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2014.05.02

ICAC KOBE 2014 ポスターセッション 03

ICAC キャラクターロゴ 2014 名前無し

樹状免疫細胞を用いたがん免疫治療

ウィジェワルダナ・ヴィスカム氏Viskam Wijewardana
大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 先端病態解析学講座

 

 

 

 

 

 

がんは、日本における主な死因であり、世界的にも患者数が増加しています。現在まで、手術できないがんに対しては、抗がん剤や放射線が主に用いられてきました。しかしながら、これらの治療法は、強い副作用を示し、うまく治療につながるとは限りません。そこで、私たちは、体にやさしい、新しいがん治療の方法を研究してきました。この治療法では、患者の体に備わっている免疫力を利用します。すなわち、樹状細胞(dendritic cell、略して DC)と呼ばれる細胞を用いて、がん細胞を強力に攻撃できる免疫細胞を育てようとするものです。現在、私たちは、この方法によって犬のがん患者を治療しています。犬は乳がんやリンパ腫など、人と同じようながんに罹りますので、私たちの研究は、人のがん治療にも有用な情報を提供できるものと思われます。