神戸アニマルケア国際会議2012 ご挨拶


兵庫県知事 挨拶




 「第2回神戸アニマルケア国際会議」が盛大に開催されます。心からお喜びするとともに、世界各地から兵庫・神戸にお越しいただいた皆様を歓迎します。
 21世紀は共生の時代。すべての命が尊重される社会でこそ、私たちも安全で安心して暮らすことができます。身近な動物とふれあい、よりよい関係を築いていくことが、その第一歩ではないでしょうか。
 17年前の阪神・淡路大震災では、多くの動物たちも被災しました。発災4日後には、県及び獣医師会、日本動物福祉協会が中心となって動物救援本部を立ち上げ、全国から駆けつけた多数のボランティアの支援を得て救護活動にあたりました。保護された犬や猫は1500頭を超え、その大部分が元の飼い主や新たな飼い主に引き取られました。そして、復旧復興に向かう人々の心を癒し、元気を与えてくれました。
 こうした経験をもつ兵庫だからこそ、昨年3月に発生した東日本大震災でも動物救護活動を積極的に支援しました。動物愛護専門職員を延べ200人以上派遣し、福島原発周辺の警戒区域から避難されている方々の一時帰宅に合わせてペットの保護に協力するとともに、区域内をさまよう動物たちの救護にあたりました。
また、動物愛護の拠点として、動物愛護センターと支所を県内4カ所に設置し、飼い主のいない犬、猫の引き取りだけでなく、新たな飼い主探しやしつけ方教室、動物とのふれあい教室などに取り組んでいます。さらに、豊岡盆地を中心に地域を挙げてコウノトリの野生復帰の取り組みを進めるなど、人と自然が共生できる地域づくりにも力を注いでいます。
それだけに、今回、各国から獣医師を中心とした専門家が集い、様々な角度からアニマルケアに関する議論が行われることは、本当に心強いことです。人と動物、そして自然が共生する社会をめざし、ともに取り組む人々の輪が広がっていくことを願っています。
大会のご成功と、ご参集の皆様のご健勝での今後ますますのご活躍を心からお祈りします。

 


神戸市長 挨拶




りぶ・らぶ・あにまるず第2回神戸アニマルケア国際会議2012が、ここ神戸の地で再び開催されますことを心よりお祝い申し上げますとともに、全国各地からお集まりの皆様を歓迎いたします。
さて、昨年3月に発生した東日本大震災は未曾有の被害をもたらしました。この震災に対し、神戸市は阪神・淡路大震災の経験と教訓を被災地の復旧・復興に役立てたいとの思いから被災地支援に取り組んでまいりました。今後とも、阪神・淡路大震災を経験し復興を成し遂げた神戸だからこそできる被災地へ心をつなぐ支援を続けていきたいと考えています。
阪神・淡路大震災では、ペットや飼い主を救援すべく獣医師会や動物愛護団体が中心となり「兵庫県南部地震動物救援本部」を立ち上げ自らの被災も顧みず動物救護活動を展開されました。また全国からボランティアの方々の並々ならぬ献身的な協力や多くの方々からの暖かい支援によって、多くの動物たちが救われ多くの被災者が励まされました。この「人と人」「人と動物」の絆は、神戸市動物管理センターとボランティアグループとの協働による犬の譲渡事業においても引き継がれています。
現在、本市は、環境省が掲げた指針を元に犬猫の殺処分数の更なる削減と犬猫の適正飼育に関する普及啓発の推進により人と動物が共生できるまちづくりに努めています。それだけに「東日本大震災の経験」や「動物の健康管理」などの議論を深められ、人も動物もともに健康で幸せに居られることを目指す国際会議がここ神戸で開催されることは大変意義深いことであり、その情報を世界に広く発信されることを期待しています。
最後に、本会議の開催にご尽力されました関係者の方々に深く敬意を表しますとともに、本会議のご成功と皆様方のご健勝とご活躍を心よりお祈りいたします。



主催者

日本獣医師会 会長
山根義久氏



ICAC KOBE2012開催に当たって

神戸アニマルケア国際会議(ICAC)は、阪神・淡路大震災15周年にあたる2009年、震災の経験から学んだ様々な「命に対する責任」について考え、情報発信するための機会として、現在公益社団法人のKnotsを中心として開催され、今回2回目の開催を迎えます。

この2回目のICACは「その医療と健康管理」-人と動物の未来の為に-というテーマを掲げ、前回にも増して意義ある情報発信の場とすべく、開催準備が進められてきました。そして、まさにそのさなかに、東日本大震災が東北地方を襲いました。

目を背けたくなるような惨状がテレビを通じて放映される中で、私たちを心から勇気づけたのは、再度立ち上がろうとする気概を見せる被災者の方々の姿と、国内外の様々な立場の方から寄せられる温かい支援でした。
そして、被災地の獣医師たちは被災者である我が身のことを考えるより先に、被災動物のために立ち上がりました。彼ら/彼女らの活動は多くの人々の善意に支えられ、獣医師会と行政によって組織化されて現在に至っています。

このような時期だからこそ、日本獣医師会は、動物に係わる専門家・科学者の団体として、我々獣医師が考える「命に対する責任」について紹介するとともに、我々の職域に係わる様々な情報を提供すべきであると考え、この会議の主催団体に名を連ねさせていただくこととしました。
獣医師が提供する動物医療は多様です。それは、小鳥、犬猫、牛馬からクジラまで、動物の形態や機能が様々に異なることの他に、人が動物を飼育する目的など、人と動物の関係が異なるからです。

今回、日本獣医師会は動物医療の多様性に着目し、市民の皆様に情報をお届けします。この会議を通じて、「獣医師」と「動物医療」に対する皆様の理解が深まることを望みます。




共催者

兵庫県獣医師会 会長
横山 隆一 氏

第2回神戸アニマルケア国際会議2012の開催を心からお祝い申しあげます。
3月11日、衝撃的な日でした。今まで経験したことのない自然の驚異を見せつけられて、人の命も自然の中の一部の生命として認識しなければならないのかと思いました。しかし、人の生命は、生命圏では特別な存在ではないのですが、人間社会では何よりも優先されるものであることに、誰も異論はないと思います。このたびの津波の被害でみられた、広範な地域における生活基盤の崩壊と、原子力発電所事故による放射能汚染で被災地には立ち入りすら出来ないという状況下では、人命を優先して対処しなければならないのは当然だと思います。しかし、飼養動物やその他の生き物が放置され、飢えて死んでいくような状況を決して見過ごしてはいけないと思っています。人の命も、その他の生き物の命も尊い命に変わりがないのですが、現実問題としてどう対処するか、非常に難解な命題を突き付けられたように思います。
3月11日以降、兵庫県獣医師会として大規模災害時に出来ること、またはすべきことに関し、これまでは阪神淡路大震災を基に考えていまたしが、完全に土台から壊れてしまいました。兵庫県獣医師会として阪神淡路大震災時の対応が完全ではなかったという立場に立って、近い将来に予想されている東海・東南海・南海地震に備えて、3月11日以降の状況も踏まえ対応を準備しなければならないと考えていますので、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
最後に、本会議が皆様方の活躍により大きな成功を収められるよう祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

公益社団法人 神戸市獣医師会
会長 中島 克元




第2回神戸アニマルケア国際会議2012の開催おめでとうございます。開催に際し投稿させていただきます。

さて、神戸市は、1995阪神・淡路大震災によって壊滅的な被害を受けました。都市部に起こった直下型の大震災としては、関東大震災以来の被害の大きさを持ったものでした。神戸のみで考えれば、500年ぶりの未曾有の災害でありました。以来神戸での被災者は「一日も早い復興」そして「安心して安全なまちづくり」を合言葉に復興への様々な事業に取り組んできました。当時わが国では「ボランティア元年」といわれ、「絆」「希望の灯り」などなど被災者やボランティア活動に携わった方々の心に深く刻まれた言葉がありました。

そして、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」その後に発生した「福島原子力発電所の事故」は、これまたその規模・被害の大きさにおいて、世界で4番目の震度に象徴されるように未曾有の災害でありました。加えて、第2次世界大戦時に投下された原子爆弾によって放射能汚染等の被害を受けたわが国は、また放射能被害に苦しむこととなりました。

しかしながら、大きな悲しみと恐れに支配された私たちは被災地から遠く離れているものの、この度のような広域大規模自然災害に対して何らかの支援をしなければならないと感じ、阪神・淡路大震災当時全国の皆様からいただいた、大きな支援にお答えするものとして、私自身も微力ではあるものの4月に入り仙台空港が臨時に開港した時期被災地に入り、被災者の皆様、とりわけ動物に関する支援体制の調査、要望の聞き取りを行い「災害時動物救援対策本部」等関係機関に要望してまいりました。

その際に、被災地での「動物救護対策支援センター」を作るに際して、地元自治体の対応は、やはり被災者優先で対策が実施されるため、動物に関するものまではなかなかといった対応も見られました。が、阪神・淡路大震災を経験した私たちにしてみると、動物の一時預かりや里親探しといった、被災動物にのみ関係する支援活動ではあっても、被災者の自立した復興に向けて、被災者自らが悲しみから復興への立ち上がりへと「被災者意識」の転換を図ることができる重要な事柄のひとつであると確信しています。

「絆」は2011年の言葉に選ばれました。まさにこの「絆」こそが、追い込まれがちな被災者意識を救える唯一のものであると考えます。「人と動物の絆」は「人と人との絆」に通じる極めて重要なものであると考えます。




特別協賛

ネスレ日本(株)ネスレピュリナペットケア カンパニープレジデント
村林 三七男氏






私どもネスレピュリナペットケアは、”Your Pet, Our Passion”を企業ビジョンとし、ペットは家族と同じ、いつまでも健康で長生きしてほしいのは人もペットも同じであると考えております。
ペットの健康をケアし、あたたかいコミュニケーションを持つことがオーナー自身の心のケアにもつながります。
人がペットから与えられる大きな心のケア。人とペットが共生できて初めて生まれる豊かな暮らし。私どもはこれからも、そんなペットの健康と人との幸せな暮らしを応援してまいります。
弊社では、ウェルネスと高栄養・健康をテーマに、小型化・長寿化、肥満化・室内飼い化という現代のペット環境の潮流に合わせた製品開発を進めております。
研究施設では数多くの犬と猫の飼育を通して、ペットフードとペットの健康への影響、栄養状態、味の嗜好性などに関して研究者や獣医師、動物行動学者、栄養士などが観察を続け、より高品質で高機能のペットフードの開発に取り組んでおります。
阪神・淡路大震災を機に人と動物の絆の強さと、その絆の持つ影響力の大きさ、人間と動物の共生の大切さを広く社会に広める活動を開始されたNPO法人Knots様の主旨に共鳴し、早くより支援させて頂いております。
2009年の「神戸アニマルケア国際会議」では、「ペット動物の栄養学」のワークショップにおいて、ペットにも広がる現代病「肥満」「糖尿病」に次ぎ、弊社の栄養学者が「ペット動物の腸の健康と免疫の関係」について講演させて頂きました。

Knots様のあらゆる社会貢献活動が認められ、公益社団法人Knotsとして再スタートを切られました。
今年3月11日東北地方を襲った未曾有の大災害、東日本大震災に際しても、16年前には神戸地方を襲った阪神・淡路大震災の経験を活かし、早々に飼い主さんへの支援活動「ずっと一緒に居ようよ」プロジェクトを立ち上げられました。
弊社としても今後益々、Knots様の活動を陰ながら支援させていただきたいと思っております。


特別協力

大阪府立大学獣医学専攻

第2回神戸アニマルケア国際会議2012開催に向けて

 

  阪神・淡路大震災から17年を経過し、多くの人々の英知と努力により復興された神戸の地で、第2回神戸アニマルケア国際会議2012を開催されることを心よりお慶び申し上げます。

2011年3月に発生した東日本大震災から10ヵ月が経過した今も、未曾有の大災害に関係各機関で混乱が生じ、多くの人や動物がまだ災害の真っ直中で厳しい自然環境、放射能汚染と闘っておられます。大阪府立大学では一日も早い復興の少しでも手助けとなるよう教職員や学生ボランティアを被災地に派遣してまいりました。被災された人や動物が一日も早く日常生活を取り戻されることを心よりお祈りいたします。

大阪府立大学獣医学専攻は、関西国際空港対岸のりんくうキャンパスにおいて、人と動物の生命環境に関する難しいさまざまな問題に対して、豊かな発想や思考を拡げて解決できる国際的視野と動物医療及び動物科学の専門的知識を持った人を育てると同時に、公立大学法人として新しいものを生みだす研究で得た成果を地域コミュニティーに広く発信していくことに努めております。

人と動物が共生する社会は、獣医学のみならず、多くの分野の学問・英知を結集して、立場の違いを超え作りだすことが必要であり、本国際会議においてこの共生の実現に携わる者が一同に介して、世界中からの英知を結集して継続的に情報発信していくことは非常に重要です。本学獣医学専攻も微力ながらこの会議の成功にお役に立てればと考えております。本会議のご成功と人と動物のより良い関係がさらに一層深まりますことを祈念しております。

一般社団法人ペットフード協会
会長 越村 義雄

第2回神戸アニマルケア国際会議2012開催にあたって

第2回神戸アニマルケア国際会議2012の開催、誠におめでとうございます。主催者である社団法人日本獣医師会様並びに公益社団法人Knots様には、本国際会議のご成功を心より祈念申し上げます。
今年は動物愛護管理法の改正の年に当たりますが、昨年の東日本大震災でも人間の場合は亡くなられた方々や行方不明の方々の人数は把握出来ておりましたが、残念ながら動物の場合には、正確な被災動物の数を誰も確認できないという状況でした。
真の動物愛護並びに人と動物の共生を推進するには、動物、特に伴侶動物(犬、猫、うさぎ、馬)は少なくとも戸籍を作るべきではないかと考えております。伴侶動物を迎え入れた時、亡くなった時は人間同様、報告義務を課すことが動物の殺処分を激減させることになり、人間も責任を持って動物を生涯に渡ってケアすることにつながると確信しております。
当協会もペットとの共生の素晴らしさを伝達するために「笑顔あふれるペットとの幸せな暮らし」というポスターと小冊子の改訂版を2011年8月に作成しました。この小冊子では犬や猫だけでなく小鳥、小動物、観賞魚まで幅広く広げて「ペットが運ぶ心と体の健康」を広く国民に発信する内容で当協会が主催したペット国際見本市「インターペット」での配布を始め数多くのイベント等で配布する啓発啓蒙活動を行っております。また、昨年11月よりスタートした「ペットフード/ペットマナー検定」では公式テキスト本を発刊し、「ペットフードの基礎知識」だけでなく動物と暮らす責任として、「動物との付き合い方」や「動物が人の心身の健康に与える効用」をご紹介しております。
また、当協会では、阪神・淡路大震災、東日本大震災で被災したペットを助けるべく、ペットフードを提供いたしました。因みに、2011年3月11日の東日本大震災では会員社の協力のもとペットフードの支援(13,000頭を超えるペットの1年間分の給与量にあたる296トン)を緊急災害時動物救援本部を通じで継続して活動しております。当協会が昨年8月に主催したインターペットでの義援金を始め会員社からも義援金を寄付して動物の救済に少しでもお役に立てればと考えております。
当協会としては人と動物の未来のために開催される、この国際会議の目的にそった活動を今後も継続すると共に、協力させて頂く所存でございます。今回の第2回神戸アニマルケア国際会議を通じて、幸せな人と動物の共生がさらに前進して皆様に広くご理解いただけることを心より祈念しております。





公益社団法人Knots
理事長 冨永佳与子



 




2009年12月の第1回目の開催から、何と時の過ぎるのは早く、そして大きな課題が私達の前に示されていることでしょう。ともすれば、その道の遠さに暗澹とした気分になります。

しかし、長崎大学学長片峰先生より基調講演の要旨を頂いた時に、私には、少し希望が見えた気がしました。まず、問題を解決するには、全ての当事者が力をひとつにして歩む必要があること。そして、もし、それができたとしても、その人達がゴールを見られるとは限らないということを、改めて認識致しました。だとすれば、今、私達は、ただ将来を見据え、知らない後の時代の誰かの為に、黙々と自分の役割を果たしていけばよいのではないでしょうか。ともすれば、即日の結果を求められ,また、自身でも追い求めがちですが、壮大な地球の営みの時間の中に、また自分も包まれ、その一員として生きているのだという新しい感覚を持つことが出来ました。

『命に対する責任』をテーマに掲げるこの会議は、生ある限りは「幸せ(ハウオリ)」で、お互いの存在に「感謝(マハロ)」していくことが、「命に対する責任(クレアナ)」と捉え、様々な経験を持つ神戸の街には、ある種の役割があるとの認識から、神戸を表す「アクア(神)」と「プカコモ(扉)」も一緒に、皆様と『命に対する責任』を考えて行く場として、第2回目を迎えることができました。ご自身が果たすべき役割に付いて、皆様が想いを致される場となれば、それこそが、会議の成功だと考えております。

この場をお借りして、この試みを現実のものとして下さった全ての皆様に、心より感謝申し上げます。そして将来の見知らぬ誰かの幸せの為、力をひとつにし、今後も共に歩みを進めて頂ければと願っております。