レセプション
ICAC KOBE 2015では、会議で発表をして下さる先生方と、人と動物の未来について関心の高い一般参加者の皆さまの交流の場として、レセプションをご用意させて頂いています。神戸ポートピアホテルのシェフによる料理を堪能しながら、普段なかなかお話をする機会がない各分野の専門家に、直接質問をすることができる絶好のチャンスです。
《開催日時》
2015年7月19日(日)18:30~20:30
《参加費》
お一人様 ¥5,000
※会議当日、レセプションの受付でお支払い下さい。
※座長/演者、及び会議関係者はご招待となります。
※当日参加も可能ですが、予約段階で定員となりました場合はお断りする場合もございますので、早めのご予約をお勧めいたします。
【レセプション】7月19日 18:30~20:00/神戸ポートピアホテル
午後からのシンポジウムとセッションの終了後、会場を神戸ポートピアホテルに移してレセプションが開催されました。さまざまな専門分野の方が一堂に会し、全く違う分野の専門家同士や会議に参加した来場者が交流できる場として、毎回多くの方にご参加頂いています。
今回は、会議支援企業のトップの方々も多くご参集下さり、134名の参加がありました。
まず始めに、文系識者として助言を頂いた会議アドバイザーの奥野卓治氏から開会の挨拶を頂き、改めて震災を知らない人に語り継ぐことの重要性が語られました。奇しくも、今年は戦後70年の年でもありますので、震災のみならず、現代を生きる我々に課せられた大きな使命に対するメッセージだったのかもしれません。
次に、特別協賛の日本ヒルズ・コルゲート代表取締役社長のゴードン・ディメシッチ氏よりご挨拶を頂きました。「日本語はあまり得意ではないから…」との前置きがありましたが、ヒルズが社を挙げて取り組み始めた小学校でのペットの飼い方の指導や自然環境への取り組みなど、「持続可能性」という言葉を何度も使用した日本語でのご挨拶が心に残りました。
乾杯のご発声は、公益社団法人 日本獣医学会理事長および東京大学 教授の中山裕之氏にお願いさせて頂きました。この会議の分野は、まさに獣医学が貢献している分野であり、 人と動物のひとつひとつのいのちの幸せを繋いでいく重要な役割が与えられているという強い思いが語られました。そして、今後もこの「One World, One Life」を継承し、会議が益々発展することを祈願しつつレセプションの幕が上がりました。
ポートピアホテルはグルメの街・神戸の中でも評価の高い料理を提供することでも知られています。料理と飲み物を片手に、各分野の専門家の皆様やポスターセッションに参加している大学院生、一般の参加者が世代や分野、国境を越えてあちこちで楽しそうに交流している姿を目にすると、このレセプションの在り方こそが、ICAC KOBEという国際会議の場を象徴しているようにも感じました。
さて、お楽しみのソプラノ・隅田あゆみ氏とピアノ・西坂優子氏による音楽の時間ですが、プッチーニのオペラ『ボエーム』の「私が街を歩くと」では、パトロン役に実行委員会の大阪府立大学教授・笹井氏と元恋人役に神戸市保健福祉局健康部の梅木氏が抜擢され、会場の皆様から大きな拍手を受けていました。
会場のあちこちで話が尽きることがありませんが、ご多忙の中、このレセプションのために駆けつけて下さった公益社団法人 神戸市獣医師会会長の中島克元氏より閉会のご挨拶を頂きました。20年前の震災で自宅が全焼し、病院が全壊するという被害を受け、その後、市内の仮設病院で再開し、今日に至っておられます。冗談を交えながらのお話でしたが、きっと人には言えないご苦労の数々が脳裏をよぎっておられたのではないでしょうか。
来場者の皆様の中にも、20年前のあの日、中島氏と同じ経験をされた方もおられたかもしれませんが、私たちの経験を次の世代に語り継ぐ場にこうして集い、時間を共有することが出来たことに大きな意味があるのかもしれません。