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ピックアップ 2023.12.18

【報告】あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様 あいおいニッセイ同和神戸支店プロ会様 寄附金寄贈式

Knotsが神戸市より管理運営業務を受託している「こうべ動物共生センター」等で取り組んでいる防災関連の事業へとご寄附を賜りましたので、令和5年11月27日(月)、公益社団法人Knots事務所・ミーティングルームにて、「あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様 あいおいニッセイ同和神戸支店プロ会様 寄附金寄贈式」を開催させていただきました。

出席者のご紹介をさせていただいた後、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社神戸支店長の中澤龍太様、あいおいニッセイ同和神戸支店プロ会会長の亀田欣也様より目録をお渡しいただき、寄附金を賜りましたお礼に当法人代表理事・冨永佳与子より、中澤様、亀田様に感謝状を贈呈させていただきました。

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社神戸支店長・中澤龍太様より目録ご寄贈
あいおいニッセイ同和神戸支店プロ会会長・亀田欣也様より目録ご寄贈
左から 亀田様/冨永代表理事/中澤様

出席者の皆様との記念撮影の後、冨永代表理事より、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様とあいおいニッセイ同和神戸支店プロ会様からのあたたかいご支援への感謝をお伝えするととともに、今年度は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社の新納社長が会長を務めておられる一般社団法人日本損害保険協会推進の防災教育「ぼうさい探検隊」をご紹介いただき、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、神戸市と共に、「ペットとの災害避難マップ」作りに取り組ませていただいたことを改めて報告させていただきました。
また、当法人は人と動物の共生及びSDGsを推進し、人も含めた全ての動物がより大きな喜びを感じながら、幸せに暮らせる社会の実現を目指し、法人名でもある「Knots=結び目」となって様々な連携を創り、笑顔と楽しさの溢れる「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に、引き続き貢献して参りたいとお伝えさせていただきました。

続いて、当法人の事業内容について報告させていただきました。
まずは、業務執行理事兼企画教育部長の小椋聡より、奈良県との連携協定のもと普及展開を行っている奈良県「いのちの教育」プログラムについて、プログラム内容や奈良県で実施されている仕組みについて説明させていただき、当法人では「こうべ動物共生センター」の事業において実施していることについてもご報告申し上げました。奈良県での実施体制については、奈良県「いのちの教育」研究協議会が設置され、教育委員会の協力も得ながらプログラムのブラッシュアップを行っていることや、毎年秋に開催している奈良県「いのちの教育」研修会には全国から自治体関係者・教育関係者が参加していることもお伝えしました。

また、「いのちの教育」プログラムで使用している張り子の動物やパネル類だけでなく、神戸市副読本「いきものといっしょ」や、京都市副読本「いきものとなかよし」等の教育に使用するツールを当法人業務執行理事兼企画教育部長の小椋が制作していることも併せてご紹介させていただくと、「いのち」の大切さを伝える子どもたちへの教育について、中澤支店長からたくさんのご質問をいただき、積極的な意見交換の場となりました。

最後に、事務局長・北村美代子より、「ぼうさい探検隊」とのコラボレーションで実施した「ペットとの災害避難マップ」作成の取り組みについて報告させていただきました。
「ぼうさい探検隊」は、子どもたちが楽しみながらまちにある防災・防犯・交通安全に関する施設や設備を見て回り、マップにまとめる実践的な安全教育プログラムで、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災により、防災教育・地域防災の重要性が明らかになったことをきっかけに活動が始まりました。
また、神戸市では、阪神・淡路大震災から28年となる2023年8月に「災害時のペットとの避難ガイドライン」を作成しました。それを機に「ぼうさい探検隊」を活用し、子どもたちが楽しみながら防災意識を高めつつ同行避難の重要性を理解する取り組みを行い、市民への周知を図っています。子どもたちを対象にすることで、受け入れ先の小学校や保護者にも広く啓発する機会とし、この取り組みが地域における防災・防犯・交通安全意識の向上と地域コミュニティの輪を広げることに貢献し、防災を自分事として主体的に考えることができる「持続可能な社会の創り手」の育成の一助にしたいと考えています。

 

小学生のぼうさい探検隊マップコンクール作品募集チラシ
神戸市作成「災害時のペットとの避難ガイドライン」

この取り組みは、こうべ動物共生センターの事業として、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社ならびにこども本の森 神戸のご協力を得て、マップを作成するための説明会を実施し、作成したマップを発表する場として「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」と神戸市の「防災マップ展示会」へ2つ同時に応募するというもので、神戸市への応募作品についてはこうべ動物共生センターでの作品展示・表彰式を予定しています。

説明会においては、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 神戸支店 支店スタッフ 担当次長の和田由佳様に、「ぼうさい探検隊」の進め方についてご説明いただきました。こども本の森 神戸で開催させていただいた第1回目の説明会には、読売新聞が取材に来られ、翌日の朝刊に記事を掲載していただきました。

寄附金寄贈式を終えてから、懇談の場を設けさせていただき、様々な意見交換をさせていただきました。

当法人の実施している事業において、例えば、神戸市より受託しているこうべ動物共生センターの管理運営業務においては、高齢者の方の入院や施設入所等で最後まで自分のペットと暮らすことができないことに関するご相談をお受けすることがあります。
また、現代社会においては、このように人生の最後にペットを手放さなければならない現実が高齢者の最大の不安にもなっています。
そこで、当法人は、人と動物が地域でずっと一緒に幸せに暮らせることが地域の活性に活かされるような社会システムの構築が「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に必要であると考え、高齢者とペットの課題解決をサポートする共生プラットフォームを構築し、更にこの共生プラットフォームがコミュニティ再構築と地域の様々な課題の解決へと活用されていく社会システムの構築を提案しています。
このようなお話をさせていただく中で、当法人が開催した国際会議「ICAC KOBE(神戸 全ての生き物のケアを考える国際会議)」において「人と伴侶動物が地域で共に幸せな生活ができ、尚且つそれが地域の活性に活かされるような社会システムを構築することができるのか」、その可能性について議論、考察した成果を論文にまとめたこともお伝えすることができました。
論文:「伴侶動物との暮らし」を活用した「高齢者が幸せに暮らせる社会システム」の提案

また、ペット飼育が介護予防効果のみならず、ペットを飼育していない人に比べてペットを飼育している人の介護費が約半額に抑制されることが研究で明らかになってきています。
さらに、犬を飼育している人は、飼育していない人に比べて認知症発症のリスクが40%低いことが示された研究もあります。このような研究の成果が科学誌に発表されている情報についても共有させていただきました。
こちらの情報は12月1日配信の当法人のメールマガジンにおいて「地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所 研究論文情報」として紹介させていただきました。
https://knots.or.jp/wp-content/uploads/2022/06/Knots-Club-News-315%E5%8F%B7.pdf

 

当法人は人と動物の共生及びSDGsを推進し、人も含めた全ての動物がより大きな喜びを感じながら、幸せに暮らせる社会の実現を目指して事業を行っています。
笑顔と楽しさの溢れる「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現に向け、私たちに今できることは何かを考え、多くの方々と連携して「結び目」を繫ぎ、尽力して参りたいと思っています。

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 MS&ADゆにぞんスマイルクラブ様、あいおいニッセイ同和神戸支店プロ会様、ご関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。このたびは、本当にありがとうございました。

 

出席者の皆様で記念撮影