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   第12回 ねねちゃんデパートに行く


●平成12年8月21日(月)(生後146日目)
 今日から早速、土日で教えてもらったことを練習することにする。まず、「待て」につ いては、後ずさりしたら、その時点で何も言わずに中止し、再度号令をかけ、後ずさり せずにできたら、すぐに解除して、フードをあげ、誉めることにした。これは、10回も しないうちに、うまくできるようになった!そして、すぐにふせをしてしまう癖につい ても、同じようにやってみると、これまたうまくできるようになった!こちらが、適切 な誘導をすれば、犬はちゃんとそれに応えてくれるものなんだということが、改めてよ く分かった。次に問題のウオ−キングであるが、日曜日の教室で分かったことは、今まで、ある程 度できていると思っていた脚側歩行は、極端な言い方をすると、たまたま、飼い主の足元で歩いていたにすぎなかったということである。あくまでも、犬が意識して飼い主の歩調に合わせて歩くことができるようにならなければ、脚側歩行ができたとはいえないのである。 ということで、改めて練習することにした。まずは、飼い主の左足にぴったりとついて座るということから始める。フードで誘導して、左足にぴったりついたら、座れの号令をかけ、座ったら、フードをあげて、誉めるという練習をやってみる。これは、何とかできたので、今日の練習はここまでにした。この調子でがんばろう!

 

●平成12年8月22日(火)(生後147日目)
 朝の散歩では、昨日の続きをする。フードを2つ手に持ち、誘導で左足について座った ら、フードをやり、誉めてから、新しいフードを鼻先につけたまま歩いてみた。 フードの威力はさすがにすごい!フードに誘導されて、左足についたまま、歩くことが できた。そして、10歩ほど歩いた時点で、フードを少し上に上げ、鼻先があがるとおしりが下がるという原理で座らせてから、フードをやり、思いっきり誉める。これは、オートマティックシットと言って、飼い主が止まると犬も止まって座るということを教え させる練習である。ここまでは、なかなか順調である。といっても、まだまだ先は長いけれど・・・。


●平成12年8月23日(水)(生後148日目)
 練習はうまくいくのだけれど、普通に歩いている時に、油断をするとすぐに引っ張ってしまう。特に、信号で座って、歩き出した時と、帰り道で家が見えてくるとダメである。 こういうときは、引っ張ったらすぐに止まり、ねねが?と思い、私の方を向いてリード が緩むと歩き出すということにしているが、今日は、ちょっと疲れていたので、私の忍耐が持たなくなり、だめだと分かっていたのに、ぐいっと私の方に引っ張り返してしまった。自己嫌悪である。こういう日は、走ってでもいいから早々に引き上げることにしよう。


●平成12年8月24日(木)(生後149日目)
 気を取り直して、今日もウオーキングと待ての練習を続ける。


●平成12年8月25日(金)(生後150日目)
 今日は用事があったので、ねねは実家でお泊まり。

 


●平成12年8月26日(土)(生後151日目)
 今日は久しぶりに休日をゆっくり過ごす。


平成12年8月27日(日)(生後152日目)
 
今日は、車で出かける。まずは、川西阪急にオープンした犬同伴で入店できるという 「DOG TREE」に行ってみる。デパートで犬同伴可能というのは、かなり画期的 であり、どういう風になっているのか興味があったためである。店は一階の入口そばにあった。ねねは、キャリーに入れていたが、お店についたので、顔を出した途端に、店員さんが2人で駆け寄ってきて、注意書きの文書を渡される。次に、お店の中なら出してもいいのかと思い、ねねを床に下ろした途端に、今度は店員が3人で駆け寄ってきて、 「犬はこちらに!」と言って、ねねを抱きかかえ、店の端の囲いのある一画に連れてい かれる。要は、その囲いのある一画しか犬は入ることができず、それ以外は、全身が隠 れるキャリーにいれなければならないということらしい。ねねがいる間、店員の方ピリピリしているのがよくわかり、ずっと監視されているようで、どうもおちつかなかった。店側の思惑と日本の今の状況と人々の認識との間にまだまだアンバランスがあって、苦労しているのはよくわかったけれど、そんなピリピリするくらい神経を使うのであればもっと他のアプローチの方法があったのではないかとも思った。少なくとも、一番根本にあるべきの犬も飼い主も楽しいという状況が抜け落ちているような気がした。ということで、早々に店を後にし、次は舞洲へ向かう。海をのぞむ芝生公園に人工ではあるが小川が流れ、犬の散歩にはもってこいのスポットである。やはり犬はこういう場所が大好きなようで、ついたとたんに興奮して、はしゃぎ回っている。足がつかない噴水の中に飛び込み、溺れそうになって大慌てしている様子や、鳥を追いかけるのに躍起になっているねねを見ているとこっちまで一緒に大はしゃぎしてしまう。やはり一緒にいて共に楽しいということが何より一番なのだと思った。