加藤元先生 WSAVA 世界獣医療ヘルスケア賞 受賞記念祝賀会 報告
日時:2014年10月30日(木)18:30〜20:30
場所:シェラトン都ホテル東京
ダクタリ動物病院会(全国で21病院を展開)の創始者・代表である獣医師、加藤元先生が、2014年9月16日、南アフリカのケープタウンで開催された第39回WSAVA(世界小動物獣医学会年次大会/ World Small Animal Veterinary Association Congress)において、「Excellence in Veterinary Healthcare Award/世界獣医療ヘルスケア賞」を受賞されました。この賞は「伴侶動物の健康管理医療並びに、家族と伴侶動物と獣医師との絆を大切にする獣医師の顕著な功績を表彰するもの」です。「クライアント(飼い主)と患者(伴侶動物)の双方に対する深い思いやりと最新の臨床栄養学、高度な内科や外科テクニックを通じて、特別な人と動物との絆を長く、豊かにすることに貢献された」証です。毎年(2002年~)、世界中の獣医師の中から1名が選出され、加藤先生が世界で13人目、日本人としては初という大変に名誉ある受賞です。
ご存じのように、加藤先生はこれまでも獣医師界のパイオニアとして数々の輝かしい功績を残され、動物病院界の発展に多大なる影響を与えた現・日本動物病院協会(JAHA)の創設、人と動物と自然(地球環境の保全)を大切にする「ヒューマン・アニマル・ネイチャー・ボンド」一般財団法人J-HANBSの創設、さらに、コロラド州立獣医科大学客員教授(1986~現在)/日本親善大使(2011~2013)やIAHAIO(人と動物の相互作用国際学会)副会長(1995~2001)をお務めになっておられます。今回の受賞を機に、これまでの加藤先生の功績を讃え、また、改めて感謝の気持ちをお示ししたいとの皆様の願いもあり、記念祝賀会が開催されました。Knotsも発起人として、参加させて頂きました。
【発起人の皆様(敬称略)】
発起人代表:登山家/北大友人 三浦 雄一郎
(公社)日本獣医師会 会長 藏内 勇夫
(一社)日本小動物獣医師会 会長 山本 精治
(公社)東京都獣医師会 会長 村中 志郎
(公社)日本動物病院協会 会長 細井戸 大成
(公社)日本動物病院協会 相談役/元会長 柴内 裕子
(公社)日本動物病院協会 創設メンバー 佐藤 良治
(一社)日本臨床獣医学フォーラム 会長 石田 卓夫
(公社) Knots 理事長 冨永 佳与子
ペット研究会「互」 主催 山崎 恵子
ダクタリ動物病院 関西医療センター 院長 山崎 良三
ダクタリ動物病院 京都医療センター 院長 森 尚志
ダクタリ動物病院 焼津センター病院 院長 戸塚 裕久
犬山動物総合医療センター 院長 太田 亟慈
会場は、これまで、日本の動物病院の発展を共に作って来られた方々や、発起人代表をお務めになった登山家の三浦雄一郎様を始めとする北大同窓生の皆様が集まっておられたこともあり、終始和やかな雰囲気で、加藤先生は、何処に居られるか分かるようにと、ハロウィーンに因み、カボチャの風船を着けられたお茶目な演出で、会場は、益々楽しい雰囲気に溢れました。
大学(学長・教授)関係者の皆様がご登壇され、代表として、「日本獣医生命科学大学 学長・池本卯典様」が乾杯のご発声をなさいました。歓談の際も三浦雄一郎様のビデオ、同窓生の皆様で肩を組んでの北大寮歌「都ぞ弥生」と、皆様の固い絆が、温かく感じられる素晴らしい会でした。長年、加藤先生を支えて来られた柴内先生からは、参加者へのサプライズとして、「WSAVA 受賞記念ブロンズ像」のお披露目もありました。毎年、世界で一人の獣医師だけが手に出来るブロンズ像です。
最後に加藤先生から、今ここに自分があるのは、皆様のお陰以外のなにものでもなく、改めて感謝申し上げたいという、感謝の言葉があり、感動的な雰囲気の中、会は終了となりました。
振り返れば、戦争で焦土となった日本では、狂犬病の制御の後、高度成長期を迎え家庭で動物と暮らす余裕を持つようになり、豊かさを取り戻していく中で、動物病院の皆様の役割は、どんどん大きくなりました。これからは、超高齢化社会の世界のトップランナーとして様々な社会モデルを作っていかねばならない我が日本国に於いて、動物病院の皆様の役割も、更に進化していかれるのだと思います。そのような日本国の動物病院の皆様へのエールともいえる受賞でもあるのではと、これからの動物病院の未来と責任へと想いが向かう祝賀会でした。