お知らせ
NEWS開催日時:2007年12月23日(日)14:30~16:00
開催場所:兵庫県動物愛護センター三木支所「多目的ホール」
対象者:小学校中高学年
主催:NPO法人Knots
共催:兵庫県動物愛護センター三木支所
クリスマス前の日曜日、兵庫県動物愛護センター三木支所にて、子供セミナー「動物の食べ物から食べるを考えよう」が開催されました。クリスマスのごちそうを頂く前に、少し考えさせられるテーマとなりました。
動物愛護センター三木支所の芝崎所長は「今日のセミナーは、エコフィードという言葉がキーワードになるかと思います。エコフィードとは何か、また動物と関連させてエコを考えてもらい、お家に帰ってからも、家族で話し合って頂けたらと思います」と挨拶されました。
始めに、人間と家畜であるニワトリ、ブタがそれぞれ何を食べるのかを知ってもらう為の参加型ゲームが行われました。お米やトウモロコシ、大豆、お菓子など様々な食材が並べられ、子ども達は悩みながらも、どの動物がどんな物を食べるのかを考え、選んでくれました。答え合わせでは、ブタ、ニワトリに扮したスタッフが登場し、人間と同じような食べ物が食べられることを、子ども達に説明しました。子ども達は、お菓子くずなどもニワトリやブタが食べることができると聞いて、驚いている様子でした。
次に、子ども達に「残ったごはん」について考えてもらいました。参加した子ども達はあまり好き嫌いがなく、嫌いでも我慢して食べるという頑張り屋さんもいて、とても優秀な子ども達ばかりでした。これは一緒に来られていた保護者の皆様の、食に対する意識の高さが、やはり子ども達にも良い影響を与えていたように感じられます。
また量が多くて残してしまった場合どうしたらよいか、給食の余った食べ物はどうなるのか、兵庫県の農林水産部農林水産局畜産課草地飼料係の鈴木さんに、それらの捨てられた食べ物が、その後どうなるのかを解説して頂きました。捨てられた半分は、ゴミとして焼却され、残りは肥料や家畜の餌になると説明を受けた子ども達は、食べられるのに捨てられる食べ物のもったいなさや、家畜の餌にするには多くの手間や沢山のエネルギーが必要になることを学びました。子ども達は、動物や野菜も生物であり、その生命をもらって、私達が生きていく為に必要な食べ物となっていることを学び、食べ物の有難さ、大切さを改めて感じていたようです。
「なるべくご飯は残さないようにする」一人一人がそう思い、「いただきます(頂く)」という心で食べ物を見つめなおした時、きっと日本の食を取り巻く社会にも変化があるのではないでしょうか。子供だけでなく大人にこそ、そのような意識が必要なのではと考えさせられるセミナーとなりました。
※エコフィードとは
食品残渣(ざんさ)を利用した家畜飼料のこと。オカラや調理くずなどを加工する。食品廃棄物の有効利用促進のほか、国は現在23%前後の飼料自給率を今後35%まで引き上げる目標を掲げており、その有効な手段として期待されている。一方で、安定した栄養品質や安全性などの確立が求められており、農林水産省などが中心となって安全性などの検討を進めている。 |