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2014.05.02

ICAC KOBE 2014 ポスターセッション 09

ICAC キャラクターロゴ 2014 名前無し

災害時におけるペットとの同行避難についての意識調査

松木 福子氏、田中 友香氏、羽柴 利紅氏、横山 莉歩氏、横山章光氏
帝京科学大学 アニマルサイエンス学科

 

 

【背景】2013 年 9 月 1 日環境省は災害時に原則としてペットを連れて安全な場所に避難すること(同行避難)を明記したガイドラインを発行した。ガイドラインが発行されるきっかけになったのは、東日本大震災による原発事故である。福島県を中心とした地域が警戒区域内となり、やむを得ず動物たちと離れ離れになった。

 

【目的】今後、震災が発生した際に同行避難は本当に実現可能なのかを検証するために、同行避難に対してどんなことが不安であるのか、また同行避難に反対する人たちの意見はどのようなものがあるのかを、アンケートを使って調査し、分析し同行避難について、賛成派も反対派も双方が納得できる避難所生活のかたちを検討した。

 

【方法】平成25年11月23日~1月7日に中学生以上を対象とした質問紙によるアンケート調査を実施した。

 

【結果】配布数 372、回収数 294、有効回答数 283 ペットを飼っている者・以前飼っていた者・ペットを飼ったことがない者、男性・女性。10代から60代まで幅広くとった。同行避難自体の認知度に関する質問では、同行避難について知っている者は 129 名(46%)であり、知らない者は154 名(54%)だった。ペットとの同行避難の賛成派は 236 名(83%)で反対派は 47 名(17%) だった。ペットとの同行避難に対して不安な者の割合は 217 名(78%)で不安がない者の割合は63 名(22%)だった。不安な理由としてペットを連れて行くにあたって多かったのが上位から「慣れない環境で落ち着いてられるか」・「鳴き声」であり、受け入れるにあたって多かったのが「糞尿やにおい」・「アレルギー」であった。