近年、子ども達に関わるニュースの中には、いじめ、学級崩壊、犯行の低年齢化、児童虐待等々沢山の問題が深刻化しており、憂慮すべき事態となっています。このような状況が子ども達の心に与える影響は計り知れず、子ども達を救う為の様々な手立てが必要とされています。
閉ざされてしまった子ども達の心の扉を開ける一つの手段として動物介在療法があるといわれており、動物とのふれ合いや動物の世話をすることで、子ども達は、「命」の尊厳や責任感、他者への思いやりなど多くのことを言葉ではなく感覚で学ぶこととなります。本来であれば全ての子ども達が持っている、明るい未来そして笑顔を、我々大人は傷ついた子ども達に取り戻させなければなりません。
今、我々大人達は子ども達に何が出来るのか。本シンポジウムでは、グリーンチムニーズで動物介在療法を行っている木下氏と子ども達の心のケアに関わる教育者である関西国際大学の中尾氏をお招きし、動物介在療法の最新現場の情報と子ども達の心の危機管理について情報提供して頂き、課題を認識し、理解を深めたいと思います。 |