ASIA FOR ANIMALS CONFERENCE 2014 報告

ASIA FOR ANIMALS CONFERENCE 2014 報告

期日:2014年1月13日〜17日
主催:ACRES (シンガポール)
場所:FURAMA Riverfront Singapore
スポンサー:Animal People / Animals Asia Foundation / Earth Island Institute / Elite Interpreters Asia / Enmassive / Furuma Riverfront Hotel / Humane Society International (HSI) / International Animal Rescue / International Fund for Animal Welfare (IFAW) / Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals (RSPCA) / Singapore Exhibition and Convention Bureau / Society for the Prevention of Cruelty to Animals (SPCA) Hong Kong / Thunder Rock School / World Society for the Protection of Animals (WSPA)

 関西空港から香港経由、日本から3時間、香港2時間、更にシンガポール迄3時間と、ほぼ丸一日掛けて、シンガポールへやってきました。途中で見たのは、真っ白で街が見えない香港と島が丸ごと工場と化しているインドネシア。海峡には無数の大きな船が浮かび、ASEANパワーを体感しました。シンガポールは、土地が狭く、ビルの上にも木を植えて、緑を保っていましたが、マレーシアからの参加者に寄ると、マレーシアには緑は「パームやし」しかないとのことでした。確かに、空からは緑ではなく、広大な赤土が見えました。
シンガポールは、奇抜なビル群と、素敵なブランド街の一方、リトルインディアとチャイナタウンの喧噪で、アジア満載。日本人の観光客も多く、修学旅行らしい高校生にも出会いました。

ラッフルズホテル

ラッフルズホテル


リトルインディア

リトルインディア


シンガポール Marina Bay

シンガポール Marina Bay

シンガポールのシンボル・マーライオン

シンガポールのシンボル・マーライオン


チャイナタウン

チャイナタウン

 

 今回の会議は、動物愛護の会議でしたが、キャンペーンや寄附金集めのセッションがある等、事業をマネージメントするという観点も見られました。
発表者の多くは、欧米の大学で修士や博士課程を修了しており、我が東京大学で学んだ方も居られました。様々な特徴はあるものの、どの参加者も英語で思ったことをどんどん発言し、活気溢れる会議となりました。
 主に「野生動物と人間の軋轢」「ヒューメインエデュケーション」のセッションに参加したのですが、最後に具体的な課題の行動計画を作るワークショップで作製した行動指針と計画の発表を聞くと、どんな問題も、行政、研究者、団体等との協力、利害関係者との調整、そして子ども達への教育ということに尽き、例えば、象牙の取引では、適法と違法の取引量を調査し、その主な需要は中国と日本であるが、殊に中国では富裕層が増え装飾品の需要が高まっているといったような分析をし、対策を考えていくという手法が主体でした。

AFA ICAC パンフレット

ICAC KOBE 2014 のパンフレットも置いて頂きました。


カンファレンスバッグの中身です。

カンファレンスバッグの中身です。

休憩用のフロアには軽食のサービスも

休憩用のフロアには軽食のサービスも


休憩用フロアの準備万端

休憩用フロアの準備万端


参加団体のパンフレット

参加団体のパンフレット

Ms. Megan の作品

Ms. Megan の作品


Ms.Megan のグッズ販売コーナー

Ms.Megan のグッズ販売コーナー

 

 開会式では、シンガポールの外務兼法務大臣 Mr. K Shanmugan がご挨拶をされました。シンガポールは、観光立国、狂犬病対策といった事由もあるでしょうし、動物愛護の概念も、国際関係の重要なファクターであるのかもしれません。基調講演は、10歳の女の子、Ms. Megan Tan. 自分で描いた絵を表紙にしたノートを、両親と一緒にスポンサーを捜して制作し、売上げを自身がボランティアをしているAFA 主催団体のACRES に寄附をするという話を立派に英語でスピーチしました。ご挨拶をされた、外務大臣のFacebookには、メーガンちゃんのスピーチ全文が載っています。

ご挨拶される K Shanmugan 大臣

ご挨拶される K Shanmugan 大臣

開会式のライオンダンス

開会式のライオンダンス

プールサイドでのウェルカムパーティー

プールサイドでのウェルカムパーティー

Ms. Megan ノートのメッセージ

Ms. Megan ノートのメッセージ

ブースの様子

ブースの様子

全体セッション

全体セッション

 

 印象深かったのは、スリランカのEMBARK という団体のPashionable キャンペーン。「Passion + Fashion」で、動物のケアをすることは、かっこいいというメッセージを伝えます。その手法として、ODELという、スリランカ最初のファッションリテールショップが、EMBARK商品群を作り、メッセージ性のあるTシャツやぬいぐるみ等を販売します。現地の有名人にもメッセージして貰ったりもして、譲渡数や狂犬病の接種のみならず、EMBARK商品の売上げも上がっており、WINWINのキャンペーンとなっていました。
Embarkのウェブサイト
http://embark.lk/about-us.php
商品販売のウェブサイト
http://www.odel.lk/store/products_new?cPath=242

お洒落なEMBARK パンフレット

お洒落なEMBARK パンフレット

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キャンペーンのイメージ写真

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  ヒューメインエデュケーションのワークショップでは、Knotsの第1回の国際シンポジウムにもメッセージを寄せて下さったRSPCA の Mr. Paul Littlefair が座長を務めておられました。RSPCAからプログラムを組む為の10ステップと中国のAct Asiaより小学校へのヒューメインエデュケーションの発表がありました。全体セッションでの香港SPCAの発表も小学校でのヒューメインエデュケーションで、香港SPCAは、組織体は違いますが、日本の動物愛護センターと近い業務を行っており、ICAC KOBE 2014にも大変興味を持って頂けました。また、野生動物では、中学生と一般向けに違法な野生動物の取引についての素晴らしい教育を、ベトナムのWildlife At Risk が行っていました。このプレゼンを行った女性は、ベトナムだけで教育を受けており、思わず英語上達の秘訣を伺ったところ、「沢山機会を作って、大きな声で話すこと」でした。

報告掲載用 ヒューメインエデュケーションワークショップの様子

ヒューメインエデュケーションワークショップの様子

 

 興味深かったのは、生体を使った教育の代替ツールのプレゼンテーションです。そのようなツールを作っている会社のデータを集め、国別に製作している会社を検索できるようにもなっています。

The International Network for Humane Education
http://www.interniche.org/en
トップページの写真のわんこもレプリカです。
日本の会社もリストに載っています。
http://www.interniche.org/en/alternatives/producers?country=415
ちなみに、プレゼンテーションでは、麻布大の作った牛のレプリカモデルも紹介されました。
http://www.azabu-u.ac.jp/topics/pdf/131031-4.pdf
このようなツールを取り入れることで、より安価に手軽に動物に関わる教育機会を増やすことも出来ると、ここでもキーワードは、WINWINでした。

 野生動物との軋轢に置いても、経済発展に伴う問題も大きく、野生動物の保護や取引の問題も、それで学校や病院を作って貰えるのだという現状もあり、日本よりも様々な課題が急速に流れていく東南アジアの現状を垣間見ることとなりました。その中で、懸命に活動している方々は、ワークショップの行動計画に於いても、自分達の事業が対象から抜け落ちないように、どんどん発言し、存在感を書面の上に残すよう尽力もされていました。今、日本でも注目されるグローバル化。日本がかつて通ってきた道や対策、今、分かち合える方策が沢山あるように思いました。ICAC KOBE 2014 では、支援企業の皆様のお陰で、入場料が無料で、大学院生向けのポスターセッションには、交通費支援があります。多くのアジアの学生達に、「素晴らしいチャンスを有難う」と言って頂きました。

 確かに、インターネットで世界中と繋がることの出来る時代ですが、であればこそ、やはり、FACE TO FACE のダイレクトコミュニケーションの重要性が、益々高まるのだと改めて確信致しました。この7月、日本からもそのような機会がご提供できるよう、改めて、ICAC KOBE 2014を更に意義深い場とすべく尽力していかなければと肝に命じ、シンガポールを後にしました。

談笑する参加者

談笑する参加者

ICAC KOBE 2014 についてはこちら
ICAC2014-S