去る3月17日に第2回兵庫県障害者芸術・文化祭が西宮市内の兵庫県立芸術文化センター 中ホール及び高松公園で開催されました。この事業の目的は、昨年行われた「第1回兵庫県障害者芸術・文化祭」や「のじぎく兵庫大会」で人々の間に生まれた沢山の交流や感動の輪をさらに大きく広げる為です。
文化センター内では障害のある人々によるミュージカルやジャズダンス、合唱などの舞台発表やユニバーサル社会作りのPRパネル展が行なわれ、センター横の高松公園では、兵庫県による身体障害者補助犬紹介コーナーや小規模作業所展示即売コーナーが展開されました。 |
身体障害者補助犬コーナーでは、補助犬について、補助犬の認定や兵庫県での取り組みについてパネルによるご紹介があり、その他協力団体様による盲導犬、介助犬、聴導犬のパネル展示や各パンフレットなどが置かれました。 |
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12時半からは、公園内の特設ステージにて社会福祉法人 兵庫盲導犬協会の渡辺様、東様、ムサシ君による盲導犬デモンストレーションが行われました。
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まず、日本では盲導犬の数と盲導犬を利用したいと思っている人の数には大きな開きがあり、盲導犬の普及が必要なこと、視覚障害者の方に街で出会った時にはどのようなお手伝いが出来るか等のご説明がありました。
次に盲導犬の犬種についてご説明があり、日本ではラブラドール・レトリーバーやゴールデンレ・トリーバー、ゴールデンとラブのミックス(ちなみにムサシ君もそうです。)が活躍しているそうです。 |
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また、盲導犬になるまでにパピーウォーカーの下で過ごした後に、服従、誘導、そしてユーザーさんとの共同訓練などを行うことをご説明下さいました。盲導犬は街中で色々な刺激に出会っても反応しないよう訓練を受けます。
ステージでは、ムサシ君に「ウエイト(待て)」をさせた状態で周りでボールをつきますが、ムサシ君はとても落ち着いています。その他、空いている席を探したり、コーンなどの障害を回避して歩くなど訓練の様子が披露され、ムサシ君がそれらのコマンドを難なくこなしていることに観客の皆さんは感心されたようでした。 |
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2002年10月に補助犬法が施行され、ユーザーさんはルールを守って様々な公共施設を利用できることになりましたが、その際に毛を落とさないようダスターコートという洋服を着せることや、おしっこのとき使用するションパックや凝固剤などを携帯されていることなどご説明がありました。最後に街で盲導犬を見かけた時に次の「4つのお願い」は是非覚えておいて下さいと、お話をされてステージは終了しました。 |
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「4つのお願い」 |
1. |
声をかけないで |
2. |
触らないで |
3. |
エサをあげないで
(1〜3については、気が散ることで事故などが起きてしまう可能性が
あるからです。) |
4. |
信号は教えて
(犬は信号の色はわかりません。ユーザが周囲の気配や車の動き等を感じて渡れるかどうかを判断の上、盲導犬に指示を出しています。できれば周りの人が教えてくださるとユーザーさんは安心されます。)
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お天気は良かったのですが、大変風の冷たい1日でした。短い時間でしたが、補助犬について知って頂ける良い機会となったのではないかと思います。 |