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TOP > 啓蒙普及事業報告 > りぶ・らぶ・あにまるず国際シンポジウム
 
タイトル
 
●実施日

2006年9月10日(日)13:00〜16:00

●実施場所

神戸ポートピアホテル 本館B1「和楽の間」
URL:http://www.portopia.co.jp/
(〒650-0046神戸市中央区港島中町6丁目10番地1)

●主催 NPO法人 Knots

●共催

神戸市
●特別協賛
●協賛 アサヒビール株式会社
●助成 (財)中内力コンベンション振興財団
●後援

環境省/兵庫県/兵庫県教育委員会/神戸市教育委員会/
(社)日本獣医師会/(社)兵庫県獣医師会/(社)神戸市獣医師会/
(財)日本動物愛護協会/ (社)日本動物保護管理協会/
(社)日本動物福祉協会/(社)日本愛玩動物協会/
(社)日本動物病院福祉協会/
駐大阪・神戸アメリカ合衆国総領事館関西アメリカン・センター

●座  長 山崎恵子氏 (ペット研究会「互」主宰)
●スピーカー

「各ケースのご紹介」
カウアイヒューメインソサエティーの提供する
 コミュニティーアニマルマネージメントサービス
 レベッカ・ローアデス氏
 カウアイヒューメインソサエティ− 
 エクゼクティブ ディレクター (米国)

 
参考:Kauai Humane Society 訪問レポート
     カウアイ島ってどんな島?

官民協働から民官協働への歩み殺処分の場から救命譲渡へ 希望への転換 神戸市動物管理センター「犬譲渡会支援グループ『CC クロ』」の活動
 松田 早苗氏
 (社)日本動物福祉協会 阪神支部 顧問


●「非営利組織のマネジメントについて」
 柿木央久氏
 NPO法人 芦屋ミュージアム・マネジメント 副理事長

       
「パネルディスカッション」
パネリスト
 ・レベッカ・ローアデス氏
 ・松田 早苗氏
 ・柿木央久氏

 

 

シンポジウムの記録集が無料でダウンロードできるようになりました。
2006
国際シンポジウム記録集ダウンロード (PDF5.4MB)
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 2006年9月10日(日)神戸ポートピアホテル「和楽の間」にて、「日本におけるシェルター・マネジメントの今後〜行政との協働を考える〜」と題し、今回ではや6回目を迎えるりぶ・らぶ・あにまるず国際シンポジウム2006を開催致しました。

 本年度は、日本においても様々な取り組みがなされているシェルターワークや譲渡活動に焦点を当て、シェルター・マネジメントについての新たな可能性について、行政との協働をテーマに、国内外の事例をご紹介させて頂きました。

Knots代表冨永 冒頭のKnots理事長冨永のあいさつでは、シェルターにおけるマネジメントの大切さ、また以前より関係深いカウアイ島との馴れ初めや、カウアイヒューメインソサエティーとの出会い、また阪神・淡路大震災時には、カウアイ島の高校生が洗車のアルバイトをして義援金を神戸市へ送ってくれたことなどが紹介されました。
そして毎回座長としてご協力頂いている山ア 恵子氏(ペット研究会「互」主宰)はあいさつの中で、シェルター・マネジメントにおいて、マーケティングとファンドレージングは大切なキーワードであると考えていますと述べられ、シンポジウムは始まりました。

 
ドクター・ベッキー 今回海外パネリストとしてお迎え致しましたハワイ州のカウアイ島にあるカウアイヒューメインソサエティーの代表取締役レベッカ・ローアデス氏は、獣医師でもあり実際に米国各地でシェルターの現場で活動されてきた経歴をお持ちです。 カウアイヒューメインソサエティーの活動を、アメリカの実情を交えながらご紹介して頂きました。
 はじめにローアデス氏は、アメリカで100年ほど前に動物虐待防止の活動が起こった歴史を述べられ、今日では犬猫はアメリカの全家庭の60%で少なくとも1匹は飼われているほどペットは人気が出てきたが、それに伴いシェルターに収容されるペットの数も増えていることが問題となっていることを語られました。またアメリカでは行政主体のもから民間団体が有料で譲渡をする形態まで様々なシェルターの形態があり、カウアイヒューメインソサエティーは民間の非営利団体でありながら、一部地方自治体の予算を受け活動しているシェルターであることを説明されました。去勢避妊手術を行い、これ以上頭数が増えないような取り組みがなされている他、ヒューマンアニマルボンドを奨励し、ペットの飼い主への教育や地域の動物問題解決に貢献し、様々な地域住民へのサービスを行っています。ペットホテルやチャリティーストアの経営、この春からは広大なドッグランも一般にも開放するなど、様々なサービスを行い運営資金にあてられていることを説明されました。また組織を円滑に運営するためにスタッフ教育も充実しており、中でもボランティア教育には力を入れておられるようでした。またオープンにすること、隠したりせず、真実をしっかりと見てもらい知ってもらうことが、大切であると述べられました。


松田早苗氏 次に神戸市動物管理センターで犬の譲渡会を支援している「CCクロ」の活動について、松田 早苗氏((社)日本動物福祉協会 阪神支部 顧問)より報告がなされました。
 松田氏は、「このように過去の写真をお見せし、話ができるのも、神戸市動物管理センターや、CCクロのボランティアのご協力があって、現在ではこれほど変わったことをご説明するためです。決して諦めないで、努力次第で変われることを示したいので、過去の写真を出しました。」と述べられ、スライドで写真をご説明されながら、当時の捕獲された犬達の様子や譲渡活動を支援し始めたきっかけ、始めの頃の取り組みの様子を説明されました。当初は行政とボランティア共に、簡単ではなかったようですが、話し合いを重ね、お互いを理解し協力していくことで、次第に協働できる部分が構築され、現在の犬譲渡会支援グループ『CCクロ』の活動へ繋がっていったとのことです。譲渡候補犬については、動物管理センターの職員もトレーニングを行ない、同センターでは現在では年間100頭〜120頭という犬の譲渡数があるそうです。また成犬は不妊手術を済ませてから譲渡することになっており、手術費については(社)日本動物福祉協会と(社)神戸市獣医師会からの協力があるとのことでした。松田氏は、「改善点はまだまだありますが、今後とも対応策を考え、決して諦めないことが必要です。」と最後に述べられ、ご自身で変革のきっかけを提案され、歩んでこられた確かな実績に裏打ちされた言葉に、とても力強さを感じました。
 
柿木央久氏 最後のパネリスト、柿木 央久氏(NPO法人芦屋ミュージアム・マネジメント(AMM)副理事長)には、非営利組織のマネジメントについて講演して頂きました。
 AMMは行政からの委託を受け、芦屋市立美術博物館の運営を担っています。柿木氏は、AMMの組織運営について、業務委託費が少なく実際に苦労されていることや、美術館運営という特殊事情を説明され、NPO全般としての問題や、行政からの予算は現場をあまりご存知ない方が決めていることが多く、ビジネス感覚が希薄なことも問題として語って頂きました。
 また厳しい現状の中でも存続させていくポイントとして柿木氏は「現場で働いているスタッフとディスカッションする。一見無理だと見える目標を立てることも必要、これは実際には実現可能な範囲で。人材の適材適所。そして当たり前のことですが、収入と支出のバランスをとること。」と、マネジメントの知識のないままNPOを運営している団体もあることを鋭く指摘して頂きました。
パネルディスカッション パネルディスカッション
  パネルディスカッションでは、NPOの運営において日本はまだまだ改善すべき課題が多いことが取り上げられ、来場された全ての方々にも、シェルターにおいては動物のことのみならず、マネジメントの必要性を感じていただけたのではないでしょうか。
質疑応答  質疑応答では、日本のコミュニティーの中で、新たに知識を得て、その知識を共有しようとするとグループの中で煙たがられることがあるが、それはどのように考えるかとの質問に、ローアデス氏、松田氏ともに、知識を得ることは組織のためにとても良いこととして受け入れると答えていらっしゃいました。またローアデス氏は、「組織運営において、スタッフとボランティアの信頼関係は非常に大切であり、予算が限られる中でボランティアの働きは、非常に大切なポジションではあるが、ボランティアがその組織を信頼することが必要です。」とおっしゃっていました。その他にもシェルターワークについて、譲渡された後のケアについて、ボランティアの立場からの意見など、多岐に渡る質問が会場から寄せられ、今回のテーマ「日本におけるシェルター・マネジメントの今後〜行政との協働を考える〜」について非常に関心を持っていらっしゃる方の多さを感じました。
  今年度の国際シンポジウムは、譲渡事業に力を入れて取り組んでいる神戸市のご協力を頂き、このテーマで開催することができました。また他府県の地方自治体の動物行政に係わる職務の方々もご興味を持って頂き、遠方より足を運んで下さいました。このように民間の方のみならず、行政の方々がご参加下さったことはとても光栄に存じましたし、何とかしたいと考えておられる行政の方々がいらっしゃるということに、今後日本のシェルター事業においても活発な取組みがされていくのではないかと、大いに期待ができました。今回の国際シンポジウムが、民間と行政が助け合い、協働できるしくみづくりをご提案することができたなら幸いでございます。


 

 
レベッカ・ローアデス氏関連セミナー
 
       
 
 
 
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