虹の橋
天国の少し手前・・・「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
誰かにずっと寄り添っていたペットは、死んでしまうとそこへ行くのです。
草原と丘・・・
私たちのかけがえのない友は、そこで仲間と自由に走り回って遊んでいます。
豊かな食べ物、豊富な水、そしてさんさんと降り注ぐ太陽。
彼らが暖かく快適に暮らせる場所・・・
病気や、年老いた動物も、ここでは健康を取り戻し活気にあふれています。
怪我をしたり、体が不自由になった動物も、かつての元気で強い姿に戻っています。
動物たちは満ち足りて過ごしています。
ただひとつのことを除けば・・・
それは、残された特別な友を恋しく思っていることです。
彼らは毎日、走り回って遊んでいます。
でも、遊ぶのを止めて、遠くを見つめる日が来ます。
輝く目で一生懸命遠くを見つめ、興奮で体が震えます。
突然、グループから走り出て、草原を飛ぶように走ります。
どんどん、どんどん、速く、速く・・・ ついにあなたは特別な友に巡り会えるのです。
あなたをずっと愛し続けてきた、特別な友に・・・
すばらしい再会に・・・
二度と別れのない再会に・・・
互いにしっかり抱き合います。
あなたの顔には、幸せのキスの雨。
あなたは懐かしい頭をなでたり、軽くたたいたり・・・
そして、もう一度、信頼に満ちた眼差しで互いに見つめ合うのです。
ずっと前に別れたけれど、決して心の中から消える事のなかった
特別な友の眼差と。
そして、一緒に虹の橋を渡り、
天国に行くのです。