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ピックアップ 2023.08.04

【報告】兵庫県・多可町SDGsオープンイノベーションプラットフォーム 「クリアグリーンTAKA」発足式参加

当法人は、官民連携での取り組みによる住民幸福度の向上と、持続可能な地域社会の発展、地域経済の活性化を図ることを目的として、兵庫県・多可町とSDGs事業等に関する包括連携協定を締結しており、2021年から内閣府の「SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業」提案書作成のサポートを行い、2度目のチャレンジで多可町が「2022年度SDGs未来都市」に認定されました。

その後、SDGs達成に意欲的に取り組む町内の事業者と個人を登録し、それぞれの取り組みを「見える化」するための「多可町SDGs登録制度」のサイト構築や、町内でのSDGs推進の機運醸成のために、多可町役場職員向け勉強会「世界と共に生きるという意味」と地方創生(須江雅彦先生:滋賀大学理事・副学長/元総務省統計局長)と、町民向け講演会『世界と地方とSDGs』—国際情勢や日米の架け橋の視点と地方移住体験から語るSDGsの推進(多田幸雄先生:双日総合研究所相談役/北海道大学新渡戸カレッジフェロー/長崎大学経済学部客員教授)を開催しました。

 

「2022年度SDGs未来都市」認定後、多可町役場の様々な部署で、森林ビジョン会議の開催や健康ウォーキング・エビデンス調査、区長会でのSDGs研修、木育などが実施されて参りましたが、そうした準備期間を経て、2023年7月24日に官民連携によるオープンイノベーションプラットフォーム「クリアグリーンTAKA」の発足式が、多可町役場にて開催されました。

「クリアグリーンTAKA」は、「多可町SDGs登録制度」に登録された事業者・個人と外部の企業や大学、金融機関等との交流連携をする住民参加型のオープンイノベーションプラットフォームの名称で、このプラットフォームから生み出されるイノベーションによって、生活関連の課題解決やまちの資源を基盤とする新事業の創出など、多岐にわたる成果で課題解決を行います。

この名称は、県内でも最大の横穴式石室をもつ東山古墳から出土した翡翠の勾玉の透明な緑と多可町の豊かな森林をまちの歴史と景観に重ね、一人ひとりの経験がまちの活性化に貢献する体験をすることで生きがいを見出し、生き生きと暮らす住民が増える新たな歴史のプラットフォームになることを期待して命名されました。

開会にあたって吉田一四町長からは、町民一人ひとりの経験や技術を活かし、プラットフォームの構築を足がかりにしてこれまでの事業をさらにブラッシュアップしたい。特に、町内の豊かな森林資源を活かしたクアオルト健康ウォーキングなどの森林サービス産業には期待をおり、これらの事業をとおした町民の健康向上と経済的な成長を促し、しっかり実のあるまちを目指したいとのご挨拶がありました。

その後、担当課である企画秘書課から「クリアグリーンTAKA」の組織説明と、発足式参加者の各事業所・個人の取り組みが、第2次多可町総合計画後期基本計画のどの施策に合致し、それがSDGs目標のどのゴールに当てはまるのかを含めて紹介されました。
この日は、「多可町SDGs登録制度」参加の10事業者の内7事業者が出席され、2名の登録個人の1名からは、社会的包摂と交流をつうじた地域の魅力発信の大切さへの取り組みについてメッセージでの参加をいただきました。

登録事業者の皆さまからは、各事業所の事業紹介とSDGs推進に関する取り組み内容の紹介と意気込みなどを発表していただきましたが、「環境意識の高いまちづくり」や「生きがいをもって安心して働ける場の創出」「新たなブランドづくり」「住民主体の協働のまちづくりの推進」など、これまで多可町の住民の皆さんが真摯に取り組んできた内容に加えて、自治体の目標とSDGs視点での新たな目標が加わることにより、「2022年度SDGs未来都市」で多可町が提案書で示した「人と自然が共生する新たな森林サービスで幸福度高まるTAKA[多可]創生事業」の推進がより具体的にイメージできるようになったのではないかと思います。
また、包括連携協定先の兵庫教育大学の副学長・尾田博明様、甲南女子大学の対外協力センター長のスティーブン・ブラウン様からもご挨拶があり、職員の養成や学び直し、SDGsの概念を内包した授業の開発、女性のリーダーシップを大切にした活躍の場作りなどについての目標が語られました。

その後、SDGs推進に関する包括連携協定団体である当法人・公益社団法人Knots代表理事の冨永佳与子より、参加者の皆さまに以下のようなメッセージをお贈りさせていただきましたので、抜粋してご紹介させていただきます。

「クリアグリーンTAKA」が本格的に始動されますこと、本当におめでとうございます。

皆様、Knotsはご存知なくとも、多可町民であり、私共の理事であります小椋をご存知の方は多くおられると思います。

私と小椋とは大変長い付き合いで、思えば、「クリアグリーンTAKA」は、私が、小椋のお宅に遊びに行ったことから始まっています。偶然にも、当時、長崎大学経済学部教授であった私の夫が別の地域の「SDGs未来都市」事業に関わっておりましたので、「SDGs未来都市」に認定されれば多可町の未来も変わる!というアイデアが出て、恐れ多くも吉田町長にご提案をさせていただいたことから全ては始まりました。

1年目の申請では叶いませんでしたが、連携協定先を始めとして多くの方々に助けていただいて多可町の皆さまが議論を重ね、遂に「2022年度SDGs未来都市」に認定されました。

このSDGs未来都市に認定される過程こそが、まさに「クリアグリーンTAKA」の手法です。まちの課題を解決する方策を模索し、外部とも連携し、課題解決に向かって「SDGs未来都市」という大きなイノベーションを起こしたのです。

プラットフォームは、うまくいかないことが多いと言われています。しかし、この「クリアグリーンTAKA」の手法には、私は自信を持っています。私どもの団体名、Knots、「結び目」という意味ですが、その名の通り、17のゴール「連携」の手法で、今は当たり前となった多くのイノベーションを起こしてきたからです。

大切なのは、諦めずに続けるということです。イノベーションは時間が掛かります。私どものアドバイザリーボードメンバーであり、スーパードライで有名なアサヒビール元社長、NHK元会長の福地茂雄様の言葉を皆さまにお伝えします。

福地さまは、「解決しない問題はない」「一人では解決できない」「これまでのやり方では解決できない」という言葉を机の前に貼っておられたそうです。成功者は、あきらめなかった人なのです。

「SDGs未来都市」の大きな意義は、「未来」という言葉が載っているということです。多可町には「未来を創る」というミッションがあり、そのミッションに取り組む場が「クリアグリーンTAKA」です。「クリアグリーンTAKA」の今後を大変楽しみにしておりますと共に、私共Knotsも、引き続き出来る限りの尽力をさせていただきたいと存じております。今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

そして最後に、佐藤彰浩副町長からは、ご自身がこれまでに関わってこられた兵庫県の「農イノベーションひょうご」での異業種連携での新たなビジネスの創出や新たな価値の創造を例に出しながら、官民一体となって地域共生社会の実現に、自治体として伴走支援をさせていただきたいとのご挨拶がありました。

今後、「多可町SDGs登録制度」への事業者・個人の登録を増やしてSDGs推進の仲間を増やし、良い意味での化学反応を起こしつつ、「ダントツ多可町」の魅力を発信できる新たな一歩になると実感することができる発足式となりました。

【参考サイト】