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第1回  子犬を迎えるまで

ねねちゃんのママが、犬を飼おう!と決心し、ねねちゃんがくるまでの過程です。
犬を迎えるということは、新しい家族が増えるということです。
ねねちゃんのママは、いろいろな勉強をし、準備を整えました。


1. 犬を飼おうと決めたのは…?
  を飼おう!と決心したのは、去年の夏からである。
テリーライアンのインストラクター養成講座のレベル7を去年の7月に受講し、そこで習得したものを実際にやってみたいという気持ちになったというのもあったけど、ここ何年かでいろいろと自分なりに学んで、いろんな事を見聞きし、もう一度犬との生活を始めたい、今なら犬との生活をもっと楽しめるのではないかと思ったからである。


2. なぜ、キャバリアにしたのか?
 まず、キャバリアの性格。
大らかで、明るくて、人や他の犬に対してフレンドリーであること。
  次に大きさ。大型犬では、共働きという環境のため、毎日十分な運動をさせてやる自信がなかったのと、自分の体格から言っても中型犬クラスにしたかったという理由からキャバリアをチョイスした。もちろん、キャバリアをチョイスするにあたり、様々な雑誌や、キャバリアの本を読みあさり、犬種の歴史スタンダード遺伝的に気を付けなければならない疾病等一通り調べたのは言うまでもない。



3. ブリーダー選び
 ここで、インターネットが活躍した。キャバリア関係のホームページをいろいろと見ているうちに、ねねを紹介してくださったブリーダーさんホームページに出会った。キャバリアを心から愛して、自分の犬たちに自信を持っているのが、十分に伝わってきたので、メールを出すことにした。キャバリアの
僧帽弁閉鎖不全
は遺伝病としてと十分に気を付けないといけないため、ブリーディングに際しどういう対応をしているかということと、犬舎を見せて欲しいことを伝えた。すぐに丁寧な返事が届き、12月下旬犬舎をみせてもらうことになった。
 東京の郊外にある犬舎は、自宅の1階の一部分を改造して犬のお部屋になっていた。実際にブリーダーさんにお会いし、犬たちを見せてもらい(言うまでもなく犬たちは大歓迎してくれた)ここの犬たちから生まれる子犬なら何もいうことはないと自分自身で確信することができたため、次に生まれる子犬をもらうことで一応約束をしてくる。
 犬を飼おうと決めてから約半年。やっと自分の中で犬を飼うということが現実のものとなったことで少しだけ安心する。



4. ねねが来るまで
 ブリーダーさんとは、その後メールのやりとりを続け、キャバリアについていろいろと教えていただいた。3月22日に3頭の子犬が生まれたという連絡を受けた。いよいよか!とかなり興奮する。その時点で私が飼いたい犬のタイプを改めて伝える。まずであること。これは、単なる好みの問題なのだが、以前にブリーダーさんから、キャバリアは雌の方がより八方美人だというのを聞いていたため、どうせキャバリアを飼うなら、とことん愛想が良いやつにしようと思ったからである。
 次に、体格であるが、私自身が華奢なキャバリアよりどちらかというと、がっしりとしたタイプのキャバリアが好きなので、できればそういうタイプを希望することを伝えた。
  最後に、性格であるが、同じ犬種とはいえ兄弟の中でも性格が異なるので、神経質でもシャイでもなく、かといってあまり強気すぎるタイプも避けたいという、かなり贅沢な希望を伝える。これらの希望に対し、今回生まれた子犬は小さめであることとすでに子犬を欲しい人が多くて、子犬のチョイスは先着順(?)に決まってしまうため、子犬の性格判断ができる頃には新しい飼い主が決まってしまい、現時点で性格を把握するのは難しいとのことであった。
自分の好みの犬を選ぶという事の限界を少しだけ感じた。しかしながら、ブリーダーさんより知人のブリーダーさんで生まれた子犬が骨量も多く、私が希望する犬に近いのではないかというありがたいお言葉を頂いたため、全てをブリーダーさんにお任せすることにした。
ブリーダーというのは、その犬種を愛し、その犬種のスタンダードを守ることに心血をそそいでいらっしゃる方であるから、素人があれこれ言うよりも、自分の希望を伝えるだけ伝えた後は、信頼してお任せしようという気持ちになった。
 そして、待つこと2ヶ月間。5月29日に我が家に来ることが決まった。



5. ねねを迎えるにあたり用意したもの
            
 参考までに、ねねを迎えるにあたり用意したものを記載しておきます。
・ バリケン(いわゆるねねのベットである)
・ サークル
・ 食器(スパニエル型
・ マット(サークルの床に敷く畳1畳分くらいのもの)
・ トイレトレー
・ トイレシーツ
・ ブラシ・コーム(ブリーダーさんのアドバイスにより、豚毛のブラシとステンレスのコーム
・ キャリーバック(電車や買い物の時に持ち歩くためのバック)
・ フード(ブリーダーさんにアドバイスをもらい同じ物にする)
・ おもちゃいろいろ
・ 歯磨きセット
・ ビターアップル(しつけに使う。犬が嫌うにおいがする。)
・首輪・リード(普通タイプ・ロング各1)
・空気清浄機



6. そしてねねがやって来た!

●平成12年5月29日(生後62日目) 快晴

 いよいよ待ちに待った日がやってきた。朝から何だか落ち着かない。取りあえず午前中は仕事に行くも、やはりそわそわ落ち着かない。
 ねねは、午後2時羽田発全日空27便で到着することになっている。3時10分頃全日空の国内貨物受け取り場所に着き、待つこと20分。3時30分頃、ケージに入ったねねと対面する。
始めての飛行機だから、さぞやぐったりしているだろうと思いきや、私と目が合うなりしっぽをふりふり、思ったより大きかったので、ちょっとびっくりした。すぐに、ブリーダーさんの携帯に無事到着を報告する。
 車の後部座席にケージを置き、ドアをそっと開けてみる。そろっとケージからでてきたねねは、憶することなく、私の膝の上にのりしっぽをふりふりして、私の口をなめにきた。『なんて人なつこい犬なんだ!』と思った。日差しが暑いせいか、はあはあとパンティングしている。途中、お水を飲む。車酔いもせず、無事に家に到着する。
 疲れているだろうから、ゆっくり休ませようと思いきや、しっぽをふりふり、お愛想をふりまくねね。まったく、キャバリアという犬はこうも人なつこいのか
 その後、ひとしきり遊んだ後、少し眠る。寝顔もたまらなく可愛い!6時になり、フードを食べる。大粒のせいか、少し食べにくそうだが、ぼりぼりと良い音をたてている。そして、また眠った後、9時頃起き出し、大はしゃぎする。まったく、物怖じしないねねを見てると、ただ驚くばかりだ。
 でも、こんなに可愛くて、明るくて、元気なねねを見ていると、このきらきらした瞳を絶対に守ってやらなくちゃという気持ちになる。

 『はじめまして、ねね!これから一緒に幸せなろうネ!!』



ねねちゃんの成長ぶりをお楽しみに・・・