樹状細胞に基づく癌免疫療法

ボンドク・アレキサンドラ・アイオナ氏、T. Izawa氏、 S. Hirata氏、T. Hasegawa氏、M. Kuwamura氏、H.M. Golbar and J. Yamate
大阪府立大学

 

 

悪性筋上皮腫は各種分泌腺の筋上皮細胞に由来する悪性腫瘍で、伴侶動物での発生は比較的まれである。今回、犬の第三眼瞼に発生した悪性筋上皮腫を報告する。症例はミニチュアダックスフンド犬、12 歳、雌。左側第三眼瞼部腫瘤を主訴に来院。腫瘤は 4×3×2 cm で、左眼裂を占有していた。腫瘤は外科的に切除された。組織学的に、腫瘤の大部分は淡明な細胞質を有する異型紡錘形細胞で構成され、免疫染色で p63 および-SMA に陽性、cytokeratin に陰性を示した。以上の所見より、第三眼瞼腺由来の悪性筋上皮種と診断された。