子どももそうなります。
子ども達が帰ると、振り返りのミーティングが行われます。港南子ども中高生プラザの先生は、ワンちゃんがいるだけで、子ども達がハキハキ質問に答えていたこと、整然と行動していたことに驚かれていました。東京青山ロータリークラブの会員の皆様からは、「癒された」との感想が次々と。子ども達が優しくワンちゃん達と接し、その人と犬の温かく、幸せな姿に、周囲の大人達も心が穏やかになっていったようです。
振り返りの中で、JAHAボランティアのお一人と理事長の冨永が、子どもの頃に秋田犬に噛まれたことがあると判明。どちらも自らがきっかけで事故が起こった経験もあり、「子ども達にも、犬達にも、そのような悲しいことにはなって欲しくない」という想いも語られました。理事長の冨永からは、こうべ動物共生センターのプログラムでも、JAHAボランティアの皆様に、大変大きな役割を担っていただいており、JAHAのボランティアの皆様が、常に一ボランティアとして、このようにひとつずつ丁寧に実績を重ねられ、前日のシャンプーや、獣医師のチェックの他、様々な準備をされ、また、活動でワンちゃんが嫌な思いを決してしないように心配りをされて、2万2千回以上を無事故で継続されていることに改めて敬意を表させて頂きました。
CAPP活動に深いご理解を賜り、このような機会を創出して下さっている東京青山ロータリークラブ 様に感謝申し上げます。
東京青山ロータリークラブ
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