SDGs事業を推進するため、兵庫県・多可町と包括連携協定を結びました
私どもKnotsは、阪神・淡路大震災での動物救援事業の1年後の譲渡動物調査の経験から、その一歩を踏み出しております。私もその調査員を務めた一人ですが、あの大変な災害の折に、ペットのような小さな命にも、人はこんなにも心を砕くことができるのだと深く感銘を受けました。その後、事業を進めていく中で、人と動物の課題を入り口に、高齢者の方の暮らしや子ども達の教育など、人の社会の多くの課題に向き合うことになりました。
私どもの事業目的は、「人も含めた全ての動物の幸せ及び福祉の向上を実現する」というものですが、「幸せとは何だろう」と考えた時、それは「ひとりひとり違う」ということに改めて思いが至りました。そしてそれが「One World, One Life」のテーマになりました。
「幸せな社会を作る」ということは、「ひとりひとりの幸せに寄り添い、ひとつひとつの幸せを積み重ねていくことで、初めて実現できるものである」と考えたのです。それが、SDGsの「誰一人取り残さない、持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現」と繋がりました。
多可町役場では、SDGs推進を通じて、これまでの多様な施策の取り組みを繋げ、更なる住民の皆様の幸福度向上と地域活性を進めていかれると伺っております。住民ひとりひとりの幸せに寄り添うには、その方の家族、属するコミュニティ、そして公的なサポートがポイントになります。所謂、「自助、共助、公助」という視点ですが、多可町では、各地域にも互助組織があるなど、長い歴史の中で、大変温かな地域を守り育ててこられています。多可町の皆様には当たり前でお気付きになっておられない素晴らしさが沢山あり、そのような視点も共有させて頂きながら、多可町の皆様が、これまで以上に多可町を自慢に思い、幸せに暮らしていかれるように、微力ながら、尽力させて頂きたいと存じております。
皆様、今後とも、どうぞ宜しくお願い申しあげます。
令和3年6月21日
包括連携協定締結式
理事長挨拶