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   第11回 パピークラス終了  



●平成12年8月13日(日)(生後138日目)
 今日は、1日ゆっくり過ごす。昨日買った馬肉のジャーキーがとてもお気に入りで、本当においしそうに食べる。車の中では、クーラーの吹き出し口に気づいたらしく、その前に顔をあて、至福の顔をする。飼い主が昨日の深―い反省からこれからどうやって練習していこうかと悩んでいるのに気づきもしないで、今日も天真爛漫のねねである。どうせなら、この性格のまま大きくなって欲しいものである。

 

●平成12年8月14日(月)(生後139日目)
 ようやく「待て」の意味が分かり、形になりはじめてきた。教え初めてから2週間もかかったわけであるが、犬の理解の過程とはどのようなものなのだろうか。大変興味深いものである。「待て」と言って、ねねの顔の前に手のひらを出すと、2、3歩後ずさりして、私の顔をじっと見る。待っている間、じっとはしているものの、 しっぽだけがまだなの?」と言っているかのようにプルプルしている。まだ、10秒程度しか待てないけれど、この調子でいけば、20分も夢じゃない?!
 今日の夕方の散歩は、ついつい他の犬と遊んでいて、気がつけば2時間もたっていた。成犬を怖がっていた頃から考えると驚くべき進歩である。ねねはとても疲れたのか、家に帰るとごはんも食べずに寝てしまった。

 

●平成12年8月15日(火)(生後140日目)
 いったん理解できると、どんどんできるようになるようである。今日は20秒近く待つことができ、さらに「待て」と言ってから私がその場から1歩下がることもできた。
 ただ、変な癖がついているようで、「待て」というとねね自身が2、3歩後ずさりするのである。これについては、もう少し「待て」ができるようになってから修正することにし、今は、待てるということを誉めて育てていきたいと思う。
 今週に入って、脚側歩行も板についてきた。できるようになる時は、ある日突然にやってくるものなのだろうか?嬉しい驚きである。

 

●平成12年8月16日(水)(生後141日目)
 今日は、2歩まで下がることができた。ただ、3歩はだめである。やはり、あせっても無理なようである。今日は、散歩中に10ヶ月のダックスフンドに会い、追いかけっこをして遊んだ。やはり、サイズ的に言ってもダックスくらいの犬との相性が良いようである。

 

●平成12年8月17日(木)(生後142日目)
  調子の良かった状況が一変して、今日は機嫌がかなり悪い。理由は、帰宅時間が遅くなり、夕方の散歩時間が短かったせいであろう。家に帰ると、「怒っている」のである。いつもなら、帰宅してしばらくすると、落ち着いて、おもちゃで遊ぶか、台所に立つ私の足元でおとなしくしているのだが、今日は、私の顔を見て吠え、イライラと部屋の中を走り回り、全く落ち着かない。こんなねねを見たのは始めてで、対応に戸惑うくらいであった。おそらく放っておくのが良いのだろうけれど、こちらも十分に散歩をさせてやらなかったというひけめがあるため、どうしてもかまってしまう。
  「ねね、ごめんね。明日はちゃんと散歩に連れて行くからね。」

 

●平成12年8月18日(金)(生後143日目)
  今日も帰宅が遅くなったが、昨日のこともあったので、ゆっくり時間をかけて散歩をした。まだ、何となくまだ機嫌が悪そうだったので、家でもじっくりと遊んでやる。

 

●平成12年8月19日(土)(生後144日目)
 今日は、パピークラス最終日である。いつも通り、タッチングでおとなしくさせてから、全身を触って、足ふき、ブラッシング、歯ブラシと進んだ。ガムを噛ませながら行ったので、なかなか良くできた!次にクレートトレーニングの初歩をする。今まで家でも時々していたけれど、なかなか時間がとれず、ちゃんとはできていない。まず、フードをクレートの中に入れ、ねねがフードに惹かれて中に入るとすかさず「ハウス」という。これは家でも時々していたので、何とかできた。次に、フードを入れた後、ドアを閉め、少しもったいつけてから、ドアをあけ、中に入れ「ハウス」と言う。それができるようになったら、「ハウス」と言ってクレートに入ったら、クレートの隙間からフードをあげるということをやった。そろそろちゃんとクレートトレーニングも始めなければいけないなー。
 さらに、待ての時に2,3歩後ずさりするのと、すぐふせてしまうことについて、インストラクターの先生に相談したところ、やはり、今からちゃんと矯正しておいた方が良いと言われる。2,3歩後ずさりするのは、後ずさりできないように、後ろが壁の場所で練習し、ふせをするのは、ふせをする前に「待て」を解除して、ふせをさせないというアドバイスをいただく。どうも私は最初からかなり欲張って「待たせて」いたようである。だから、なかなか覚えなかったし、変な癖もついたようである。もう一度初心に戻って(最初から初心を忘れていたようであるが)、「待て」を練習するとしよう。
  9月からはいよいよジュニアクラスである。まだまだこれからだけど、ねねと一緒にがんばろう!

 

● 平成12年8月20日(日)(生後145日目)
 今日は、兵庫県の動物愛護センターの成犬基礎クラスに参加する。これまでと違って、成犬ばかりでかつ10頭もいたので、飼い主である私が緊張する。おまけに、いきなりウオーキングの練習である。まだ「つけ」さえちゃんと練習していないので、最初からかなりあせる。
 最初は、これまで止まった状態でのアイコンタクトから、歩いている時にもアイコンタクトをさせるというものである。左脚側におすわりをさせた後、名前を呼んで、こちらを向いたら、そのまま目を合わせたまま、一歩進んで、再度座らせるというもの。
 次に、犬の歩調に合わせるのではなく、飼い主の歩調に合わせるとう練習で、同じく脚側に座らせた後、体は犬の方を見ないで、前を向いたまま、歩くというもの。最初は、犬の鼻先にご褒美をつけて行い、次にご褒美を上に引き上げて行った。犬の方に体を向けないというのは、かなりしんどかった。
 ここで、ねねの悪いくせである、飛びつきが出てしまう。そりゃそうだろうなあ。まだ一度も練習したこともないのに、いきなりここまでの事を要求しても無理というものである。しかしながら、飛びつく癖さえ治れば、アイコンタクトも着いて歩くことも出来ているので、練習すれば何とかできそうである。
 いろいろとやることがでてきたけれど、朝晩の散歩だけでは、なかなか時間がない。帰宅しても、いろいろとやることがあるし、ねねだけに構っている暇もそうあるわけではない。でも、それぞれ1日5分でもいいから、確実に毎日やっていくことにしよう。あせっても仕方ない。できることをできる限りやるだけである。