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長崎さるく幕末編


キャバリアの歴史  
 
1920年代、ロスウェル・エルドリッジというアメリカ人が、ロンドンで開かれたクラフト・ドッグショーで賞金を出し、ヴァン・ダイクの「キング・チャールズ2世」という絵画に描かれているような長い口吻を持つキング・チャールズ・スパニエルを出陳する人を募りました。1940年代には、こうした犬たちがユニークな犬種と見なされ、それまでの同系種と区別するために犬種の頭に「キャバリア」とつけられました。

  ここ十数年の間に、友好的で愛情に厚く、エネルギッシュなキャバリアの人気は著しく高まりました。色々な点で、理想的なコンパニオンドッグです。天気が悪ければ、ソファの上で丸くなって寝るのを好み、時には、何Kmでも歩いたりします。
 
   人気が高まると、集中的な近親交配が行われるようになりました。そして、残念なことにそれが致命的な心臓疾患の発生率を高める一因となっているのです。当然の結果として、心臓疾患に冒された犬の寿命は、平均寿命の14年から、9年から10年にまで、縮まってしまいます。その率も、遺伝性の疾患の発症率としては、驚くほど高い数値となっています。おそらく、重大な疾患の発症率がこれほど高い犬種は他にはないと思われます。
キャバリアを選ぶ時は、数世代前までさかのぼって病歴をチックすることが、とても大切です。また、垂耳のため、耳の病気に注意しなければなりません。
 


      

 ※僧帽弁閉鎖不全とは・・・?
  僧帽弁とは、左心系の左心房の間の弁で、中世キリスト教の僧の帽子に形が似ていることから、この名前がつきました。この病気は、僧帽弁が閉鎖不全をおこす病気です。
進行すると肺水腫や呼吸困難になります。室内小型犬におこることが多い病気です。
   はやければ、4・5歳で症状がでてきます。はじめは興奮したりした時に軽い咳が出る程度ですが、その間隔がだんだん短くなっていきます。咳はかわいたような咳です。
さらに病気が進行すると、咳と同時に呼吸困難をおこしたり、貧血になり、チアノーゼ(唇や舌が紫色になること)や、発作をおこして、倒れることもあります。

   外科手術により治療することは、できませんので、強心薬・利尿剤などによる内科的な療法が主になります。症状を軽くするため、長い間クスリをなのませなければならないことになります。家庭では、なるべく興奮させないようにし、激しい運動も避けたほうがいいでしょう。
たとえ、おやつとしても塩分には注意しなければなりません。心臓病用の処方食などもあります。
 


   

原産国 イギリス
起源 1925年
初期の用途 コンパニオン
現在の用途 コンパニオン
平均寿命 9〜14年
別名 イングリッシュ・トイ・スパニエル
体重 5〜8Kg
体高 31〜33cm
毛色

ブレンハイム、ルビー、
黒/タン、トライカラー

 


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