お知らせ
NEWS日時:7月20日(日)10:00~13:00
会場:生田
主催:事務局
サポート企業:ネスレ日本株式会社/ネスレピュリナペットケア
趣旨:飼い主を支える社会システムは、ビジネスで成り立つものと福祉の2本立てとなる。40%が高齢者に、37%が単身者になる未来に、人と伴侶動物が『ずっと一緒に』居られる社会は如何に構築され得るのか。その広範な可能性を議論し、人と動物の幸せな未来予想図を構築したい。
座長メッセージ | |
冨永 佳与子氏 公益社団法人Knots 理事長プロフィール |
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公益社団法人日本動物病院協会は、公益目的事業として、アニマルセラピー(CAPPボランティア活動=Companion Animal Partnership Program)推進のための事業を行なっています。本会では、この活動をその目的により次の3つに大別しています。
国立社会保障・人口問題研修所の推計に寄れば、65歳以上の人口は、2035年には、3人にひとりを上回り、2060年には、39.9%になる。また、世帯動向では、2035年には、単身世帯は全体の37.2%になる。各演者の抄録にあるように、異なる世代が複数同世帯に居住する前提の現在の社会システムは、早期に改善されるべきものということを示唆している。 では、具体的にどのように取り組んでいけばよいのか。ひとつの考え得る方策が、飼い主支援である。自助・共助・公助が言われているが、特に伴侶動物(家庭動物)については、飼い主責任に重きが置かれ、自助努力のみを求めてきた側面がある。動物の保護への視点は多かったが、意外にも飼い主支援という視点は、今迄、余り顧みられて来なかった。 しかし、私達の前にある課題をみれば、そこに共助・公助の概念を加えると共に、更なる自助を支えるサービスの開発、飼い主の飼養を支える環境整備等により、「飼い主と動物は幸せ」になり、「産業体に新しいビジネスチャンスが生まれ」、社会の在り方としても「温かく豊かな社会が構築」される流れを創れる可能性があるのではないだろうか。 例えば入院した時、ペットを預けられる給付が直ぐに出る入院保険があれば、一人暮らしの方は、どんなに安心して暮らせるだろうか。最も弱いいのちを大切に扱うシステムは、同様に社会的弱者とそれを支える人々を守る工夫にも繋げていける筈である。 折しも緊急災害時には、いよいよ同行避難が本格的に考慮され始めている。これをひとつの契機に、家族の一員としての伴侶動物(家庭動物)の社会的存在を認知し、飼い主を支えるシステムの可能性を幅広く議論することにより、ヒトも動物ももっと幸せになれる未来の姿をお示しできればと思う。 |