第1回 公益社団法人Knotsアドバイザリーボードミーティング
■日時:平成23年8月5日(金)13:30~
■場所:ネスレ日本株式会社 神戸本社
■参加者:
【Knotsアドバイザリーボードメンバー】
・福地茂雄様/前NHK会長 アサヒグループホールディングス相談役
・村林三七男様/ネスレ日本株式会社 ネスレピュリナペットケアカンパニープレジデント
・奥野敦史様/株式会社毎日新聞社コンテンツ事業本部デジタル・ソリューション・ラボ
【ネスレピュリナペットケアの皆様】
・高山淳二様/お客様相談室 室長
・池上貴子様/村林様秘書
【Knots業務支援者の皆様】
・山下良様/株式会社Path
・レモン由美様
【共同事業者】
・金子一平様/特定非営利活動法人おーけすとら・ぴっと 就労継続支援(B型)事業所Patch
・迫田昭雄様/特定非営利活動法人おーけすとら・ぴっと 就労継続支援(B型)事業所Patch
【Knots理事及び事務局】
・冨永佳与子/理事長
・白川尚範/副理事長兼事務局長
・八木卓也/理事
・中村友嘉子/事務局次長
・黒田菜央未/事務局職員
・森内 茜/事務局職員
2011年8月5日、公益社団法人として初めてのアドバイザリーボードミーティングを行いました。これまでNPOとして自分たちの目指すものを第一に考えさまざまな事業を展開してきたKnotsですが、公益社団法人となり、公の利益のために何が必要か?何ができるか?どんなことが望まれているのか?を考えていくべく、これまでNPO時代から支え、お世話になってきた方々をお迎えして改めてKnotsの事業や向かうべき方向性を確認するために、今回、ネスレ日本株式会社様のご協力のもと第1回 公益社団法人Knotsアドバイザリーボードミーティングを行いました。
ネスレ日本株式会社神戸本社の会議室には、大運動会などにご提供いただいている、おなじみのプロプランをはじめ、ネスレピュリナペットケアの商品がずらりと並んでいます。こうしてみるとたくさんの商品が私たちとペットを支えているのかがわかります。
日頃、神戸を拠点に活動をしているKnotsですが、実は、様々なところでパッチワーク的に業務を行っており、お世話になっている方々、業務支援者や共同事業者の方々、理事、事務局員が一同に会するのは大変珍しく、まずは参加者の皆様のご紹介を行いました。
今日、このミーティングのためにご多忙のスケジュールの中、神戸にお越しくださった前NHK会長で、アサヒグループホールディングス相談役の福地様から始まり、Knotsが運営する運動会やシンポジウムにご支援頂いているネスレピュリナペットケアカンパニープレジデントの村林様など、日頃お世話になっている皆様同士を文字通りKnotsー結ぶーことから始まりました。一通り自己紹介やご挨拶が終わったところで、本題です。公益社団法人となったKnotsについて活動背景などをご説明いたしました。公益社団法人Knotsの特色には、何があるでしょうか。それは、所謂、仕事を通じて資しておられる業界団体ではなく、むしろそこから生まれる社会的利益を享受する側にあるということです。例えばシンポジウムや啓発活動は、専門的な視点から行われる場合が多いのですが、Knotsはむしろ、伴侶動物では飼い主側の立ち位置にあり、野生動物や産業動物については、動物に関心のある市民としての目線というように、市民、飼い主側の気持ちや立場でも活動しています。専門家や業界の方々に求めるだけでなく、動物と共にある存在として自らも汗をかき、「どうするのが人も動物も幸せか?」「その為にどんな事ができるか?」を考え、本来の目的や真のニーズなどを把握し、本当に必要なこと、大切なことを提供できるよう日々努力しております。
そのことをふまえ、現在の活動内容について大まかに説明した後、今後の方向性について各アドバイザーの方々にお話を伺いました。下記にご意見の一部をご紹介いたします。・通信手段が発達した現代、人と人とのコミュニケーションの形態は大きく変わってしまった。メール・パソコン・携帯電話などで平面的な文字だけ、声だけのコミュニケーションが多く使われているが、やはり本当の意味で人と人とのコミュニケーションとは、顔と顔を合わせ、直接声を聞き、目を見て表情を感じ取る、その「Face to Face」のコミュニケーションこそが真のコミュニケーションであり、便利な手段に慣れすぎてその「顔と顔と」が不足しがちである。そんな中で、このように皆さんが一同に会してのミーティングは大変有用であり、素晴らしいことだ。Knotsの活動を通して繋がったネットワークをこれからも大切に広げて、より良い人と動物の社会を作り上げていくことに尽くしてほしい。
・これまで一方的であった動物愛護の世界が、国際会議で学術的なものになってきており大変有効である。多くの研究者、実務に携わっている獣医師や動物看護士、動物関係学生などに多くの双方向の情報発信ができている。このような学術的な内容は、もっとマスコミなどで多く取り上げてもらうためにも、これまで動物関連を取り扱っていた生活面ではなく、科学面の方向でアプローチすると良い。新聞やマスコミも、学術的であり社会にとってや、今の世間の興味に必要だという事がわかれば取り扱ってくれる可能性も高い。このKnotsの国際会議は、十分その要素を含んでいる(次回国際会議の感染症対策についてや災害時の動物保護活動についてをご覧になっての意見)。そのためにも、会議の抄録だけではなく、その後の記録集を作成して世間に発信提供することが大切である。そこで発信することにより、研究者にとっても発表履歴として残り、メリットがある。
・現在の社会状況は、犬が大好きで、飼いたいという人の気持ちとインフラ設備が伴っていない。飼いたいと思う気持ちは大きくても障害や問題が多くて飼うまでに至らない人が多い。だからこれからは、今どんなことが求められているのか、どんなニーズがあるのかという飼い主さん、飼いたいという気持ちを持った人の意見をより多く聞きとり、それを実行して行ってもらいたい。
以上のような様々なアドバイスやご意見を受け、『ここからの一年は、これまで通りのKnotsで,精進していけば良い』と励ましのお言葉を頂きました。これからも社会の為に、人も動物も幸せな社会を作るためにも人と動物のより良い共生を目指し日々活動を行っていきたい、そして、少しでも多く、「より良い人と動物と社会の結び目を作りたい」と改めて意識を高く持ち直したミーティングとなりました。。
ミーティングが終わると、村林様や毎日新聞の奥野様が、Knotsのおやつや「あったらいいなシリーズ」の特徴や製造方法などについてPatchの金子様や迫田様と話をしておられました。Knotsのおやつは全て手作り。試食などをして盛り上がりました。人間が食べても意外とおいしいと評判のなっとうクッキーなどに興味深々のアドバイザーの皆様でした。
→the Knots Shop
最後に、今回お忙しい中、Knotsのアドバイザリーボードミーティングの為にお集まりいただきました皆様、会場をご提供下さった、ネスレ日本株式会社神戸本社の皆様に心より御礼申し上げます。皆様に支えられながら公益社団法人となりましたKnotsは、これからも社会と動物に関わる方々のニーズに応えるべく日々精進してまいりますので、これからも暖かいご支援、ご協力をお願い申し上げます。