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2012.11.22

第1回 スペシャルレクチャー 講師プロフィール



エリザベス・オームロッド氏

Elizabeth Ormerod
エリザベス・オームロッド
(BVMS MRCVS)

SCAS(コンパニオン アニマル研究会)会長。獣外科医。1975年グラスゴー大学卒業。
1984年からは獣病理学者である夫と共に、ランカシャー州にてコンパニオンアニマルの病院を経営。ここで働くスタッフは、人と動物の「絆」(ボンド)の、個人や社会に対する重要性を理解し認識している。そして動物、人間、さらにコミュニティーのニーズを把握し、サポートを提供している。

オームロッド氏は、人間と動物の絆の実用的な応用に深い興味がある。コミュニティーにおいては、地元の学校で道徳教育を行ったり、病院、老人ホーム、精神障害施設や刑務所などにアニマルアシステッド セラピー(AAT、動物介在療法)を導入したり、またペットを正しく飼うための準備の指導も含め、ペットオーナーがシェルターや老人ホームへ入る際のサポートなどを行っている。オームロッド氏は英国のペットハウジング推進連合「パースウェイ(Pathway)」の創設メンバーの一人であり、ランカシャーのマイヤーズコフカレッジに、新規にアニマル アシステッド セラピーの教養課程コースを立ち上げるのにも貢献し、英国の介助犬プログラム「ケーナイン パートナーズ(Canine Partners)」の共同創設者でもある。また、スコットランド刑務所のAATアドバイザーであり、ここ数年、最高厳重警備の刑務所のペットセラピストとしても活躍している。

オームロッド氏はまた、チャーチルのフェロー(評議員)として、アメリカ中を旅し、人と動物との絆についての優れた研究や実践を行っている施設を訪れている。英国内そして海外で、様々な施設においてのコンパニオンアニマルの役割についての研究を重ねてきた。

ヒューマン・アニマル ボンドの分野での活動のまとめ


 ■メアリー・ワイアム氏

 Mary Christine Whyham
メアリー・クリスティーン・ワイアム 
M.B.E., M.A.(Ecom), B.Soc.Sc. Dip. Applied Social Studies, M.C.I.P.D  1969年、英国バーミンガム大学社会学科卒業(社会学士号取得)。1970年、ウェールズ、カーディフ大学大学院にて応用社会学ディプロマ(学位)取得。1976年、同大学院にて経済学修士号取得。1977年、ヒューマン リソース プラクティショナー(人材資源実践員)の資格を得る。

1970年より、英国ランカシャーのプロベーション サービス(保護観察業務)に従事、アシスタント チーフ オフィサーとなる。地域や刑務所の法律違反者や犯罪者の更生に務める他、スタッフの教育と開発にあたる。2001年、バッキンガム宮殿にてエリザベス女王よりMBE(勲章)を授与される。

1997年より、地域のNHS(国民健康保険制度)トラストのノン エクゼキュティブ ディレクター(非常勤ディレクター)として PAT訪問犬制度を地域の病院に導入した。このプロジェクトは、アルツハイマー病患者に大変効果的であった。

1988年よりコンパニオンアニマル研究会の会員であり、1997年から2002年、同研究会会長を務める。エリザベス・オームロッド氏と共に、違反者・犯罪者の更生に動物ができる役割についての研究をいくつも行ってきた。また子ども達にペットが果たす役割の重要性についても書いている。

国際学会などでの主な講演・発表は以下の通り。
2000年 ボストン USA国際会議 
— 子どもとペット、そして動物の教育的役割について
1997年 マドリッド  マドリッド大学サマースクール
— 刑務所におけるコンパニオンアニマルの役割について
1995年 ジュネーブ  国際会議
— 動物と健康とクォリティー オブ ライフについて
1993年 メキシコシティー 国際会議
— 違反者・犯罪者に関する論文
1992年 モントリオール  国際会議
— 動物と私たち
1991年 モントリオール  国際会議
— コンパニオンアニマル
1990年 モナコ   国際会議
— ガース刑務所におけるアニマルアシスト活動