お知らせ
NEWS■日 時:令和5年3月4日(土) 13時~15時
■場 所:日比谷松本楼
■参加者:
【Knotsアドバイザリーボードメンバー】
・中山 裕之 氏(東京大学名誉教授/動物医療センターPeco 獣医療研究所長)
・近藤 智子 氏(国立大学法人滋賀大学 非常勤監事/国立大学法人長崎大学 客員教授/
ちふれホールディングス㈱社外取締役/前MS&ADインシュアランスグループホールディングス
株式会社 常勤監査役)
ご欠席:
・福地 茂雄 氏(元アサヒビール株式会社 社長)
・多田 幸雄 氏(株式会社双日総合研究所 相談役)
・出來 由紀子 氏(株式会社フォスター 代表取締役)
・奥野 敦史 氏(株式会社メディプロデュース/オフィス・クリングル 代表)
【Knots理事・監事】
・代表理事 冨永 佳与子
・理事 佐藤 剣
・理事兼企画教育部長 小椋 聡
・監事 堀尾 政博(獣医師/獣医学博士)
【事務局】
・事務局長 北村 美代子
・事務局次長 鈴木 豊彦
<次第>
・代表理事挨拶
・出席者ご紹介
・事業運営状況及び課題説明
・アドバイザリーボードメンバーよりのアドバイス
日増しに暖かくなり、日比谷公園の梅が訪れる人々を楽しませてくれる時季に、第11回を迎えるアドバイザリーボードミーティングを開催いたしました。
同日、アドバイザリーボードミーティングに先立って開催した理事会において承認された来年度の事業計画・収支予算と併せて、今年度の事業運営状況報告を行いました。以下の通りKnotsの主な事業についてこの一年の総括と共に、現在の課題、今後の対策等をアドバイザリーボートメンバーの皆さまにご報告させていただき、アドバイスを賜りました。
<Knotsの主な事業>
◎啓発事業
・各種コンサルティング、相談業務
・情報提供事業
◎教育事業
・奈良県「いのちの教育」連携協定事業
・教育ツール共有事業
◎研究事業
・神戸市人と猫との共生推進協議会への参画
◎障害者自立支援事業
◎SDGs推進事業 ―One World, One Life―
・多可町SDGs普及展開業務
・こうべ動物共生センター管理運営業務
・ペットも一緒にSDGs!
公益法人には、公益目的事業に係る収入が事業の実施に要する適正な費用を超えないという「収支相償」を満たすことが求められていますが、余剰金が生じた場合は翌年度以降の公益目的事業に有効に活用したり、将来の公益目的事業に有効に活用できるように資金を積み立て、計画的に支出するなど、中長期的に解消していけるよう、内閣府内の有識者会議で議論されています。
「収支相償」を満たした上で法人運営を行っていくためには、当法人の事業に共感・ご理解をしてくださる方からの寄附金などの法人維持費で公益目的事業費のマイナスを補う必要があります。寄附金の募集については、Knotsの事業をより多くの方に知っていただきご支援いただくために積極的なPRを行うこと等が今後の課題となります。
以前は企業がCSR(企業の社会的責任)の一環として、団体に寄附をしてくださるなどの社会貢献の活動が多くありましたが、近年ではCSV(共通価値の創造)が注目され、企業戦略の一環として、寄附ではなく、企業の事業で社会貢献をされる状況に変わってきており、寄附をされない企業も出てきているため、従来のように寄附金をいただいて法人を運営することが難しくなってきています。
今年度は、企業様からは、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社様、あいおいニッセイ同和神戸支店プロ会様よりご寄附を賜り、1月には寄附金寄贈式を開催させていただき、感謝状をお送りさせていただきました。寄附金寄贈式には、当法人アドバイザリーボードメンバーで、前MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社常勤監査役の近藤智子様にもご列席を賜りました。その際には当法人が神戸市より管理運営業務を受託している「こうべ動物共生センター」をご見学いただき、センターでの子ども向け動物共生教育事業や市民への啓発の必要性、実施しているプログラムの内容、様々な立場の専門家の方々との連携の重要性など多岐にわたり情報交流をさせていただきました。
今回のミーティングへのご参加は叶いませんでしたが、開催日の2日前には、当法人アドバイザリーボードメンバーで、株式会社双日総合研究所相談役の多田幸雄様が「こうべ動物共生センター」をご訪問くださいました。「今年は世界の情勢に大きな変化が起きてくる年になるのではないか」というお話から、「様々なリスクのある時代ではあるが、一方でそれは大きな機会となる。それに対応できるよう、企画力・対応力を鍛えておくと良いのでは」というアドバイスを賜りました。
当法人の事業の中では、SDGs推進事業として、「多可町SDGs普及展開業務」「こうべ動物共生センター管理運営業務」と2自治体からの受託事業を実施し、次年度からの3年目となる「こうべ動物共生センター管理運営業務」の受託も決まっています。資金面では、この「こうべ動物共生センター管理運営業務」が大きな柱となっておりますが、「円滑な法人運営のためには、あと2本くらい柱を立てる必要があるのではないか」というご意見も賜りました。
現在は、当法人のドッグラン運営などこれまでの事業実績を活かし、複数の企業様からのコンサルティングにも対応させていただいていますが、対応可能な事案を整理し、必要とされる相手先の掘り起こしや積極的なPRが課題となっています。
当法人は国内だけでなく海外への情報発信も行っており、以前は翻訳してから発信していたものが、現在ではAIにより、ウェブサイトも多言語で表示されます。しかしながら、文章は瞬時に多言語に対応できても、バナーなどの画像については日本語のままであるなどの課題が残っています。情報発信は大切であるとアドバイザリーボードメンバーの皆様からアドバイスも賜り、自治体との連携の中で情報の出し方が難しい面もありますが、このような課題の解決も含めたウェブサイトの整備のほか、登録数が1,300件を超えるメールマガジンの更なる活用など、日頃からの地道な広報をしっかりと行って参りたいと思います。
このように、今年度はアドバイザリーボードメンバーの方々にも共生センターをご訪問いただく機会に恵まれました。「こうべ動物共生センター」では、当法人の監事である獣医師・獣医学博士の堀尾政博先生に監修をしていただき、小・中学生対象の「獣医師体験プログラム」を実施しています。プログラム参加者の中には、将来獣医師を目指しているというお子さんも多くいらっしゃるので、アドバイザリーボードメンバーで獣医師の中山裕之先生(東京大学名誉教授/動物医療センターPeco 獣医療研究所長)に、獣医師を目指す高校生対象のプログラム・講演会等の開催などもお願いできればとご相談も行いました。
法人運営のアドバイスを賜るだけでなく、ご参加いただいた皆様方との歓談においては、アドバイザリーボードミーティングに先立って開催した理事会で業務執行理事として承認された小椋理事が、デザイナーであるだけでなく作曲家でもあることにも関心を持っていただき、音楽大学受験時のエピソードなど、音楽の世界での実体験の話題を通して、小椋理事の人となりについても深くご理解いただく機会となりました。
普段お顔を合わせる機会の少ない皆様にも職員のことを知っていただき、今後もKnotsの事業に大きく関わっていただいて、Knotsのさらなるステップアップのためにも、引き続きご指導とご鞭撻を賜りたいと願っております。