お知らせ
NEWS奈良県「いのちの作文コンクール」は、うだ・アニマルパーク振興室で実施されている、『動物の「いのち」をとおして他者へ共感する感性と自他の生命を尊重する態度を育成し、思いやりや協調性、道徳的心情などの豊かな人間性の基盤の構築などを目的とした「いのちの教育」プログラム』の普及展開がなされる中、奈良県教育委員会主催で令和4年度から開催されることになりました。
公益社団法人Knotsは、平成24年6月から奈良県と連携協定を締結して、当法人の代表理事・冨永が委員を務めさせていただいている奈良県「いのちの教育」研究協議会(会長:国立大学法人奈良女子大学 天ヶ瀬正博先生)などをとおして、共にプログラムの実施・評価の方法などについても検討し、「いのちの教育」プログラムの普及展開を図って参りました。
この奈良県「いのちの作文コンクール」は、協議会に参加しておられる奈良県教育委員会事務局学ぶ力はぐくみ課を始めとする教育の専門家の皆さまのご尽力により実現し、第2回目となる令和5年度の実施では奈良県以外からも多数応募があり、4,215名もの子どもたちから「いのち」について考える作文が集まりました。
天ヶ瀬会長と冨永もコンクールの選考委員を務めさせていただいており、令和6年2月18日(日)に奈良県うだ・アニマルパーク 動物学習館にて開催された第2回奈良県「いのちの作文コンクール」の表彰式に、来賓として参列させていただきました。
当日は2月にしては暖かい一日でしたので、人と動物のふれあいを楽しむことができるうだ・アニマルパークはたくさんの来場者で賑わっており、また、奈良テレビと奈良新聞、読売新聞の取材陣もおられ、表彰式に出席した最優秀賞と優秀賞の子どもたちと、学校単位での貢献を表彰する学校賞を受賞される先生方も緊張したご様子でした。
来賓および主催者の紹介があった後、小学校低学年の部、小学校中学年の部、小学校高学年の部、中学校の部から、それぞれ最優秀賞と優秀賞の受賞者が表彰され、学校賞として4校が表彰されました(受賞者は巻末のリンクサイトをご参照下さい)。
表彰の後に、各部門における最優秀賞の皆さんの作品が、本人の朗読によって読み上げられました。それぞれの視点で、動物との関わりや家族との関わりの中で「いのち」の尊さや儚さ、責任などを感じ取り、自分の言葉として表現している内容に、参列した関係者や保護者の皆さまにも、子どもたちからの思いが伝わったようでした
表彰の後に、各部門における最優秀賞の皆さんの作品が、本人の朗読によって読み上げられました。それぞれの視点で、動物との関わりや家族との関わりの中で「いのち」の尊さや儚さ、責任などを感じ取り、自分の言葉として表現している内容に、参列した関係者や保護者の皆さまにも、子どもたちからの思いが伝わったようでした
最後に、審査員の天ヶ瀬先生と冨永代表理事から、以下のような講評をいただきました。
天ヶ瀬先生からは、今日、出席してくれた皆さんに「おめでとう」ではなく、「ありがとう」という言葉を伝えたいというお話がありました。作文の中には、皆さんがこれまでに学んだことが言葉になって溢れていて、それを読むことで、さらに「いのち」というものを愛おしく感じることができた。それを言葉にして皆に伝えてくれたことに、「ありがとう」と言いたい。
作品集は、下記のサイトから閲覧することが可能ですので、是非、お目とおし下さい。https://www.pref.nara.jp/61179.htm
奈良県教育研究所のサイトで、表彰式当日の動画を見ることができます(公開期間限定)。
https://www.e-net.nara.jp/kenkyo/index.cfm/27,1714,75,html
中学生の部の受賞者も奈良県「いのちの教育」プログラムを受講した経験があり、奈良県で始まった「いのちの教育」が子どもたちの成長と共に広がりを見せるようになっています。
これまで12年にわたって、うだ・アニマルパークで実施されてきた奈良県「いのちの教育」プログラムが新たなかたちで奈良県「いのちの作文コンクール」へと繋がり、プログラムを受講してくれた子どもたち自身の言葉で「いのち」に向き合うメッセージが発信されるようになりました。今後、奈良県から発信されたこうしたメッセージが、さらに多くの皆さまの心に届く取り組みになることを願っております。