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2015.06.01

第4回 神戸 全ての生き物のケアを考える国際会議 2015 —ICAC KOBE 2015 ポスターセッション 05

ポスターセッション《発表要旨》

倉田 優子(兵庫県動物愛護センタ-三木支所 動物愛護推進員)

「100 匹のはりこねこ展 —猫による諸問題を考える、子どもたちとの展覧会作り—」

 

 

猫の飼い方や関わり方を、一般に広く啓発する方法について、動物愛護センターと動物愛護推進員が模索し、子ども向けのプログラムを考案した。その内容とは(1)手作り紙芝居の朗読及びクイズ等による猫についての学習 (2)張り子の猫制作 (3)参加者作品を一堂に集めた展覧会の開催。展覧会では、紙芝居で子どもたちに伝えた内容を、大人向けにアレンジした啓発パネルを掲示した。手描きのイラストを多用し、子どもたちの作品と同じ空間にそれらを配置することで、観客に読んでもらいやすい工夫をした。子どもたちの『はりこねこ』は、ひとつひとつが独自の雰囲気を持ち、その個性が命ある猫を想起させる。その猫とパネルを同時に展示することで内容を身近に感じさせるというねらいもある。また猫というテーマ・子ども・展示物すべてが手作りという要素が集客力を上げ、広く一般の方に啓発することが出来た。また、子どもたちが自ら学んだことを学習発表会で披露し、保護者や他の学年に広めるなど、想定していなかった広がりも見せており、啓発手法の一つとして効果があったと考える。