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WJVF第4回大会 参加報告

 

 2013年6月22日(土)・23日(日)ホテルニューオータニ大阪にて開催されたWJVF第4回大会にお邪魔しました。Knotsはこの大会を後援させていただいております。
この大会は、「ためになる、楽しい」学会を目指して、公益社団法人日本動物病院福祉協会(JAHA)様と、
一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)様が開催されており、今年で4回目となります。

 

 


 

 

 会場に到着し、まずは企業展示会場へ。この日は曇り時々雨の天気にもかかわらず沢山の参加者で企業ブースは賑わっていました。展示会場を回るうちに、いつもICACでお世話になっているロイヤルカナン様、DSファーマアニマルヘルス様、日本動物看護職協会様、ペットフード協会会長ご所属のヒルズ様のブースを見つけました。こうした企業・団体の皆様のご支援で私達の活動も支えられていることを改めて感謝し、さらに会場を回ります。
 企業ブースには、手術道具や、最新の医療器具が並び、日々進化している動物医療技術を少しだけ垣間見させて頂きましたた。

 

 


 

 


 

 


 

 


 

 


 

 

 その中で、目に留まったのが、株式会社アステック様のボディースーツです。これは、手術や治療の後に着せる術後服で、伸縮性に優れ、さらにそれぞれの動物の体に合わせて裁断、接続などが自由に行えるものです。その切り口はほつれることもなく、ぴったりフィットして動物たちの運動の邪魔にならないように工夫されているそうです。大きなカラーで動きにくい犬達を気の毒に思っていた身としては、大変嬉しく思いました。

 

 


 

 

 この大会では、それぞれ特徴的な4つのセッションがあります。一つは、獣医師セッション、次に動物看護師セッション、獣医師・動物看護師共通セッション、そして市民公開講座です。動物に係る全ての分野の人が目的別に選んで参加できるという効率的なものでした。その中で、Knots取材は22日16:50~の「シニアにとって伴侶動物は最後の家族~最後の家族も幸せであるために」に参加しました。こちらの講座は、HCJでも講師をお務め頂いた田中亜紀先生と、ICACアドバイザーで、Knotsアドバイザリーボードメンバーでもあられる柴内裕子先生がご担当です。

 こちらの講座、立ち見の方が出るほどの人気ぶりで、田中先生は、アメリカで研究されているシェルターメディシンについて、柴内先生は、高齢者と伴侶動物との暮らし及び人と動物の未来についてのお話をされました。講演の途中で、JAHA様が行っておられるCAPP活動(人と動物のふれあい活動)にも触れられ、来場されていた2匹のワンちゃん たんぽぽちゃんとトコちゃんの内、たんぽぽちゃんは、実際にステージに登場し、会場は、一気に和んだ温かい雰囲気になりました。
 こうして実際に活動をしているたんぽぽちゃんとトコちゃんに改めて出会ってをみると、とても丁寧にトレーニングをされていて、このような講演の場にも安心して連れてくることができ、人を癒すという人間側からの目的だけではなく、そのワンちゃんにとっても幸せな生活を送れることなのだと思います。きちんとしつけがなされていれば、いつも、ずっと一緒に居ることができ、人に迷惑を掛けることもないので、沢山の方々と交流ができます。トコちゃんを抱っこさせて頂きましたが、私が立っていたにも拘らず、全ての体重を優しく私に委ねてくれました。トコちゃんに全幅の信頼を寄せられている感じがして、感激しました。動物達が傍に居てくれる社会は、お互いを思いやれる温かな社会になると思います。そのような社会をもイメージできる、優しい出会いでした。素晴らしいご講演を有難うございました。

 

 


 

 


 

 

 

  

  


  

  

人も動物も幸せな社会に向け、考え、道を進もうとされている獣医療に従事される皆さまの強い想いに改めて接し、大変な心強さを感じました。これからも、宜しくお願い致します。

左:トコちゃん 右:たんぽぽちゃん

左:トコちゃん 右:たんぽぽちゃん


左:田中亜紀先生 右:柴内裕子先生

左:田中亜紀先生 右:柴内裕子先生