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2015.06.01

第4回 神戸 すべての生き物のケアを考える国際会議2015 —ICAC KOBE 2015 ポスターセッション11

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ポスターセッション《発表要旨》

 

DSC_0022若林 友騎1/安木 真世1/三宅 眞実1
1大阪府立大学 生命環境科学部獣医学科 獣医公衆衛生学教室

「ウェルシュ菌芽胞形成の新しい評価法の開発」

 

 

 

ウェルシュ菌食中毒はしばしば学校給食や仕出し料理で発生し、1事例あたりの患者数が多い大規模食中毒を起こすため、重要な細菌性食中毒の1つである。下痢を引き起こす原因毒素であるエンテロトキシンは、ウェルシュ菌が腸管内で芽胞を形成するときに同時に産生される。したがって、なぜウェルシュ菌が腸管内で芽胞を形成するかを理解することは、ウェルシュ菌による食中毒発生を予防するうえで重要であると考えられる。

 我々の研究グループは、ヒト腸管内におけるウェルシュ菌の芽胞形成メカニズムの研究を進めている。しかし、加熱処理後に耐熱性芽胞の数をCFU法で算出する、あるいは顕微鏡で直接芽胞数を数えるといった従来法では、芽胞形成の有無を調べるために多くの手間と時間を必要とし、これが芽胞形成の研究を進めるうえでの障害の1つとなっていた。現在、我々は蛍光タンパク質を用いて芽胞形成の有無を簡便に評価するレポーター系を作製している。このレポーター系を利用することで芽胞形成メカニズムの研究がさらに進み、ウェルシュ菌食中毒の発症メカニズムの全容が解明されることが期待される。