
「人と動物の共生」に尽力下さった企業及び団体に感謝の気持ちを表すと共に、一般の方の感心を高め、企業活動やその商品に、「人と動物の共生」という視点が反映されることへの期待も込めて設置した「りぶ・らぶ・あにまるず賞」。毎年、一般の方から、Knotsウェブサイトを通じてノミネート頂き、5名の選考委員の先生の投票によって、受賞者を決定しています。

特別賞 : 2015年度ノーベル医学生理学賞受賞
北里大学 大村 智 先生
― 寄生虫病の治療薬「イベルメクチン」の開発
グランプリ : 愛媛銀行 CSR 動物愛護推進連携協定
2015年の「りぶ・らぶ・あにまるず賞」では、グランプリの他に「特別賞」を設け、11月29日(日)に開催された 『第15回 りぶ・らぶ・あにまるず フェスティバル2015』 において、発表を行いました。
残念ながら、大村先生はノーベル賞授賞式直前で大変お忙しく、また、愛媛銀行様は、「動物愛護推進市民の集い」を開催されるということで、残念ながらお越しいただくことができませんでしたので、賞状と記念の盾は、後日お送りさせていただきました。

 りぶ・らぶ・あにまるず賞のノミネート推薦者プレゼントは、抽選の結果 兵庫県のH.Y様 が当選されました。おめでとうございます! 賞品概要:エースJTB 「ペットと泊まれる宿」より、指定プラン 大人2名様とワンちゃん1匹 *Knotsは、この商品の開発に協力し、旅行パンフレットの監修も致しております。 賞品提供:株式会社JTB国内旅行企画西日本事業部 様
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<特別賞について>
2015年のノーベル医学・生理学賞を受賞された北里大学の大村智先生の偉業につきましては、選考委員の先生方から、「これまでの表彰を超える突出した成果であり、グランプリを超えた特別な表彰としてはどうか」とのご意見があり、「特別賞」として、改めて大村先生の偉業に敬意を表させて頂きました。
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<グランプリ ・選考委員選考結果>
◎横山 章光氏(ヒトと動物の関係学会 常任理事) 「愛媛銀行 CSR 動物愛護推進連携協定」
【選考理由】 銀行という企業が、動物愛護推進を行うという、本業とは全く別の理念を追求しているところに面白さと可能性を強く感じました。HPも活発で非常に力強く楽しみな活動だと思います。
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◎児玉 小枝氏(どうぶつ写真家) 「愛媛銀行 CSR 動物愛護推進連携協定」
【選考理由】 捨て犬、捨て猫、そして殺処分の問題は、市民の意識向上なくしては解決し得ませんが、全国どこの自治体でも概ね、動物行政担当者と動物愛護ボランティアなど一部の市民だけが問題意識を共有していて、一般市民の皆さんはというと、相変わらず「無知」あるいは「無関心」であることが多いように思います。 そんな中、市民にとって馴染み深い地元の銀行が率先して、この問題解決に向け取り組んでいる姿勢は大変素晴らしいと感じました。子どもからお年寄りまで、すべての市民が、この問題を身近に感じ、考えていけるような、そして小さな命を守るための一歩を踏み出すきっかけとなれるような、そんな活動を、これからも積み重ねていっていただきたいと思います。
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◎野田 英明氏 (六甲山観光株式会社 取締役観光事業部長) 「愛媛銀行 CSR 動物愛護推進連携協定」
【選考理由】 域経済の活性化を担う地方銀行が、正に地域に根差したCSR活動として動物愛護推進に取り組む姿勢と、数々の具体的な活動を精力的に実施されている、その行動力に感服しました。 愛媛銀行さんの、この取り組みを通じて、この地域は、きっと、人間も動物も、ともに住みやすい、素晴らしい場所になっていくのではないかと思い、同賞に推薦いたします。
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◎深尾 典男氏(国立大学法人長崎大学 副学長) 「愛媛銀行 CSR 動物愛護推進連携協定」
【選考理由】 愛媛県との間で締結した協定に基づき、6つの実施計画を着実に実施している。 地域に多くの店舗網と雇用を抱え、地域経済への影響力の強い地方の金融機関が、動物愛護を重要な視点として市民に働きかけることにより、市民の意識が大いに啓発されることが期待される。実際に『動物愛護推進市民の集い』には、多くの小学生が絵や作文を応募しており、子どもたちが命の大切さを考えるきっかけになっている。今後、取り組み内容を点検し、地域の産業界や市民とともに、より効果的な活動を展開されることを期待している。
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◎冨永 佳与子 (公益社団法人 Knots 理事長) 「愛媛銀行 CSR 動物愛護推進連携協定」
【選考理由】 地域の中心となる金融機関は、基盤となる地域の様々な役割を求められます。その中でも、動物に対する市民の意識に早くから目を向けて下さり、連携協定を締結してのオフィシャルな形も整えられ、着実に実績を積み上げて下さっていることは、本賞が願う人も動物も幸せな社会創りへの大きな貢献と思います。また、地域創生の取り組みの観点からも、地域の中心としての企業の高い意識を感じます。
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【総 評】
今回は、「りぶ・らぶ・あにまるず賞」としても、記念すべき15回目の表彰となりましたが、大きなご功績もあり、本当に多彩なノミネートを頂きました。 2015年のノーベル医学・生理学賞を受賞された北里大学の大村智先生の偉業につきましては、審査の対象とするべきではないとの選考委員の皆様のご意見を受け、「特別賞」として、改めて大村先生の偉業に敬意を表させて頂きました。フィラリア薬は、動物薬の利益が先にあったので、人間の方へ無償提供され、多くの人の命が救われたそうです。まさに「One Health」を世界に示された素晴らしいご研究です。本賞では、創設時の「20世紀のりぶ・らぶ・あにまるず賞」で「フィラリア予防薬」を企業商品部門賞として表彰させて頂いておりました。 受賞となりました愛媛銀行の連携協定の取り組みは、継続して地域の文化を共に創るものであり、地域の中心となる金融機関のCSRとしては、まさに理想的なモデルと言えるような事業です。各委員の皆様のご講評にある通りです。 また、伴侶動物の飼養に関する山崎産業のノミネートは、伴侶動物の用品に関しては、飽和したような印象がありましたが、使用される側では、未だ、模索されるところもあるのだと改めて考えさせられました。動物とは、一見関係のない技術の中に、人と動物の暮らしを快適にしてくれるものが、まだまだあるのかもしれません。 株式会社ロムテック様の取り組みは、鳥類に特化されている点と、CSRが法人設立まで至っているところが、素晴らしいです。日本では、団体の財務基盤が脆弱で、生活を支えられるものにまで中々行かない現実に向き合う時、企業のCSRでベースを作り、事業を展開できる手法は、一つの方策として、検討する企業が増えることを期待したいです。
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