EARTH展 in KOBE

　Knots理事長の冨永が、上記イベントの特別来賓としてご招待を受け、オープニングセレモニーでテープカット及びレセプション(関係者のみ)での講演をさせて頂きました。
　このイベントは、「芸術からの心の復興」をテーマに、阪神・淡路大震災や世界各地で起こった天災等で被災された方々へのエールとして、2000年から開始し8回目を迎えられました。
　また今年から神戸だけではなく、EARTH展を通じて「アートが結ぶ絆」を広めるため、
5月には台北市の中正紀念堂で開催も予定され、国際美術展として新たなスタートを
きられます。

開催日時：
開催場所：

2007年3月10日(土)～3月13日(火)10：00～19：00
神戸ファッションマート9F　IO(イオ)ホール

主催：
運営：

EARTH展実行委員会
株式会社　世界文藝社

後援：

兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸市、神戸市教育委員会、
芦屋市、西宮市、日本赤十字社兵庫県支部、
(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構、
台北駐日經濟文化代表處

展示内容：

現代精鋭芸術家たちによる心と心を結ぶ珠玉の作品200点以上を展示

特別展示	台湾ゆかりの芸術家たち
併設展示	1　アートが結ぶ絆　1.17EARTH展の歩み
	2　アートが結ぶ絆　台湾と日本　近代美術の絆

●オープニングセレモニー
　オープニング当日(3月10日)午前11時より　EARTH展　in KOBE　Energy of Art in Harbor　～アートが結ぶ絆　のオープニングセレモニーが多くの関係者の方、一般の方々が見守る中、開催されました。特別ご来賓の皆様方と共に、冨永もオープニングに参列しテープカットをさせて頂きました。その後、会場内の作品を説明を受けながら1つ1つ拝見させていただきました。


写真提供：(株)世界文藝社

	写真提供：(株)世界文藝社

●レセプションパーティー
　午後から、神戸ベイシェラトンホテルで、レセプションパーティーも開催されました。
このEARTH展に作品をご出展された芸術家の先生方や各関係者、ご来賓の皆様が参加され、私共も同席いたしました。

ARTH展実行委員長挨拶

写真提供：(株)世界文藝社

　まず主催者のEARTH展実行委員長・株式会社世界文藝社　代表取締役社長の櫛田英俊様よりご挨拶がありました。今回までのEARTH展の歴史や、この企画にご賛同くださる芸術家の先生方とお作品に対し御礼を述べられました。

　次に、次回の開催地であります台湾を代表され台北駐大阪経済文化弁事処　処長の呉嘉雄様よりご挨拶がありました。現在台湾と日本は国交関係にないが、「大震災」という思わぬ共通の出来事に、お互いが救援物資や義援金などを送り助け合った時のお話をされました。そして、今回の数々の作品が「自然」と関係する事が多いように、天災はいつ起こるかわからないけれど、私達は常に自然に対する尊敬の心を忘れてはいけないのではないかと語りかけられました。

　　そして「人と動物の絆」というテーマで冨永が講演致しました。人と同じように、動物も救援本部が設置されたこと、飼い主さんとの生活が困難になった動物達は次の新しい飼い主さんへ譲渡されたこと、そして譲渡された動物達の様子を追跡調査したところ、殆どの動物が新しい飼い主さんと良い関係を築けていた結果が出て、現在の成犬譲渡へとつながったたことなどをまずお話致しました。
　震災の折、「人と動物の絆」について、私達は、「再確認した」という言い方をしました。
人はコミュニケーションをはかる時30％を言語で、そして70％は言語以外の五感を使っているといわれています。あのような辛い時や哀しい時、時に人は、言葉を失ってしまいます。
そのような時、言葉によらない、生き物としての基本的なコミュニケーションの力が高まり、もの言わぬ動物達が発する情報を、通常の時より深く受け取ることが出来たのではないでしょうか。また、そのコミュニケーションを通じて、自分自身とも向き合い、生きていく力を得た体験を、「絆」と感じ、だからこそ、人と動物の間に絆を「再確認した」のだと思います。

　そのような意味では、アートも同じであり、創り手の想いという情報を常に発信し、五感で受け取るアートは、傷ついた方の傍にこそあるべきであり、このEARTH展での素晴らしい作品の数々は、被災者の多くの方々に希望や勇気を与え続けてきたことでしょう。
このようにしてコミュニケーション力を高めた方々は、更にたくさんの方々と「絆」を結んでいき、そして、多くの人生が紡いでいかれ、あたかも１枚の美しい布が織り成されていくようにつながっていきます。このEARTH展を通じて、『絆』による美しい布が織り成されていくよう、今後共、芸術家の皆様のお力を頂きたいとお願いをして、お話を結びました。

　最後に、EARTH展 in KOBEに作品をご出展された洋画家の金子瑛子様よりお話を伺いました。藤本義一さんの語られた言葉を紹介しながら、文化・芸術から希望を感じて頂ける事は大変光栄で嬉しく存じますと語られていました。
　そして株式会社世界文藝社　取締役専務の岡田俊大様より乾杯のご挨拶の後、お食事へとうつりました。乾杯の際には、阪神・淡路大震災で6000人の子ども達にプレゼントされ、子ども達の心の慰めになったテディ・ベアのぬいぐるみも一緒に乾杯に加わりました。
当時プレゼントされたテディ・ベアは99名のアーティストの方々にご協力頂き、99種類のベア(6000匹)が届けられたそうです。
　今回会場でも117体（1.17にちなんで）のテディ・ベアのぬいぐるみがご用意され、出展者の先生方やEARTH展にお越し下さった一般来場者の方々が1000円以上ご寄付下さった方にプレゼントされました。　ご寄付されたお金につきましては、神戸及び台湾での震災復興にお役立ちさせて頂く予定となっております。

また特別プログラムとして、阪神・淡路大震災や台湾大地震の折に、避難所での演奏やチャリティーコンサートの企画などされた李浩麗(りこうれい)様の「歌の架け橋～アジアンコンサート」が行われました。
　会場におられた皆様は、彼女の澄み切った美しい歌声に心をうばわれ、しばし耳を傾けておられました。素晴らしいコンサートでした。

華心李浩麗

　(※CD『華心』が発売されています。もし機会がございましたら是非聞いてください！！CDをご希望の方は下記の
李浩麗様宛メール迄、お問い合わせ下さい。　
　 →　lee@hh.iij4u.or.jp　)
李浩麗【haolee】オフィシャルサイト
URL： http://www.haolee168.com/

今回この様な素晴らしい企画に、私共Knotsがご一緒に参加させて頂けた事を大変光栄に思います。そして、今後のEARTH展の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。