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ピックアップ 2023.03.16

【報告】張り子作り研修会

令和5年2月21日(火)、Knotsスタッフを対象に、奈良県「いのちの教育」プログラムの教材である大型張り子を制作する研修会を開催しました。

当法人は、平成24年6月より奈良県と連携協定を締結し、共に「いのちの教育」プログラムの普及を推進していますが、今回の講師は、これまで10年以上にわたって奈良県の「いのちの教育」プログラムで使用している張り子制作を手掛けてきた小椋聡理事兼企画教育部長です。→奈良県「いのちの教育展開事業」連携協定事業

当法人が受託している「こうべ動物共生センター」の管理運営業務においても、子どもを対象にした動物共生教育事業で奈良県「いのちの教育」プログラムを取り入れ、神戸市内の小学校等でも実施しています。
このプログラムで使用する20体の張り子の動物たちの制作に携わることで、張り子作りの工程への理解が深まりました。

土台となる新聞の塊を麻紐でくくりながら作ります

まずは土台の作成。新聞紙を丸めて麻紐でくくり、いくつかの塊ができたら塊同士を麻紐でつなげていき、胴体の形を作っていきます。説明を聞きながらいざ取り掛かると紐が抜ける、丸めた新聞紙が抜け落ちるなど課題が続出。黙々と取り組みましたがこの土台作りが一番の難関でした。
胴体ができたら耳やしっぽも作ってつなぎ合わせていきます。動物の形ができあがると、隙間ができないように新聞紙で穴埋めをしながら、10cm四方ほどの大きさに割いた新聞紙に洗濯糊をつけ、3重くらいに重なるように貼っていきます。

動物の形を作るのに苦戦したスタッフも、洗濯糊を使って新聞紙を貼る工程は比較的簡単でしたので、子どもに戻った気分で糊の感触を楽しみながら貼り付けることができました。

千切った新聞紙を貼り終わったら乾かします。小椋理事兼企画教育部長宅には薪ストーブがありますので、新聞紙を貼られた動物たちを薪ストーブの周りに集めて乾燥させます。

 

洗濯糊が乾いたら 、新聞紙が透けて見えないようにジェッソという白い下地材を塗ってから絵の具で色付けです。 色付けは広い場所から塗って乾かし、その上から細かい模様を描くのがコツで 、きれいに仕上がるとのことでした。

新聞紙の文字が目立たないようにします

黙々と進めます

 

ひととおり全行程を体験しましたが 、時間はどんどん流れていくのに なかなか上手く形にすることができません。 ひとつの動物を作るのに 、どれだけの時間が掛かるのかも実感することができました 。 実際に時間をかけて自分たちの手で制作してみると 、20 体の張り子の動物たちの一体一体の手触り、表情が子どもたちの心に響き、イメージを膨らませて授業に集中する役割を担ってくれている理由がわかるような気がしました。
たったひとつの「 いのち 」 を象徴する張り子の動物を作り出す工程を経験できたことは感慨深く 、これまで以上に愛おしく思えるこの張り子たちが 活躍する日を心待ちにしています。

当法人では、「いのちの教育」プログラムの教材である大型張り子セットをはじめ、冊子や啓発用ポスター等様々な教育共有ツールの制作も行っています。
教育ツールに関心をお持ちの方、ツールの制作をご希望の方からのお問い合わせも随時
受け付けております。→教育ツール共有事業

皆さまからのお問い合わせをお待ちしております。