プロフィール
【会議アドバイザー】 | |
竹内 勤氏(慶應義塾大学 名誉教授/慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所 客員上席研究員)
熱帯医学、寄生虫学 アメリカ国立衛生研究所、長崎大学熱帯医学研究所所長・長崎大学アジア・アフリカ感染症教育研究拠点長(併任)の経験などを通じ、感染症の世界的な課題に取り組んでいます。グローバリゼーションに由来する社会・政治・経済の急速な変化により、感染症及び関連する健康問題の諸課題及びこの分野の危機管理への対応が求められており、それに対する人材育成も急務です。現在、公益財団法人 医療研修推進財団理事長、学校法人 聖路加国際大学公衆衛生大学院 設置準備委員会・特任教授、Expert Advisory Panel, WHO、Framework Initiative for Safe and Secure Society, Government of US/Japanのメンバーも務め、様々なアプローチを行っています。 |
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松沢 哲郎氏(京都大学 霊長類研究所 教授/公益財団法人 日本モンキーセンター 所長)
霊長類学、比較認知科学。人間と動物という二分法から決別するときだと思います。人間は動物界の一員だからです。人間と自然という対置からも決別するときだと思います。人間は自然の一部だからです。日本人の文化的背景に仏教があります。仏教的世界観では生命は流転します。来世では虫にもなるし、また鳥にもなる。それがさらに人間にもなる。この地球上にすむ、時空を超えた生命のつながりを「ワイルドライフ」と表現しました。人間を含めた自然そのもののことです。野外研究すなわちフィールドワークを基盤にワイルドライフを探求する学問の確立をめざして、京都大学に「霊長類学・ワイルドライフサイエンス」リーディング大学院を設立しコーディネーターをしています。 |
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奥野 卓司氏(関西学院大学 総合図書館長・社会学部 教授/放送大学大学 院客員教授/山階鳥類研究所 特任研究員)
1995年に甲南大学の教員として阪神淡路大震災に遭遇。2年間、同大学、神戸市の復興計画に携わったのち、現在の本務校に着任しました。動物行動学者のM.W.フォックスによる「イヌの心がわかる本…エソロジーの視点から」などを翻訳していたことから、震災前後に東京大学(当時)の林良博教授らとともに、ヒトと動物の関係学会を設立し、同学会副会長として、家庭動物と飼い主の関係を文化人類学、社会学の立場で論じるとともに、動物愛護運動の参画者となってきました。また、阪神間の豊かな文化による以外に日本の再興はないと考えており、『江戸<メディア表象>論』(岩波書店)他、人形浄瑠璃、歌舞伎からアニメまで、上方の、とくに動物の芸術・芸能表象に関心をもって、クールジャパンの国際的展開で活動しています。 |
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【ご挨拶】 |
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河野 寛昭氏(兵庫県動物愛護センター 所長)
1986年 兵庫県入庁。 入庁以来、主に動物行政を歴任。現在、兵庫県動物愛護センターに勤務しており、ヒトと動物との関わりの中で、総論と各論、世論と現場との乖離を日々感じつつ現在に至っております。 ~生ある限りは『幸せ』に暮らすこと。それが、命に対する『責任』である。~ 「ハッ」とさせられる、意味の深い、難しいスローガンだと思います。Knotsのみなさまに初めてお会いして10年以上になるかと思いますが、子どもたちに広い視点を提示して、楽しみながら『生きる』ことを伝えようとしていた当時の姿が昨日のように思い出されます。 |
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笹井 和美氏(公立大学法人 大阪府立大学 獣医学類 学類長・教授/国立大学法人 大阪大学大学院 工学研究科 招聘教授/公益社団法人 大阪府獣医師会 監事/農学博士・獣医師)
1983年に大阪府立大学を卒業後、日本学術振興会特別研究員、米国Purdue大学客員研究員を経て、1990年に大阪府立大学に採用され、現在に至る。その間、米国農務省ベルツビル研究所客員研究員、マレイシア農業技術センター客員研究員などの経験を生かして、獣医内科学、人と動物の共通感染症をテーマとして教育・研究に従事しております。本会議には2012年から参加させていただき、人と動物が共生することの難しさを実感するとともに、微力ながら、何かができないかを模索しております。 |
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細井戸 大成氏(公益社団法人 日本動物病院協会 会長)
1955年大阪市生まれ 1979年山口大学農学部獣医学科卒業 人と動物がともに幸せに暮らせる社会の実現に向け、地域動物医療システム(夜間応急診療・紹介診療システムの構築)の整備、適正飼養、動物介在活動等の普及啓発事業に取り組んできたが、高齢者の生きがいの創造に向けた取り組みに対し一層の努力をしたい。 |
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山下眞一郎氏は、1959年4月、山下汽船(株)に入社、1970年から3年、米国NY勤務を経験。1989年6月ナビックスライン(株)取締役就任、1997年6月、同代表取締役副社長に就任、2001年6月、(株)商船三井副社長を退任した。同年8月には(株)山下事務所を設立、代表取締役に就任し、現在に至る。 現在は、ボランティア活動にも注力し、2002年11月、社会福祉法人青少年福祉センター理事長、2005年6月、公益社団法人日本動物福祉協会理事長、2014年5月、一般社団法人東京倶楽部の副理事長に夫々就任している。 |
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横倉 義武氏(公益社団法人日本医師会 会長)
久留米大学医学部卒業後、同大学医学部第2外科助手を経て講師となる。その間西ドイツ ミュンスター大学教育病院デトモルト病院外科に留学。1997年医療法人弘恵会ヨコクラ病院 理事長・院長となる。 1999~2002年中央社会保険医療協議会委員、2010~2012年社会保障審議会医療部会委員を務める。 1990年福岡県医師会理事に就任、専務理事、副会長、会長を努め、2010年日本医師会副会長、2012年第19代日本医師会会長に就任、現在に至る。 |
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佐伯 潤氏(公益社団法人 大阪府獣医師会 会長/一般社団法人 日本小動物獣医師会 理事/全日本獣医師協同組合 筆頭理事/災害動物医療研究会 幹事/くずのは動物病院 院長)
日本獣医畜産大学(現 日本獣医生命科学大学)卒業、獣医師免許を取得しました。製薬会社研究員、動物病院勤務獣医師を経て、大阪府和泉市で動物病院を開設しました。全日本獣医師協同組合の理事として動物看護師教育や認定制度の整備に関わり、現在、筆頭理事を務めています。また、公益社団法人大阪府獣医師会では、理事として、感染症対策や災害時の動物救護対策を担当し、開業部会部会長を歴任し、現在、会長の職にあります。一般社団法人日本小動物獣医師会でも理事を務め、災害対策委員会、人と動物の共通感染委員会の委員長などを歴任し、現在は副会長を務めています。大阪府立大学獣医内科学教室に所属しており、人と動物の共通感染症についての研究も行なっています。 |
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中山 裕之氏(公益社団法人 日本獣医学会 理事長/東京大学 大学院農学生命科学研究科 獣医病理学研究室 教授)
1980年東京大学卒業。東京大学農学部助手、アメリカ国立衛生研究所(NIH) 客員研究員、東京大学農学部助教授を経て、2006年より現職。2012年から公益社団法人日本獣医学会理事長。「病気の進化」を合い言葉に、様々な動物種の病気について比較病理学的なアプローチによる研究を行っています。「病理学」とは病気の原因、特徴、経過、転帰についておもに形態的に考察する学門分野です。病気を知るには欠かせない分野で、顕微鏡が商売道具です。 |
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長崎大学経済学部卒業 公益社団法人瓊林会 (同同窓会)理事。 阪神・淡路大震災の経験を人も動物も幸せな未来へ繋げる為、様々な課題に関わる人々を繋ぐ結び目(Knots)となるべく事業を行っています。 |
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【事務局アドバイザー】 |
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植村 興氏(四條畷学園大学 教授/獣医師/農学博士)
1963年大阪府立大学獣医学科卒業後、同大学院〈細菌毒素〉を経て大阪府立大学に勤務(獣医公衆衛生学)し、2004年に退職(現名誉教授)。 その間、米国カリフォルニア大学デービス校客員研究員、ノルウェー食品研究所客員研究員(食品衛生管理)に勤務。(元)日本獣医公衆衛生学会会長、各種審議会や社会活動を経験し、現在、大学に勤務の他、法務省保護司、兵庫県食の安全・食育審議会、東大阪市動物由来感染症対策委員会、尼崎市の捨て犬・猫ゼロ運動、一般社法人日本ハラール研究所などに係わっている。公益社団法人Knotsさんが大きく育っている姿は重要な栄養源であり、元気を頂いています。 |
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柴内 裕子氏(公益社団法人日本動物病院協会相談役/赤坂動物病院総院長)
1963年に赤坂獣医科病院(現赤坂動物病院)を開設。 1985年日本動物病院協会第4代会長としてヒューマンアニマルボンド(人と動物との絆)の理念を生かし獣医学を通じて社会に貢献する人と動物のふれあい活動(CAPP活動)をスタートさせ全国的に動物介在活動/療法/教育を推進。(社福)日本聴導犬協会発足当時より監事として補助犬の育成と健康管理を支援。2002年より仙台市動物愛護協議会委員。2013年より公益社団法人日本獣医師会動物福祉・愛護部会 動物福祉・適正管理対策委員会委員。 ICACは全ての命あるものに心を配り集う場を願う冨永理事長、理事の方々、それを支えるスタッフの方々の熱意と共に今日に至っています。 |
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玉井 公宏氏(公益社団法人 和歌山県獣医師会 会長)
思春期に動物診療を志し大阪府立大学で獣医学を学ぶ。藤井寺動物病院で是枝哲世院長に師事した後、1981年紀の川動物病院を開設。目の前の小さな命に向き合い、理想との狭間に悩みながらも常に臨床獣医師の立場で多くの方々と意見を交わしている。1999年以降は現役職として、2001年以降は日本獣医師会役員としても、動物の幸せと人の責任について議論と活動の幅を広げ、他分野の皆様との協働の心地良さや相乗効果を実感している。還暦を目前にして、2度目の思春期に何を志すきっかけとなるのか、どのような方々に出会えるのか、ICAC KOBE 2015への期待に胸を膨らませている。 |
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山口 千津子氏(公益社団法人 日本動物福祉協会 特別顧問)
1975年大阪府立大学農学部獣医学科を卒業後、英国・カナダにおいて動物福祉に関する研修を受け、英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)のインスペクターの資格を得る。 帰国後、1981年から公益社団法人日本動物福祉協会(JAWS)獣医師調査員として勤務し、これまでに、人と動物との関わりについて多数の講演を行っている。また、災害現場での動物の取扱やシェルター運営などについてもアドバイスを行い、幅広く動物福祉の分野に貢献し、現在はJAWS特別顧問、仙台市動物愛護審議会委員、公益社団法人日本獣医師会動物福祉・愛護部会委員として活動を続けている。 |
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山﨑 恵子氏(ペット研究会「互」主宰)
1990年から動物介在療法をはじめとする人と動物の関係に関する情報普及を行うペット研究会互を主宰し、ニュースレターや研修会等を通して社会に働きかけている。現在は日本補助犬情報センターの常任理事、日本聴導犬推進協会の副理事長、優良家庭犬普及協会の常任理事をはじめとして様々な人と動物の関係性に関わっている。海外関連の活動も多くIAHAIO(人と動物の関係に関する国際会議)の理事を務めている。また米国ペットパートナーズ(旧デルタ協会)動物介在活動ボランティアの指導員でもある。現在恵泉女学園大学、国際ペットワールド専門学校等で人と動物の関係学を教えている。 |
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【基調シンポジウム】 |
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位田 隆一氏(京都大学 名誉教授/同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科 特別客員教授/同志社大学生命倫理ガバナンス研究センター長/公益財団法人 国際高等研究所 副所長)
専門:国際生命倫理法 京都大学法学部卒業。2012年京都大学教授を定年退職後、同志社大学へ。 1988年から2年半西宮市の義祖母宅に親子3人で過ごした後に京都に転居。震災後、全壊した義祖母宅の片づけや手続きに京都と西宮を往復する中で、自然と人間の共生の意義や人のいのちの大切さを痛感した。 その後、ユネスコで国際生命倫理委員会委員長として国際的生命倫理規範の形成に携り、また多くの国際的な場で生命倫理を論じてきた。国内でも様々な生命倫理の議論やルール作り、審査等に関与。 WHOでもエボラ疾患問題の倫理専門家。 |
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小原 克博氏(同志社大学 神学部 教授/良心学研究センター センター長)
1965年、大阪生まれ。マインツ大学、ハイデルベルク大学(ドイツ)に留学。同志社大学大学院神学研究科博士課程修了。博士(神学)。 現在、同志社大学神学部教授、良心学研究センター センター長。日本宗教学会 理事、日本基督教学会 理事、宗教倫理学会 評議員、京都民医連中央病院 倫理委員会 委員長も務める。一神教学際研究センター長(2010-2015年)、京都・宗教系大学院連合 議長(2013-2015年)等を歴任。 専門はキリスト教思想、宗教倫理学、一神教研究。先端医療、環境問題、性差別などをめぐる倫理的課題や、宗教と政治の関係、および、一神教に焦点を当てた文明論、戦争論に取り組む。 |
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篠原 一之氏(長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科神経機能学 教授/医学博士)
私は、1984年に長崎大学医学部を卒業して、2年間国立精神神経センターで研修医として、働きました。その後、東海大学医学部大学院で、児童精神医学を専攻し、卒業後3年間は、児童精神科で臨床をしておりました。その後、臨床からはなれて、実験動物を用いた時間生物学の研究をしてきました。1993-1995年: 北海道大学医学部生理学教室助手、1995-2000年:横浜市立大学生理学教室講師、2000-2001年:独協医科大学生理学教室助教授。2002年に長崎大学生理学教室の教授になってからは、ヒトを対象として、「五感を介した母父・子コミュニケーション」や「家族愛の神経・遺伝基盤」の研究を行っています。 |
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森本 素子氏(宮城大学 食産業学部 ファームビジネス学科教授/日本獣医師会動物福祉・適正管理対策委員会委員/宮城県動物愛護推進協議会副会長/獣医師)
大阪府立大学大学院農学研究科獣医学専攻修了。1999年より5年半米国農務省研究所、米国軍保健科学大学、メリーランド大学で博士研究員として研究に従事。専門は免疫学。2005年より宮城大学で研究を続けると同時に動物機能生理学、動物衛生学などを教えている。2011年の東日本大震災後は被災者支援に奔走、現在も学生らと復興活動を続けている。土や植物に触れる農作業や園芸活動が心のケアに大きな力となることを実感している。 |
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【シンポジウム1】 |
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杉原 未規夫氏(兵庫県動物愛護センター 淡路支所長)
昭和56年北里大学畜産学部獣医学科卒 |
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寺井 克哉氏(静岡県 健康福祉部生活衛生局 衛生課動物愛護班 班長)
1990年、静岡県入庁。公衆衛生に携わる獣医師として、保健所、食肉衛生検査所、環境衛生科学研究所等に勤務。 現在、県庁衛生課動物愛護班にて、動物愛護管理業務、狂犬病予防業務等に従事。静岡県動物愛護管理推進計画(2014)に基づき、「人と動物が共生する社会」の実現を目指し、様々な施策に取り組んでおります。 |
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遠山 潤氏(新潟県動物愛護センター 副参事)
新潟市出身、獣医師。1988年に帯広畜産大学大学院を修了。同年新潟県に入庁し、公衆衛生獣医師として勤務。2004年の新潟県中越大震災発生時は、新潟県福祉保健部生活衛生課動物愛護・衛生係で様々な被災動物支援事業の企画立案、調整に携わりました。 また、新潟県で動物愛護団体と連携した成犬の譲渡事業やホームページを活用した猫の譲渡事業を立ち上げ、殺処分削減に向けた取り組みを行ってきました。新潟県動物愛護センターでは2012年の開所時から譲渡事業だけでなく犬猫の飼い方教室の講師なども務めています。
新潟県動物愛護センターhttp://www.pref.niigata.lg.jp/seikatueisei/1332190815987.html |
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大西 一嘉氏(神戸大学大学院工学研究科 建築・都市安全計画研究室 准教授/神戸大学都市安全研究センター 協力教員)
「防災マネジメント」防災科学とは、「知る」「見つける」という発見の科学と、「構想する」「造る」という創造の科学の共同作業の成果であるべきと考え、自然、生物、社会といった結びつきの中で環境と地域の安全の問題に取り組んでいます。災害発生後の現実の課題認識を共有化し、あるべき理想像の具現化へ向けて取り組む上で、災害事象全体を事前事後を含めた一つの連鎖過程としてとらえて全体を如何に管理し、災害後の日常の中にプログラムするかについて、リスクとハザードの両面から対応することが求められています。
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【シンポジウム2】 |
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吉田 博氏(医療法人八女発心会 姫野病院 名誉院長/人と動物の共通感染症研究会 会長)
感染症学、肝臓病学 |
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加藤 康幸氏(国立研究開発法人国立国際医療研究センター 国際感染症対策室 医長)
1995年千葉大学医学部卒、専門は内科学、感染症学。都立駒込病院での臨床研修を経て、都立墨東病院感染症科に勤務する。 2005年に国立国際医療センターに異動。ベトナムにおいて、鳥インフルエンザ(H5N1)や熱帯感染症の経験を積む。この間、米国ジョンズ・ホプキンス大学から公衆衛生学修士(専門職)を取得。2011年から一類感染症の臨床的対応研究班(厚生労働科学研究費補助金)の研究代表者として、第一種感染症指定医療機関の支援やトルコでのクリミア・コンゴ出血熱の臨床管理などに関わり、2012年から現職。2014年には、5月と8月の2回、エボラ出血熱対策のため、リベリアに派遣された。 |
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高崎 智彦氏(国立感染症研究所 ウイルス第一部 第2室長)
1982年大阪医科大学卒業、臨床研修後、大阪府済生会中津病院耳鼻咽喉科医員。1987年より米国UCLA にてHIV研究に従事、1989年大阪医科大学助手(耳鼻咽喉科)、1991年~近畿大学医学部細菌学教室講師。1998年~国立感染症研究所ウイルス第一部室長。日本ウイルス学会理事、耳鼻咽喉科専門医。ウエストナイルウイルス防疫技術検討会専門委員、日本脳炎ワクチン製造承認専門委員を歴任、2013年からWHOのSAGE 日本脳炎ワクチンワーキンググループのメンバーである。東京都蚊媒介感染症対策会議委員(2014年9月~)。厚生労働省感染症部会専門委員(2014年12月~)。 |
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前田 健氏(国立大学法人 山口大学共同獣医学部 教授)
1996年に東京大学農学生命科学研究科を修了後、日本学術振興会特別研究員をへて1996年9月から山口大学農学部(現共同獣医学部)に赴任。その間、「伴侶動物・野生動物の感染症の病態発現機序の解析及び診断・予防・治療法の開発」を実施してきた。2001-2003年の2年間はマサチューセッツ州立大学医学部にてハンタウイルス肺症候群ウイルス、ウエストナイルウイルスの研究に従事した。現在は、特に、動物由来の新興・再興感染症の研究に従事している。 http://www.vet.yamaguchi-u.ac.jp/laboratory/microbiology.html |
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宮川 昭二氏(厚生労働省 健康局結核感染症課 感染症情報管理室長)
獣医師。87年に大阪府立大学大学院卒業、同年に厚生省入省。94年にWHO食品安全部に出向。厚生労働省食品安全部基準審査課等で勤務。08年に国際連合日本政府代表部参事官、11年に国立感染症研究所国際協力室長。15年4月から現職。 |
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【シンポジウム3】 |
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大山 憲二氏(国立大学法人 神戸大学大学院農学研究科 教授)
1992年に宮崎大学農学部を卒業後、神戸大学農学研究科へ進学し博士課程を修了。1999年に神戸大学農学部附属農場(現:農学研究科附属食資源教育研究センター)に赴任し現在に至る。専門は家畜育種学。とくに和牛の遺伝的改良を目指した研究・社会貢献活動を行っている。食資源教育研究センターでは但馬牛を100頭ほど飼育し、「神戸大学ビーフ」をブランド化するなど黒毛和種の高品質牛肉生産にも取り組んでいる。 |
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犬飼 史郎氏(独立行政法人 家畜改良センター 改良部長)
昭和41年生まれ 49歳 山梨県富士吉田市出身 独立行政法人 家畜改良センター |
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吉㚖 努氏(独立行政法人家畜改良センター 熊本牧場長)
大学卒業後、家畜受精卵移植技術の実用化、家畜の遺伝的能力評価(手法開発、評価値の効率的な利活用)のほか、試験研究機関の共同研究の推進、研究成果の普及などの研究開発支援に従事。平成25年4月より現職、現在はあか牛の育種・改良及び増頭、牧草、飼料米・飼料イネの種子生産のほか、牧場体験などの食育にも取組んでいる。 |
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長谷川 敦氏(協同組合日本飼料工業会 参事)
1978年以来、農畜産業振興機構(前身は畜産振興事業団)で畜産経営の支援、牛肉・豚肉・鶏卵等の需給・価格安定、海外畜産の調査研究などに携わりました。 2012年、配合飼料製造会社50社で構成する日本飼料工業会に入り、畜産農家に飼料を安定的に供給するための様々な業務を推進しています。日本の農業産出額の32%を占める畜産業の最大の課題は、飼料原料のほとんどを海外に依存していること。当工業会が目標と定めた「ロードマップ2015」を着実に推進し、皆様に良質な畜産物を安定的に提供するため、飼料原料の自給率向上、安定確保の一環として、一昨年12月から「飼料用米の利用の拡大」に積極的に取り組んでいます。 |
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本田 義貴氏(兵庫県農政環境部 農林水産局畜産課 衛生飼料班長)
住所:姫路市 畜産行政を中心に従事
現在は、鳥インフルエンザや口蹄疫の対策や国産飼料の生産利用拡大、畜産に関する環境対策などを担当 |
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【シンポジウム4】 |
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懸上 忠寿氏(厚生労働省関東信越厚生局 健康福祉部健康福祉課長)
平成27年4月より現職 |
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西澤 亮治氏(特定非営利活動法人 動物愛護社会化推進協会 事務局長/株式会社ペピイ 代表取締役)
1993年より犬や猫の飼い主様に向けた通販情報誌「ペピイ」を発行、取材や記事の作成、編集を主に担当しました。2007年、東京で開催された「第11回 IAHAIO/人と動物との関係に関する国際会議」への参加をきっかけに、同年設立した特定非営利活動法人動物愛護社会化推進協会の事務局長に就任しました。この協会ではシンポジウムの開催、動物愛護社会化検定試験、飼い主様や社会全般での犬や猫に対する意識調査等の活動を通して、より人と犬や猫が社会の中で幸せに暮らしていくために必要な情報やツールの発信、提供を行っています。 神戸市で生まれ、現在は宝塚市民です。 |
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上杉 克氏(東京海上日動火災保険株式会社 関西公務金融部 神戸公務金融課長)
1998年 東京海上火災保険株式会社(現東京海上日動火災保険株式会社)入社。 現在、兵庫県内の自治体、各種団体、金融機関等を中心に損害保険業務やリスクコンサルティング業務等に従事。 |
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森川 功一氏(神戸市保健福祉局 生活衛生担当部長)
1980年に神戸大学農学部農芸化学科卒業後、1981年に神戸市役所入庁、保健所において食品衛生監視員・環境衛生監視員として、公衆衛生対策、監視・指導業務に携わる他、環境公害・廃棄物対策、環境影響評価、環境教育、自然環境保全に係る環境行政、消費者行政等に係る業務を担当し、平成27年より現職に至る。 |
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松原 一郎氏(関西大学 社会学部 教授)
社会福祉学の研究とともに、自治体や国の政策立案にも関わり続けており、その分野は、介護保険をはじめとする高齢者福祉、ノーマライゼーションを推進する障害者福祉、などの対象者別の施策だけではなく、阪神・淡路大震災復興政策や住宅および健康政策にも及んでいます。 社会学を中核としたサイエンスと社会福祉のアートを結びつけることによって、共に生きる社会の創造に寄与したいと願って活動しています。 |
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【シンポジウム5】 |
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羽山 伸一氏(災害動物医療研究会 代表幹事/日本獣医生命科学大学 教授) 《おもな経歴》 |
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ジョン・マディガン氏 (カリフォルニア大学デービス校 教授)
マディガン氏は、International Animal Welfare Training InstituteのDirectorを務め、内科の専門医でもあり、査読有の科学論文執筆は250本以上、仔馬の管理に関する教科書は2冊執筆している。California Animal Emergency Response Steering Committee とAmerican Association of Equine Practitioners Welfare Committeeの委員も務める。UCDavis AndersonスリングやUCDavis大動物用スリングの開発者でもある。 UCD Veterinary Emergency Response Team(VERT)を設立し、VERTは全米からの注目が寄せられ、保健社会福祉省公衆衛生局下の医療予備隊にもなっている。洪水、火災を含むカリフォルニアや全米での多数の災害救助活動の経験がある。2010から2012年のCAL-EMAからの災害時における動物のための研究において、救助隊員が安全かつ動物福祉を考慮した動物救護、シェルターでの保護および防災ができるような訓練を行う研究代表を務めた。 |
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田中 亜紀氏(カリフォルニア大学デービス校)
日本獣医生命科学大学卒業後、渡米。University of California, Davis, Master of Preventive Veterinary Medicineにおいてシェルターメディスンを専攻し、伴侶動物の群管理、特にアニマルシェルターにおける感染症管理に関する研究に従事。現在、University of California, Davis, Graduate Group of Epidemiologyにおいて、東日本大震災における動物シェルターでの疫学研究や日本各地の行政動物愛護センターにおいて感染症の疫学研究に従事。日本獣医生命科学大学非常勤講師を務める傍ら、行政動物愛護センターでの研修会やシェルターメディシンの講習会、災害動物医療研修会を実施。 |
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【オーラルセッション2】 |
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高見 一利氏(大阪市天王寺動物公園事務所 動物園担当課長代理/日本野生動物医学会 副会長/公益社団法人日本動物園水族館協会 生物多様性委員会国際保全事業部長)
アリやフナ、ツバメといった、とても身近に接していた動物ですら、目にする機会が減ってきています。それに伴って、私たちの価値観も変わってきているように感じます。多種多様な動物の存在を感じ取ることが、今後ますます重要になるだろうと考えています。 大学卒業後、獣医師として動物園に就職。1995年より大阪市の天王寺動物園に勤務。世界動物園水族館協会保全委員やアジア野生動物医学会理事などを務めながら、飼育下個体群管理やツル類の保全に力を入れて取り組んでいます。 |
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江崎 保男氏(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科 教授・研究科長/県立コウノトリの郷公園 統括研究部長) 専門は動物生態学。京都大学大学院理学研究科博士課程修了、京都大学理学博士.兵庫県立大学で研究と教育に携わり、昨年4月、大学院「地域資源マネジメント研究科」を立ち上げました。森林・河川・水田・湿地・ダム・都市等、国内陸域の生態研究が専門であり、現在は県立コウノトリの郷公園においてコウノトリ野生復帰の陣頭指揮をとっています。生態学は「地球表層の自然」の成立・維持機構を解明する科学であり、現代の環境問題、特に「地域の生物多様性の保全・再生」という喫緊の課題を解決する役割と責任を担っています。コウノトリという「地域資源」をもちいた「人と自然の共生」について語ります。 |
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佐藤 哲也氏(那須どうぶつ王国 園長/公益社団法人日本動物園水族館協会生物多様性委員会副委員長) 群馬サファリパーク動物管理、姫路セントラルパーク飼育部長を経て1999年起業、現在に至る。動物関連事業経験37年 《その他役職》 幼少時に映画「小鹿物語」を鑑賞して感動し、将来の夢を動物園勤務とする。現在、複数の動物園に関与し夢は達成されたが、動物園の本来の能力を発揮することを現在の夢としている。すなわち、多くの人に動物の魅力を啓蒙する事、動物について学ぶ環境を提供する事、動物にとって最高の飼育環境を作る事、動物園の力を野生動物の保全に提供し、その成功に寄与する事である。それらの活動を通じて動物園の価値を広く世間に知らしめて行ければ、この道を選んだことに自分の人生の意義がある。 「物言わぬ君の痛み(心も含め)は飼い主の罪と知るべし」を信条に今後も飼育下、野生を問わず動物の為に生きていきたい。 |
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2003年 帯広畜産大学獣医学科卒業、2007年 北海道大学大学院獣医学研究科博士課程修了、2007〜2013年 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 畜産試験場 研究員。現在は徳島県で会社員として勤務。帯広畜産大学でサークル活動としてゼニガタアザラシの研究を開始し、博士論文はゼニガタアザラシの生態および疫学研究で執筆。就職後も、ボランティアとしてゼニガタアザラシの研究や普及活動に係っている。 |
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【オーラルセッション3】 |
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天ケ瀬 正博氏(国立大学法人 奈良女子大学 人文科学系研究院・准教授(心理学)
環境に対する認知と行動,そして,生き方としての倫理の心理学的基盤について研究しています。2012年から2014年,奈良県道徳教育振興会議会長を,2012年から奈良県うだ・アニマルパーク「いのちの教育」研究協議会会長を務めています。 |
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大森 亜起子氏(奈良県うだ・アニマルパーク振興室 主査/小学校教諭)
2006年 奈良教育大学学校教育教員養成課程卒業。 |
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兵庫県立大学大学院環境人間学博士後期課程修了し、博士(環境人間学)を取得。「人とペットの共生環境研究所」を設立し、ペット環境論の研究を行っている。現在、大学・専門学校で指導するほか、全国各地での講演などを行う。 「犬の老いじたく」(角川SSC新書)など著書多数。 神戸市動物愛護推進委員として神戸市動物管理センターにてしつけ相談を担当する他、自治体主催の「ペットとの暮らし方教室」などでも指導。 また、JAHA(日本動物病院福祉協会)認定ドッグトレーニングインストラクターとして、これまで4500人の飼い主とペットとのより良い関係性を築いてきた。 |
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【オーラルセッション4】 |
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小関 隆氏(世界小動物獣医師会アジア地区代表大使)
1960年東京生まれ 人間と(家族の一員としての)伴侶動物が、共に健康で楽しい生活を永らく暮らせる様に貢献したい。世界中の獣医師コミュニティーのネットワーク構築し、疼痛管理・ワンヘルス・継続教育で世界の獣医師と協力し、動物に優しい獣医療の提供に努めています。盲導犬・CAPP(コンパニオン・アニマル・パートナーシップ・プログラム)などのサポートを通じ、チャレンジドパーソンの手助けもしたい。 |
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佐藤 衆介氏(帝京科学大学 生命環境学部 アニマルサイエンス学科/一般社団法人 原発事故被災動物と環境研究会) 1949年仙台市に生まれ、東北大学農学部、同大学院農学研究科博士課程を修了する1978年まで、宮城県で過ごす。1980年に宮崎大学農学部家畜管理学講座助手・助教授、1994年から東北大学農学部附属草地研究施設助教授、2002年から国の研究機関である畜産草地研究所放牧管理部長、2005年から東北大学大学院農学研究科陸園生態学分野教授、2015年から帝京科学大学応用動物行動学研究室教授となり、現在に至る。動物行動学を基礎学に、ヒトと関わる動物(主に産業動物)の様々な問題の解決を目指す。 |