ヒューメインセンタージャパン(HCJ)事業 講演とワークショップ
ヒューメインエデュケーション・寄り添う心を創る
11月13日(日)ヤマザキ学園様に会場をお借りし、東京都でもヒューメインエデュケーションのレクチャーが開催されました。大阪同様に、座学・パネルディスカッション・グループディスカッションで行われ、大学教員・獣医師・学生など様々な分野から、約40名の方々が参加されました。会場では、大阪同様、ヒューメインエデュケーションで実際に使用されているツール展示として、東京都動物愛護相談センターで実際に使用されているパネル等や、順天堂公衆衛生学教室より堀口准教授がお見えになり、ガードゲームを用いての子ども達への教育への取り組みをご紹介頂きました。
東京会場では、公益社団法人日本動物福祉協会桜井事務局長より、主催者からのご挨拶を申し上げ、このHCJ事業を支えて下さっているMars Japanの舟喜様からは、これからもこういった人と動物の関係の礎となる大切な取り組みを支えていきたいと言う、心強いお言葉を賜りました。また、この場をお借りして、会場をご提供下さり、様々な温かいご配慮を賜りましたヤマザキ学園様に、心より感謝申し上げます。
東京会場では、外国人講師のジョイ・レネイ氏とディーパシェリー・バララム氏に加え、柴内裕子先生(赤坂動物病院院長/日本動物病院福祉協会顧問)と山下千恵先生(東京都動物愛護相談センター所長/獣医師)にパネリストとして参加していただきました。お二人の活動紹介の中で、山下先生はハンドアウトでお配りした資料を用いて東京都の動物愛護活動の説明をして下さり、柴内先生は人類の地球に与える過大な影響の視点からも、ヒューメインエデュケーションの概念と、この活動が大変重要な意味を持つことをご自信の活動を踏まえてお話されました。
バララム先生は、東京都の犬や猫の収容数や処分数の描く大きな減少カーブに大変驚かれ、山下先生にお伺いになり、日本の関係者のご尽力に敬意を表しておられました。
「ニュージーランドの7歳の女の子が撮影した、闘犬反対についてのドキュメンタリー」を用いたグループディスカッションでは、文化や価値観に関する意見が多数上げられました。たった一人の子どもが作成したフィルムが地域で評価され、地球の反対側にいる大人たちが議論している。そんな状況から、子どもと動物が持つ、非常に大きな影響力を感じました。また、このディスカッションを通して、ヒューメインエデュケーションの必要性や今後考えられる活動方法などについても話し合うことができました。今回のワークショップから、さらにヒューメインエデュケーションが広まり、人と動物がより良いかたちで共生できる日が来ることを願っています。