両日とも風は強かったもののお天気が良く多くの利用者がありました。
出入り口には、利用規定が掲示してありました。
ラン内にトイレが設置されていますが、排便は各自持ち帰りです。大型犬の排尿の場合には、場所によってはペットシーツで飼い主が処理をされている光景も見られました。また、管理者は特におらず、ボランティアを募集していました。飼い主の自己責任の元に利用する形です。

年末年始という時期だったので、通常の週末に比べると果たして多いのかどうかは定かではありませんが、ドッグラン内への犬達の出入りは頻繁にありました。
常時30匹程度はドッグラン内におり、犬種もチワワ、ミニチュアダックスフント、ジャックラッセルテリア、コーギー、ラブラドールレトリーバー、バーニーズマウンテンドッグ等々大きさも種類も様々でした。

ドッグラン内に特に仕切りはなく大型、小型が入り混じってのランであり、飲食は禁止されているもののおもちゃの使用は特に禁止されておらず、子どもとサッカーをしたり、飼い主さんとボール投げを楽しむ犬もいましたが、特にそれが原因で他の犬と争いになるという訳ではないようでした。
放すのが不安な飼い主さんはリードをつけた状態で他の犬と遊ばせていたようです。
人も犬もかなり過密な状態ではありましたが、基本的にはどの犬も友好的でした。

1月4日は12月30日より更に人も犬も多く過密度を増していました｡この日には、前回見られなかった犬同士のちょっとした小競り合いが何度か見られましたが、大事には至らず、怪我等の事故にはならなかったようです。
ドッグランが設置された経緯には、公園内での放し飼いや糞の放置等に対する苦情もあったようです。広大な公園内には、放し飼いの禁止や糞の持ち帰り等飼い主へ注意を促す看板も立てられていました。ドッグラン見学後に周辺も散策してみましたが、ドッグランに犬が集中している分以前に比べ散歩をしている犬の数が減ったように感じました。

公園側としては、ドッグランの設置が飼い主のマナー向上につながれば、という期待もあるようです。勿論ドッグランを利用するにあたっては、冒頭にご紹介したように沢山の注意事項があります。しかし、ランを利用している全ての方がこの注意事項を尊守されているかどうかを確認する術はありません。現状ではランを利用する飼い主の方の自己責任に任されているようですので、飼い主として慎重に十分に安全面を考慮する必要があるようです。また、利用する際の注意事項の中では、犬連れの方以外の入場を禁止としています。 ドッグラン内に管理者が常駐できない現状では、事故防止のためにも適切な措置であると思われます。Knotsが2000年3月〜5月に運営を行った、神戸2１世紀・復興記念事業「ドッグラン21」では、犬連れでない方の入場見学も可能にし、入場された方は、管理者のアドバイスを受け、犬とのふれあい方を学んで頂いたり、犬が元気に走り回る様子を楽しげに見学されていました。公園を訪れる多くの市民が楽しんで学ぶことの出来る場所としての「ドッグラン」、そのような運営への取り組みを今後ご検討して頂けたらと思いました。
ドッグランの中を走りまわる犬たちもいれば、飼い主さんの傍から片時も離れない犬もいましたし、楽しげに遊ぶ犬を一生懸命撮影している飼い主さんも見られ、和やかな昼下がりでした。ベンチに座ってぼんやりとこの光景を見ているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。